富士フイルムフォトサロン東京で、写真の個展開催が決定しました

当ブログで何回かご紹介していますように、私のライフワークは写真です。これまで何回か写真の個展を開催してきました。最後に開催した個展は、1996年に渋谷で開催した「風の景色」でした。

有り難いことに富士フイルムフォトサロン・写真展審査委員会の審査が無事通り、昨日、19年ぶりの個展開催が決定しました。

開催日: 2015年12月11日(金)~17日(木)
場所: 富士フイルムフォトサロン東京  スペース1 (@ 東京ミッドタウン)

展示するのは、「水」をテーマにした「水の景色 – 上高地の清流」という作品です。

水の景色2

久しぶりの個展、しかも学生の頃から三十数年来「いつかはここで写真展を!」と願っていた富士フイルムフォトサロンでの開催で、とてもワクワクしております。

同時に、このように再び写真展を開催できること、本当に有り難く思っております。

 

このビジネスブログで、写真展開催のご報告をするのには、理由があります。

今年1月1日に書いた年頭のブログで、「今後、ビジネスとアートがますます融合していく」「企業の経営でも、人間らしさの追求が重要になってきている」ということを書きました。

実は昨年12月に、このように思い至った体験がありました。それはIBMの大先輩である倉重英樹さんに招かれ、倉重さんが率いるコンサルティング会社・シグマクシスの虎ノ門オフィスに伺った時の話です。オフィスの一角で、シグマクシス経営幹部が描いた絵が展示されていました。すべてのリーダーと組織の「創造する力」を覚醒させるために取り組んでおられるVision Forestというプログラムでした。

プリンシパルの齋藤 立さんがリーダーとして推進しており、既に数十社で実績を挙げておられます。

このプログラムの元となる考え方が、まさに「アートが企業変革を導く」。

倉重さんも「アルゴリズム型の経営から、ヒューリスティック型の経営へ、変わるべき時代だ」とおっしゃっています。

 

私が写真活動を再開したのも、この数年間で「感じること」と「それを伝えること」の大切さを感じたからでもあります。そして年末のこの体験で、改めてその意味を考えさせられました。

一方で「自分の衝動を、表現すること」自体に、ビジネス面での意味を求めるべきなのか、という問いもあります。このあたりは手探り・試行錯誤です。

そこに「ビジネスとアートの融合」の可能性があるかどうかは未知数ですが、色々な体験をしたいまだからこそ、実際に「表現すること」を改めて体験してみて、わかることもあると思っております。

 

当ブログでも追ってご紹介してまいります。よろしくお願いいたします。

 

 

2015-04-16 | カテゴリー : 写真 | 投稿者 : takahisanagaicom

ライフワークの写真ホームページを14年ぶりにリニューアル

写真のホームページを一新しました。“Takahisa Nagai Photography”というサイト名で、海外からのアクセスを意識し基本は英語版で、シンプルにしました。

 

出来上がったサイトは…、”Tokyo Bay Area”という作品はこんな感じ。合計40点あります。

tba.jpg

 

作品をクリックすれば、もちろん大サイズで次々と見ることができます。

tba-work.jpg

 

こちらは「風の景色」という作品。こちらは合計36点。

wind.jpg

 

こちらは”Scene of Italy”というイタリアで撮影した作品。こちらは写真の個展は未開催で、合計28点。

italy.jpg

 

これは大学生時代に撮影した「都市の光景」(Scene of City)というモノクロームの作品で、合計21点。

city.jpg

 

個人プロフィールはこんな感じ。

about.jpg

 

お問い合わせもできます。

contact.jpg

  

私がライフワークの写真で、ホームページ上で作品発表を始めたのは、1996年です。振り返ってみればもう19年も前ですね。

当時はhtmlの書き方などを説明するマニュアルもなく、既存のホームページのソースを参考に、秀丸で手でhtmlタグを打ち込んでいました。サーバーのディスク容量はたった5MB。写真画像もノイズを押さえてサイズが最小限になるように加工するなど、色々と工夫をしました。

その後、ホームページビルダーが登場し、独自ドメインを取って「風の写真館」というサイトを作りましたが、2001年以降はほぼ現状維持のまま大きな変更をせず、現在に至っていました。

当時、写真のホームページ作成は、写真作品の数だけ表示サイズ調整が必要になり、結構手間がかかる作業でした。

 

