1997年、「異質の戦いにカギを切る」と宣言した、スティーブ・ジョブスの方針


スティーブ・ジョブスと長年仕事をしているKen Segallが、13年前のApple社内でのスティーブ・ジョブスの発言を紹介しています。

コンピュータ界のBMWを目指せ! スティーブ・ジョブスが1997年に決定したAppleの方針

発言のポイントは次の通りです。

・デスクトップの戦いは終わった。我々は敗北した

・何よりもAppleがしなければいけないことは、もう一度Appleらしくあるべきだ

・量は捨てる。そのかわり質と革新性において圧倒する。

 

それまでのAppleはMicrosoftと「同質の戦い」に終始していました。

ジョブスの1つ目の発言は、これに敗北したことを認めたものです。

そして2つ目と3つ目の発言は、「同質の戦い」は止めて、「異質の戦い」を始めると宣言したものです。

その後のAppleの躍進は、ご存じの通り。

 

「差別化」を唱えていても、結局は同質の戦いに終始し、価格競争に陥ってしまうケースは非常に多く見られます。

「差別化」のためには、「異質の戦い」が必要。

そのためには、どうするか。

この事例では非常に分りやすく見て取ることができます。