デジカメ版ムーアの法則に基づく、次期新型EOSの予想


「キヤノンEOS 40D発表」という、とても刺激にあふれたタイトルが付いた奥川さんのエントリーに触発され、次期新型EOSについて考察してみました。

尚、ここで書かせていただく情報以外に、私個人はEOSの将来機種に関する情報を一切持っておりませんので、その点ご了承下さい。

まず、EOSデジタルは下記のようにほぼ半年毎に新製品がリリースされています。

2000年後期 EOS-D30 (中級用)
2001年後期 EOS-1D (プロ用/高速)
2002年前期 EOS-D60 (中級用)
2002年後期 EOS-1Ds (プロ用/高画質)
2003年前期 EOS-10D (中級用)
2003年後期 EOS-Kiss Digital (初級用)
2004年前期 EOS-1D Mark II (プロ用/高速)
2004年後期 EOS-20D (中級用)
2004年後期 EOS-1Ds Mark II (プロ用/高画質)
2005年前期 EOS-Kiss Digital N (初級用)
2005年後期 EOS-5D (中・上級用)
2005年後期 EOS-1D Mark II N (プロ用/高速)
2006年前期 EOS-30D (中級用)
2006年後期 EOS-Kiss Digital X (初級用)
2007年前期 EOS-1D Mark III (プロ/高速)

 

このように単に並べると分かり辛いのですが、よく見ると一定の規則が読み取れます。

■初級用は、1年半毎にリリースされている。

EOS-Kiss Digital (600万画素) ⇒2003年後期
EOS-Kiss Digital N (800万画素) ⇒2005年前期
EOS-Kiss Digital X (1000万画素) ⇒2006年後期

従って、今後もこのパターンを踏襲すると仮定すると、次期Kiss Digitalは2008年前期の可能性が高い。

■中級用も、最近は1年半毎にリリースされている。

EOS-D30 (300万画素) ⇒2000年後期
EOS-D60 (600万画素) ⇒2002年前期
EOS-10D (600万画素) ⇒2003年前期
EOS-20D (800万画素) ⇒2004年後期
EOS-30D (800万画素) ⇒2006年前期

従って、今後もこのパターンを踏襲すると仮定すると、次期中級機種(40D?)は2007年後期の可能性が高い。

■プロ用/高速機種は、2年半から、最近は3年毎にリリースされている。

EOS-1D (400万画素) ⇒2001年後期
EOS-1D Mark II (800万画素)  ⇒2004年前期
EOS-1D Mark II N (800万画素) ⇒2005年後期
EOS-1D Mark III (1000万画素) ⇒2007年前期

従って、今後もこのパターンを踏襲すると仮定すると、次期プロ用高速機種(1D Mark IV?)は2010年前期の可能性が高い。(但し、Mark II Nのように、2008年後期に現行のEOS-1D Mark IIIのマイナーバージョンアップを出してくる可能性も高い)

■プロ用/高画質機種は2年間隔でリリースされていたが、現時点で前モデルがリリースされて既に3年が経過している。

EOS-1Ds (1100万画素) ⇒2002年後期
EOS-1Ds Mark II (1700万画素) ⇒2004年後期

従来のパターンを考えると、次期プロ用高画質機種(1Ds Mark III?)が2007年後期に出てくる可能性もある。(しかし、何らかの理由で見直している可能性もある)

■中上級機種のEOS-5D(1300万画素)が2005年後期にリリースされてから2年が経過している。このシリーズを継続すると仮定し、かつ、中級機種で1年半・プロ用で2年半というリリース間隔の中間が適用されると仮定すると、2007年後期か2008年前期に新型がリリースされる可能性が高い。

 

EOSウォッチャーであればある程度ご存知のことをまとめてみました。

 

ということで、今年8月に発表される新型EOSデジタルは、可能性が高い順に、

・中級機種(EOS-40D?)
・中・上級機種 (EOS-5D N?)
・プロ用高画質機種 (EOS-1Ds Mark III?)

のいずれか、又はこの複数の組合せ(参考例:2004年後期は20Dと1Ds Mark IIをリリース)ではないか、と個人的に想像しているのですが、いかがでしょうか?

個人的には、EOS-5Dに対してEOS-1D Mark IIIの技術(デュアルDIGIC III + A/D変換14 bit +  高感度撮影時の高画質 + ノイズ軽減 + 3インチ液晶 + 電池性能)が組み込まれた35mmフルサイズ版が30万円程度で出てくると、気絶してしまうほど嬉しいのですが….。画素数は現行EOS-5Dのままでもよいです。

 

それはともかく、…。

 

銀塩フィルム時代は、プロ用フラグシップ機は10年に一度新機種が発表されてきました。

しかし、「半導体の集積度が18~24ヶ月で倍になる」というムーアの法則に支配される時代になり、製品ポートフォリオ毎に、1年半-2年毎に新機種をリリースする製品開発計画を立てているキヤノンさんの戦略は、まさに「デジカメ版・ムーアの法則」に基づいています。

但しこのように製品リリース計画を立てても、現実には開発の遅れや部品供給の問題等があって、なかなか実現しないものですが、この6年間、正確にリリースを続けるキヤノンさんの製品ポートフォリオ戦略と製品開発力には脱帽です。

デジカメ版ムーアの法則に基づく、次期新型EOSの予想」への1件のフィードバック

  1. ニコンからフルサイズCCD搭載機が遂に出ますね!

    しばらくブログ更新が滞っている間に…。ついについに!ニコンからフルサイズCCDを積んだデジタル一眼レフ「D3」を発表しました!発売は11月だそうです。…が、高い!キタムラ(下にあるカメラ画像をクリックするとキタムラのショップに行けます)でも55万近くします。しか……

コメントは受け付けていません。