今回、リニューアルで掲載した写真作品は合計125点ありますが、WIXを活用して作ったので、1日で完成しました。

WIXではサイズも自動調整し、Chome上のhtml5エディターでデザインし、即クラウドに反映され、すぐに公開できます。

こういうデザインは、ホームページビルダーよりもWIXの方が得意なようですね。独自ドメインも取れますし、既にドメインを持っていれば引き継ぎも簡単です。 

技術は格段に進化しています。

 

今年、写真には力を入れたいと考えていますので、今回、まずはそのインフラ作りが出来ました。

今後、作品は追って追加していきます。

なぜモノクロ写真しか撮影できない95万円のカメラを、熱望する人がいるのか?

「すべてのお客さんに、安くて多機能を提供する」のではなく、「5%のお客さんに、高くても光り物を提供」するために、「ニーズの断捨離が必要」だとご提案しています。

ライカMモノクロームは、まさにそんなカメラです。

 

レンズ交換式デジカメは10万円以上の製品が多いのですが、このカメラはなんと95万円。(価格.comの最安値は83万円)。

しかもカラー写真は撮れません。モノクロ写真のみ。

「モノクロしか撮れない95万円のカメラを、誰が買うの?」と思いますよね。

かく言う私も、最初はそうでした。

 

しかし、「このカメラが欲しい」という方が結構いるのです。

【新製品レビュー】ライカMモノクローム ~モノクロ派”やみつき”の異色レンジファインダー機

ライカ M モノクロームの解像感がスゲーーー!!

新型 ライカMモノクローム ~後継機への妄想~ Leica M Monochrom

現行オーナーで、「後継機が出たら150万円でも買う」という人もいます。

 

その理由は、画質が素晴らしいから。

カラーを捨てたことで、カラーフィルターがないフルサイズセンサーの各画素が輝度を忠実に記録でき、きわめてシャープで解像感と階調に優れた画像を実現できるからです。

これはライカのサイトから、カラー素子とモノクロ素子の比較画像です。

ライカM.png

 

たとえば、こんな写真が撮れます。(ライカMモノクロームの作例サイトより)

ライカM作例.jpg

Photo Yodobashiの記事でも、素晴らしい階調の写真が紹介されています。

モノクロ写真で、圧倒的な階調を表現できるのですね。

 

「5%のお客さんに、高くても光り物を提供」を超越し、まさに「0.5%のお客さんに、すごく高くても、超光り物を提供」という事例ではないかなと思います。

私はいくら欲しくてもここまで高いととても買えませんので、愛用しているOM-Dを使い続けたいと思います。

ケンコー「Zeta Quint」から学ぶ、カメラレンズ・フィルターの差別化

コンパクトカメラと比べると、大きく高価なレンズを使うことが多い一眼カメラ。

レンズ表面も大きいので、つい指紋が付いてしまったり、ちょっと落とすと最悪レンズが割れてしまうこともあります。

これを防ぐために、保護フィルターを付けている人も多いと思います。

かく言う私も、全てのレンズに必ずフィルターを付けています。

ここ1−2年でも、ついうっかりレンズを落としてしまい、フィルターは割れてしまいましたが、レンズは無事だったということを2回体験しました。

フィルターのおかげで助かりました。

 

そのようにして使っている保護用フィルターですが、「どのフィルターでも同じ」と思っていたところ、デジカメWatchにこんな記事が掲載されていました。

どうせ買うなら高級品?高機能フィルターは本当に必要なのか
ケンコー最新作「Zeta Quint」に見るフィルターの進化

 

このケンコーの高機能レンズフィルターZeta Quintは、次の5つの特徴があります。

・強化ガラス:通常の光学ガラスの3倍の強度で、レンズをしっかり守る

・ジュラルミン枠:アルミより硬度が高く、「枠が歪んで外れない」状況が減る

・ダストフリーコート:水滴や指紋が付きにくく、付着してもふき取りやすい

・ZRコート:反射率片面0.3%以下と、透過性が高いZero Reflect(ゼロ・リフレクト)

・ガラス外周墨塗り加工:フィルター内部での内面反射防止

 

他にも、薄枠設計、前面ねじ切り、など、きめ細かい配慮がされています。

 

従来型フィルターよりも高価なので、全てのレンズに付けると出費も大変。そこで記事にもあるように、特にお気に入りのレンズにこんなフィルターを付けるといいのでは、と思います。

