「デパートやスーパーがあなたに仕掛けている15の罠」という記事、米国のケースですが、これは全て仮説検証を続けてコツコツ積み重ねた結果の集積ですね。
このオリジナルの記事(英語)では、「この罠に反撃する方法」として10の方法が紹介されています。
面白い内容ですが、日本語訳がなかったので、拙い訳ですが、訳してみました。(意訳しています)
- 必要ない限り、ショッピングカートは使用しないこと。不必要なものを買うだけです。カートを使わなければ本当に必要なものだけを考えて買うようになるはずです。
- 買い物リストを作って、それに専念しましょう。
- 価格とサイズ以外
だけを見るは無視すること。それが必要な情報の全てであり、その他の全てのものはマーケティングです。そのサイズでの最良価格のものを見つけ次第、その場を移動しましょう。 - 店内の最後方から前に向かって買い物をすること。まず店内に入ったら、まっすぐに店内の一番奥に向かい、そこからレジに向かって進みましょう。逆に進むと、色々な買い物の誘惑にさらされるることになります。
- 常に棚の一番下を最初に見ること。単価が安い商品は、大抵そこにありますから。
- 積極的に何かを選ばない場合は、決して立ち止まらないこと。店内のディスプレイはちょっとの間立ち止まって商品を見て、ついカートに放り込みたくなるようにデザインされているのです。気になるのものがあっても、歩き続けましょう。
- 絶対必要でない限り、商品の横を2回以上通らないこと。商品を一回見ることで、それが短期の記憶に残ってしまい、再びその商品の横を通る時には、あたかもその商品をよく知っているような錯覚が起こってしまい、購入するのに十分な説得材料になってしまいます。
- ポケット計算機を持ち歩くこと、又はケータイで計算する方法を知っておくこと。店側は、あなたが間違った結論に従って個数を選ばせようとしているのです。自分自身で計算して、もっともよい買い物が見つけられるようにしましょう。
- それがよい買い物か確信を持てない場合は、買わないこと。店はあらゆるビジュアルな合図を使って本当は格安でないものを格安のように見せかけています。それらは「お買い得品」ではなく単なる「普通の買い物」に過ぎないのです。通り過ぎることです。
- 清算の際には、カートに入れたものを全品再度点検して、レジ係に「気が変わった」と伝えて返すことをためらわないこと。多くの人達が一度カートに入れたものを買うのは義務と考えているようですが、それは間違いです。あなたは客であり、何を買うのかを選択する権利があるのです。
「お客様は神様」と考える日本では、「お客様に罠をしかける」という発想は、ちょっと受け入れがたいものがあると思います。
従って、日本で全てが当てはまるということはないと思いますが、何らかの参考にはなるのではないかと思います。
変更記録: 2007/10/17 18:00 訳の間違いを修正:
「価格とサイズ以外だけを見る」⇒「価格とサイズ以外は無視する」
誤訳で意味が真逆になってる箇所がある。
>3.価格とサイズ以外だけを見ること
原文は「Look at nothing but the prices and sizes.」これは「価格とサイズ以外は一切見るな」の意。明らかに文意が通じてないのだから気付いて欲しかったところ。
杉山さん、
ご指摘感謝です。
大きなミスですね。チェックが甘く、申し訳ありませんでした。修正いたしました。
米国のメガストアと呼ばれるような大きなスーパーで買い物をしていると、確かにこの十カ条は確かにしっくりくるところがあります。
見て回ってると確かに面白いもの(でも不要なもの)を発見して、ついつい手にとってしまうことしばしばです。
「た」さん、コメントありがとうございました。
この原典は米国なので、おっしゃるとおり米国で暮らしているとしっくりくるのでしょうね。
米国のメガストアには、かなりのお金をかけてデータウェアハウスを構築して仮説検証を行っているところもありますし。