先日ご紹介したバリュー・プロポジションの例で、街の電器屋さんの例を挙げましたが、本日(2006/4/13)の日本経済新聞で、『薄型テレビが「街の電器店」でも売れている』という記事が掲載されています。
『シニア層を中心に、安さより操作の説明や機器の接続など充実したサービスを求める消費者』にアピールしているそうで、『2月の薄型テレビ販売台数の1/4を地域店が占めた』そうです。カラーテレビの一台当たり平均販売価格も、地域店では19万円近くに対して、総合量販店では6-7万円だとか。
ご紹介した例が数字で裏付けられています。
ここまでは、先日の私の書き込みと同じなのですが、この記事ではさらにサービスと価格のバランスについて言及しており、興味深く思いました。
メーカー関係者によると、『サービスがよいことの対価として支払える上乗せ価格は『一般に10%まで』」だそうです。そう言えば、最近100円ショップ等との競争が激しいコンビニの一部も値下げをしているケースがありますが、ここでも安売り店との価格差は10%程度としているそうです。
この10%ルール(?)は一般消費者材のケースで、全ての商材やサービスに当てはまるものではありませんが、バリュー・プロポジションと、そのプレミアムの関係を考える上で参考になりそうです。
情報過多時代の「言い訳=全体のオッチング率30%(つまり、理解度)」でのコメントですが・・(尚、本文は日経を読んでないので80%?)
本文のコピー・・
<『シニア層を中心に、安さより操作の説明や機器の接続など充実したサービスを求める消費者』にアピール・・
<『2月の薄型テレビ販売台数の1/4を地域店が占めた』
<カラーテレビの一台当たり平均販売価格も、地域店では19万円近くに対して、総合量販店では6-7万円だとか。
<メーカー関係者によると、『サービスがよいことの対価として支払える上乗せ価格は『一般に10%まで』」・・
う~ン・・???!!!
日経を読んでいないので瞬間的に思いついた「仮説」ですが・・街(町)の電気屋さんの販売システムがやがて「一種の詐欺」と消費者団体に認定される可能性があるかも・・
たしか、田舎の老夫婦の家に大型テレビを返品覚悟で持ち込み(一月ほど)気に入ったら本契約するシステム・・
番組というコンテンツは同じでも、脳内に残るインパクトは大型の方が迫力抜群なので金に余裕が有れば購入するでしょうね・・
しかし、それが行き過ぎて、ローンを組ませるようになると・・家族や親戚(若夫婦・子供)経由でクレームが・・
シニア層の全員が金余り状態ではありませんので何事も行き過ぎを自制願いたいですね・・(いや・・、形ばかりを真似る二番手三番手の方々にですよ・・)
以上、老婆心ですが・・
三成21さん、
サービスに対する対価(提供者側から見たコスト+利益ではなく、顧客から見た価値)というのは主観的な概念ですから、ご指摘のリスクは必ず存在するでしょうね。