かく言う私も、先日購入したM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROではこのフィルターを付けました。

 

レンズ用フィルターというとコモディティ化されて差別化が難しいと思っていましたが、まだまだ差別化できるのですね。

M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO 実写編 –マイクロフォーサーズの世界を変える予感

昨日のブログの続きで、写り編です。

家の近所で試し撮りした範囲で書いてみます。(プロのデジカメ評論家ではありませんので、あくまで印象です)

全てプログラムオート露出+オートフォーカスで撮影し、JPEG保存した画像をそのまま掲載しています。

  

これは自動車のフロント部。(150mm, F4.0, 1/500秒, ISO 200)

ZUIKO40150自動車フロント.jpg

等倍拡大画像はこちら。

ZUIKO40150自動車フロント拡大.jpg

これは空を飛んでいた飛行機を撮影したもの。合焦は確実で迅速です。(150mm, F5.0, 1/800秒, ISO 200)

ZUIKO40150飛行機.jpg

等倍拡大画像はこちら。

ZUIKO40150飛行機拡大.jpg

逆光で撮影したもの。結構クリアな画像です。(150mm, F6.3, 1/1600秒, ISO 200)

ZUIKO40150逆光.jpg

これは落ち葉を近寄って撮影したもの。質感を感じさせます。(150mm, F2.8, 1/250秒, ISO 200)

ZUIKO40150枯れ葉.jpg

等倍拡大画像はこちら。かなり詳細に描写しています。

ZUIKO40150枯れ葉拡大.jpg

こちらは40mm(35mm換算80mm)でワインのボトルに近寄ったもの。(40mm, F3.5, 1/160秒, ISO 200)

ZUIKO 40150ワイン40.jpg

等倍拡大画像はこちら。

ZUIKO 40150ワイン40拡大.jpg

こちらは150mm(35mm換算300mm)でワインのボトルに近寄ったもの。雰囲気を感じさせてくれます。(150mm, F3.2, 1/320秒, ISO 200)

ZUIKO 40150ワイン150.jpg

等倍拡大画像はこちら。

ZUIKO 40150ワイン150拡大.jpg
 

ということで、合焦も迅速ですし、画質も近接性能も高く、逆光にも強く、私の印象では「極めて高性能なレンズ」と思いました。

 

以前、キャノンがNew F-1を販売していた1980年代、20-35mm/F3.5Lという高性能な超広角ズームレンズがありました。「このレンズを使いたいのでキヤノンにした」という人も多くいました。(かく言う私もそうでした)

このレンズも、「このレンズがあるからマイクロフォーサーズを使うことにした」という形で、マイクロフォーサーズの世界を変えるレンズになり得るのではないかと思います。

2014-12-06 | カテゴリー : 写真 | 投稿者 : takahisanagaicom

M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO 外観編 — その質感の高さに感服

先日、当ブログでご紹介したM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROですが、ネット上でも高い評価です。

単焦点レンズの描写性能を超えるズーム

M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO 絞り開放から群を抜く高画質

オリンパス「40-150mm F2.8」、描写や優れた接写性能など魅惑的な仕上がり

 

このように人気殺到のため品薄になっています。オリンパスのサイト上にもこんなお知らせがあります。

「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」および「M.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14」お届け遅延のお詫び

こちらにありますように、今発注しても入荷は2月、という話もあります。

 

そんな人気レンズですが、私は2ヶ月ほどまえにオリンパスのサイトで購入したおかげで、先日、我が家に届きました。

OM-D E-M5につけると、こんな感じ。

IMG_3488.JPG

専用フードをつけるとこんな感じ。とたんにものものしくなります。

IMG_3487.JPG

この専用フードはワンタッチで引き下げることができ、このようになります。

IMG_3489.JPG

引き下げるのは簡単で、フードの下側にあるギザギザ部分を少し捻って下げるだけです。

IMG_3490.JPG

マニュアルフォーカスも簡単。このリングを前後すると、距離目盛りが現れて、AFからMFになります。

IMG_3492.JPG

 

写真で見ると大きく見えますが、マイクロフォーサーズなので、持った感じは意外と軽快です。

私は以前、望遠系はCanon New F-1 + 80-200mm/F4L + 300mm/F4Lで撮影していました。全部で3.5Kg程。かなり重量級の組合せでした。

しかしOM-D E-M5とこのレンズだと、この組合せを1.3Kg程度の重量で、しかもF2.8でカバーできます。

さらに1.4倍テレコンを付けると112-420mm/F4になりますので、望遠系はこれ一本で全て解決ですね。

質感も高く、さすが「M.ZUIKO DIGITAL PRO」の名前に恥じない銘品です。

 

では、肝心の写りは?

なかなか凄いモノがありました。

また日を改めてご紹介したいと思います。

2014-12-05 | カテゴリー : 写真 | 投稿者 : takahisanagaicom

写真三昧の生活で、頭をリセットしてみる

ここ数年間、ウィークディは仕事、週末や休日は本の執筆、という生活が続いていました。

昨年7月に日本IBMを退職し、独立してからもそのペースは変わっていません。

たいへん有り難いことに好きなことを仕事にしているのでとても楽しいですし学びも多いのですが、それでも気分転換が必要なのかな、と思っていました。

 

そこでこの数日間、かなり遅い夏休みを取って、まったく違うことに時間を使ってみることにしました。

それは写真。

考えてみれば、20代から30代にかけての週末や休日は、写真ばかり撮っていて、作品が溜まると写真の個展で発表していました。これが気持ちをリフレッシュさせてくれて、ともすると仕事のことばかり考えがちな環境で視野を広げてくれました。

40代中頃からブログを始め、そして本を書くようになり、キャリアは広がりましたが、週末や休日はあまり写真を撮らないようになっていました。

 

久しぶりに写真撮影に集中してみると、やはり好きなことなので、他のことはきれいさっぱりと忘れて没頭できます。

のんびりとすることができない質なので、休みでも何もすることがなく空ている時間があると、つい仕事や原稿書きに使ってしまいます。

好きな写真三昧の生活に浸ることで、仕事や原稿書きに時間を使うこともなく、強制的に頭をリセットできたように思います。

 

また明日から、仕事。頑張ります。

 

11月下旬発売のM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROを見てきました

1981年にCanon F-1を使い始めて以来、Canon New F-1、T-90、AFはEOS-RT、EOS-5、EOS-1RS、EOS-3、デジカメ一眼はEOS-1Ds、EOS-5D Mark IIと、メインのカメラはずっとキヤノンを使ってきました。レンズも膨大な数を使ってきました。

しかし昨年初めからオリンパスOM-Dに切り替えています。

マイクロフォーサーズのシステムはとても軽快で、システムの総重量が1/3程度になるのは、重い機材を持ち歩く負担を考えると、とても有り難いですね。

私はEOS-5D Mark IIなどで35mmフルサイズも使いましたが、マイクロフォーサーズの画質には充分に満足しています。

ただ昨年初めの時点では、オリンパスは私が欲しいスペックのF2.8クラスの高画質標準ズームと望遠ズームを持っていませんでした。

そのオリンパスが満を持して出したのが、これ。

M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

40150f28  

35mm版換算で80-300mm/F2.8というスペックにして、三脚座込みで880gという軽さ。定価は税込199,800円。

とても触手をそそるスペックなのですが、発売は11月下旬なので、残念ながら店頭にはまだありません。

 

そこで調べてみたら、オリンパスプラザ東京で展示しているという情報がありました。

そこで一昨日の土曜日、淡路町にあるオリンパスプラザ東京にいってまいりました。

10:00AMオープンで10:15AMに到着したのですぐに触れると思ったのですが、なんと既に待ち行列(1名)が。

しかし3分後には順番がまわってきました。

パワーバッテリーホルダーを付けたOM-D E-M1と、M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROのバランスは最高です。質感も素晴らしいものでした。

何よりも驚いたのは、焦点が合う速度。150mm (35mm版換算300mm)にして、ファインダーを向けて何も考えずにシャッターを切っても、瞬時にピントが合います。画像を再生して見ると、かっちりとピントが合っていました。

ISO設定も自動調整してブレを抑えるシャッター速度に設定できることを考えると、シャッターチャンスをかなり確実に捉えることができそうです。

画質も素晴らしいですね。ちなみに実写サンプルはこちら

5分ほど触っていたら、既に私の後ろに待ち行列ができていました。人気です。

 

1.4xテレコンバーターもあります。これを付けると、56-210mm/F4 (35mm版換算 112-420mm/F4)というスペックになります。

発売前日までの期間限定で、本体レンズとテレコンバーターをセットにしたキャンペーンもあります。→リンク

11月下旬の発売が楽しみです。

 

できればこのレンズに加えて、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO (発売済)と、M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO (2015年発売予定)の2本があれば、35mm換算で14mmから300mmまで、F2.8通しで高画質で、合計たった3本でカバーできてしまいます。しかもレンズ総重量1.5Kg程度。レンズについては万全ですね。

  

画期的なソニーの曲面CMOSセンサー。デジカメ市場は劇的に変わるか?

2014年7月3日の日経産業新聞で、「ソニーが曲面CMOSセンサーを開発した」という記事が掲載されています。

生物模倣で大進化、デジカメの「目」 ソニーの挑戦

 

1839年にダゲールが「ダゲレオタイプ」を発表して以来、カメラは常に平面上に画像を投影していました。かつての銀塩カメラのフィルムも平面。銀塩カメラの構造を踏襲した現代のデジカメもイメージセンサーは平面です。

 

一方で同じ役目を果たす人間の眼球は、球状です。

眼球では、レンズの反対側にある網膜上に画像が映され、この網膜上にある網膜細胞が光を感知し、視神経がこの画像情報を脳に伝えることで、人は画像を認識し、「モノが見え」ます。

「網膜=イメージセンサー」ですが、網膜は球状、イメージセンサーは平面。

実は従来型カメラの場合、一番シャープに写るのは画像の中心部分。画像周辺部に行くほど、画像が流れ、画質が低下します。これが「像面湾曲収差」と呼ばれる現象です。イメージセンサーが平面だと、中央部と比べて周辺部はレンズまでの距離が違います。だからこの現象が起こるのですね。

しかし眼球の場合、網膜上のどの部分もレンズから等距離になるので、この画質低下は起こりません。

「この眼球に見習って、カメラのイメージセンサーも曲面上にデザインすればいい」とソニーの研究者は考えたようですね。

 

カメラが誕生してから175年、画像投影部分が曲面になるのは画期的なこと。新聞によると、性能上も大きなメリットがあるそうです。

■レンズを簡略化可能。スマホ用カメラで、レンズ枚数を5枚から3枚に減らすことで、小型・軽量化、低コスト化が図れる。(湾曲収差を修正するレンズ設計が不要になるためのようです)

■シリコンの電気特性が変化し、ノイズの原因となる暗電流を1/5に低減でき、暗い場所でもノイズの少ない画像を撮影できる

■像面湾曲収差がなくなるので、明るいレンズを使っても画質が維持できる。(明るいと被写界深度が浅くなることもあり像面湾曲収差が強くなる)

■周辺部が暗く写る「周辺減光」がなくなる

ソニーでは、既にさまざまな曲面CMOSセンサーを試作済とのこと。

この曲面CMOS技術を活用することで、今後デジカメがさらに大きく進化する可能性も出てきました。

たとえばスマホのデジカメ機能がさらに劇的に向上し、現在苦境にあるコンパクトデジカメ市場は消滅してしまうかもしれません。

 

2013年時点で、ソニーは世界のCMOS市場で33%のシェアを持っています。2009年には「裏面照射型CMOSイメージセンサー」で高感度化も実現しました。

ソニーの今後の技術開発に期待したいところです。

 

オリンパスSTYLUS SH-1。一見普通だけど、実は凄いカメラです

オリンパスSTYLUS SH-1を購入しました。アマゾンで注文したところ、翌日昼に到着。便利ですね。最近、カメラはほとんどAmazonで買っています。

 

このカメラは割とコンパクトなサイズでオーソドックスな外見にも関わらず、35mmカメラ換算で25-600mmまでの広い範囲を撮影できます。600mmというとわかりにくいかもしれませんが、12倍の望遠に相当します。

取材などで遠距離で動画や静止画を撮影することが増えそうなので、購入しました。

早速撮影してみました。曇り空で、近所にできたケーズデンキを見に行ったついでに、店舗を撮影したのが下記の写真です。

こちらは25mm相当。(1/800, F3.0, ISO 125)

P6280018  

こちらは同じ場所で、店名ロゴの「ケ」の部分を600mm相当で撮影。(1/500, F6.9, ISO 320) 手持ち撮影ですが、このカメラは光学式5軸手ぶれ補正機構があるおかげで、手ぶれの影響もあまりありません。これはありがたいですね。

P6280020  

普通に使う分には十分です。

動画能力も高く、1080/60PのフルHDムービーに加えて、240コマ/秒や120コマ/秒のハイスピードムービーも撮れます。

  

これまで使ってきたPowerShot S100とサイズ比較したのがこちら。

Sh1  

Sh12  

PowerShot S100と比べて、一回り大きめ、といった感じでしょうか?重量は173gに対して271g。600mm相当まで撮影できることを考えると、驚異的なコンパクトさ。持ち歩いても全く苦になりません。

スペックを比較すると、

発売日: S100 2011年12月8日  SH-1 2014年 4月18日
焦点距離(35mm換算): S100 24mm~120mm  SH-1 25-600mm
F値:
S100 F2-5.9  SH-1 F3-6.9
撮影感度:
S100 通常:ISO80~6400  SH-1 通常:ISO125~6400
撮影素子: S100 1/1.7型CMOS(7.6×5.7mm)  SH-1 1/2.3型CMOS(6.2×4.6mm)
有効画素数: S100 1210万画素  SH-1 1600万画素
動画フレームレート: S100 24 fps  SH-1 60 fps
撮影枚数: S100 200 枚  SH-1 380 枚
重さ: S100 173g  SH-1 271g
大きさ: S100 98.9×59.8×26.7mm  SH-1 108.8×63.2×42.4mm

S100よりも撮影素子はやや小ぶりですが、そのおかげでこれだけの光学性能を与えることができたのでしょうね。

普段はiPhoneで撮影することも多いのですが、「遠景も含めてきっちり撮影したいけど、一眼レフはちょっと重い」という時は、重宝しそうです。

 

実はボツになったかもしれない、歴史的写真

この雑誌の表紙写真をご覧になって、覚えている方は、多いのではないでしょうか?

これは、「National Geographic史上、もっとも有名」と言われている「アフガンの少女」の写真です。当時のソ連(現・ロシア)がアフガニスタンに侵攻した1984年に撮影され、1985年6月号に掲載されました。

このアフガン難民の12歳の女の子は、ソ連軍の爆撃で両親を失い、祖国を追われているところを、撮影されました。

 

戦争の悲惨さを世界に訴えた歴史的写真であり、一度見ると忘れられない写真ですが、実は「表紙にはキツすぎる」と言われ、他にも色々と反対があり、ボツになりかけた写真だそうです。

その経緯を書いた記事が、National Geographicのサイトに掲載されています。(記事は2013年10月のもの)

実はボツ写真だった史上もっとも有名な「アフガンの少女」

企業は、顧客の反応を予想したり想像しながら、何を提供するかを常に考えています。大コケする場合もあれば、思わぬ大ヒットになることもあります。

「アフガンの少女」の経緯を知り、改めて、難しいものだと思いました。

 

ちなみにこの「アフガンの少女」を撮影したスティーブ・マッカリー氏が、東日本大震災で撮影した写真もあります。→こちら

 

写真の力は偉大です。

 

「本物」に触れる時間

2014/4/2付の日本経済新聞夕刊に、資生堂名誉会長の福原義春さんの談話「本物の美には命が宿る「生」に触れて感受性磨く 資生堂名誉会長 福原義春さん」が掲載されています。

福原さんは、「本物」に触れる時間を持つことの大切さを、述べておられます。

—(以下、引用)—

「モナ・リザ」は誰でも知っている。カレンダーやポスターでさんざん目にしたこの絵を、わざわざパリのルーヴル美術館で見ることにはやはり大きな意味がある。絵が置かれた場所、雰囲気もひっくるめて、そのすべてに感動することが大切なのだ。

私の伯父(福原信三=写真家で資生堂の初代社長)は「花瓶でもバラの花でもいい、『本物』を見ろ」といい、私はそれを信条にしてきた。ドイツの思想家ヴァルター・ベンヤミンがいうように、複製したものにはオリジナルが持っていたエネルギーが失われている。複製芸術といわれる写真ですらそうだ。写真展でオリジナルプリントの作品を見れば、印刷されたものとは全く異なるということに気づくだろう。

それはなぜかというと、「本物」は生きているからだ。

—(以上、引用)—

私は写真がライフワークです。大学時代から写真を撮る傍ら写真ギャラリーを回るようになり、本物の写真作品が持つ力に圧倒され、感動したことをよく覚えています。

美術館で絵画や彫刻などの作品に触れることも、「本物」を頭ではなく肌で理解する上で、とても大切なことだと思います。

やはり「本物」は、複製とはまったく違います。

私は写真展巡りをして、「いつか、こんな写真を撮ってみたい」と思って、写真の個展も何回かやってみました。

1998年に行った写真展では、展示しているオリジナルプリント、印刷された写真集、パソコン上のウェブ画面で、同一作品を鑑賞できる環境を作ってみました。

自分のささやかな写真作品ではありましたが、この時、オリジナルプリントが持つ圧倒的な力を実感しました。

福原さんもおっしゃっているように、複製物にはオリジナルが持つエネルギーが失われています。できる限り本物に触れていきたいものです。

そして本物の人物にも、できるだけ触れるようにしたいものです。

 

 

2014-04-03 | カテゴリー : 写真, 社会 | 投稿者 : takahisanagaicom

「商品」と「作品」は違う。しかし「商品=作品」を目指したい

一般的に、「商品」と「作品」は相容れないもの、と考えられ勝ちです。

 

そもそも、なぜ人は「作品」を作るのでしょうか?

それは、「表現したい」という強いパッションがあり、自分の表現で相手に感動を伝えたいからではないでしょうか?

私のライフワークは、写真です。写真を始めたのは、写真という「作品」で何らかの表現をし、感動を伝えたいと思ったからです。

自分の表現なので、「こうあるべき」と考えたものを試行錯誤しながら作っていきます。コストは考えざるを得ませんが、収益はあまり考えたことがありません。

例えば写真展を1回行うと50万〜100万円かかりますが、ほとんどが持ち出しです。

そんな写真展で、「作品を売って欲しい」というお申し出をいただいたことが何回かありました。

大変嬉しいことなのですが、「収益化しよう」と思ってやっていることではないので、正直言って値付けには悩みました。

実際には、「よかった」「感動した」という一言が嬉しいのですよね。

一方で、顧客ニーズはあまり考えていませんでした。

時には「つまらない作品だ」と言われることもあります。これは大変残念なことですが、その方と私の価値観が違うのだ、と考えます。

 

一方で「商品」の場合は、必ず顧客がいます。

ビジネスです。

顧客は商品が提供する価値に対して、対価を払います。これが「価格」です。

「商品」ではあくまで顧客が主体。顧客ニーズを徹底的に考え、応えることが必要です。

ですので私も、例えば講演などの場合は、お客様がどのような課題を抱えていて何を望んでいるかをお伺いし、それにあわせて講演内容を変えるようにしています。

中には私の講演では期待にお応えできないということがわかる場合もあります。このような時は、辞退させていただくこともあります。

講演の前は、毎回ビデオ撮影しながら事前リハーサルしたり、講演の様子もビデオ撮影して、結果を反省するようにしています。

加えて毎回アンケートも採るようにし、どのように改善できるかを毎回考えています。

実はプレゼンには苦手意識があり、いつも上達したいと思っています。

そして、何とかしてお客様の期待値を上回ろうと考えます。

さらに、ビジネスなので収益も考えます。

 

これに対して、私は写真作品を作る場合は、顧客ニーズを徹底的に考えたり収益を考えるということはありません。あくまで「表現したい」というパッションが出発点です。

 

では、「商品」と「作品」は相容れないものなのでしょうか?

実は私自身も、「『商品』を『作品』として届けたい」という気落ちはあります。

なぜそう思うのかというと、ビジネスでも感動を伝えたいからなのですよね。

 

これらをあえて、「収益」「価値/感動」の軸で整理して図にすると、こんな感じでしょうか?

Photo

 

常に「商品=作品」を目指していきたいものです。

 

ただし、「商品=作品」を目指すには、あくまで「商品」として顧客に価値を届けることが第一歩。

「作品」に育つのは、その次のステップなのかな、と思います。

 

 

2013-11-11 | カテゴリー : 写真, 社会 | 投稿者 : takahisanagaicom

写真展「ネコライオン」、岩合光昭さんご自身の解説をYouTubeでご覧になれます

動物写真家の岩合光昭さんは、私が最も尊敬する写真家の一人です。

その岩合さんの写真展「ネコライオン」が、東京都写真美術館で10月20日まで開催されています。→詳しくはこちら

この写真展のオープニングで、岩合さんご自身が作品の解説をなさっているのですが、この様子がYouTubeで公開されています。

こちらは全編45分を収録したもの。

お急ぎの方は、6分のダイジェスト版もあります。

 

以前、岩合さんが写真を撮っている様子をテレビで見たことがあります。

普通、動物は人間が近寄ると警戒したり逃げたりするものですが、岩合さんの場合、動物はまったく逃げません。岩合さんを受け入れているのですね。

しかし見ている限り、岩合さんは特に動物に気を遣って近づくということはなさっていないのです。動画でもお話になっておられますが、動物の気持ちをそのまま受け入れておられるようですね。

岩合さんのお話しを伺っていても、とても自然体で、エゴというものを全く感じません。その岩合さんのお人柄を、動物も敏感に感じ取っているのかもしれませんね。

岩合さんはこの動画で、「ライオンを撮っていて怖いと思ったことはないけど、動物を撮っていて一度だけ怖いと思ったことがある。それは馬を撮っていたとき。馬が『お前、食べてやる』と考えているのがわかって、ゾッとした」とおっしゃっています。

岩合さんは普通にお話しなさっておられますが、動物の心がわかるのでしょうか?

岩合さんのお話しは、色々な意味でとても勉強になりました。

 

ほんの10年前までは、岩合さんのこのようなお話しは写真展オープニングの日に会場に行かなければ聴くことができませんでした。

実際、私も10年前に、岩合さんのお話しを聴くために、岩合さんの写真展のオープニングにお伺いしたことがあります。

今はいつでもYouTubeで見ることができます。有り難いことですね。

 

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2013-09-14 | カテゴリー : 写真 | 投稿者 : takahisanagaicom

「OM-D E-M1」と「一眼レフ開発休止」を同時発表したオリンパスは、イノベータになれるか?

世の中は、今朝未明に発表された新型iPhoneの話題で持ちきりですが、私が気になっているのは、昨日発売されたこの製品。

待ちに待ったフラグシップ機・OM-D E-M1が発表されました!(下記写真はオリンパスのページより)

Omdem1

 

こちらで書きましたように昨年年末にオリンパスOM-Dが気になってしまった私は、今年年初にOM-D E-M5を購入、現在に至っております。

ということでOM-Dオーナーとしては、昨日から頭のかなりの部分が、このカメラのことで占められてしまっています。

このOM-4 Ti (1986年発売)と並べて撮影した写真なんかは、グッときます。OM-4のデザインは大好きでしたが、そっくりですね。「オリンパス、なかなかわかっているじゃん!!」という感じです。

さらに新たにM.ZUIKO PROという新しいプロ仕様レンズシリーズも発表され、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO (35mm換算で24-80mm/F2.8)の発売とか、M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO (35mm換算で80-300mm/F2.8)の開発とかも発表されており、盛りだくさんです。

これまでOM-Dはパナソニックに比べてハイエンド・ズームレンズの充実が課題でしたが、力を入れていく様子がわかります。

デジカメWatchの仕様比較を見るとOM-D E-M5と比べて、さすがにフラグシップ機だけあって、一線を画した性能のようです。ただ若干重いようですね。(撮影時で、約497g vs. 約425g)

 

一方で、今朝(2013/9/11)の日本経済新聞を見ると、『一眼レフ開発休止 オリンパス「ミラーレス」に集中』というタイトルで、オリンパスは従来型の一眼レフ(E-1等)の開発は休止して、ミラーレスであるOM-Dシリーズに経営資源を本格的に投入すると報じています。

オリンパスOM-Dのマイクロフォーサーズは、センサー面積がフルサイズ35mmカメラの1/4になります。しかし、画質的には遜色は感じません。

実際、世界的にも高名な動物写真家・岩合光昭さんも、現在開催中の写真展「ネコライオン」をオリンパスで撮影しておられます。(このタイミングで岩合さんの写真展を企画するオリンパスのマーケティング戦略も、素晴らしいですね)

 

さらにこちらにも書きましたように、OM-Dシリーズの携帯性は、抜群に優れています。同一スペック機材のフルサイズ版と比較すると、重量1/3程度という感じでしょうか?

以前は、撮影の際には一眼レフボディを何台も持ち歩いていましたが、さすがに最近はあまり重いモノは持ち運ぶのが億劫になってしまいました。個人的には、OM-Dで必要十分です。

 

イノベータが破壊的イノベーションを起こす時は、ローエンドのニーズに応えるような、安くて手軽な製品を出します。

最初は「こんなのオモチャ」と言われたりします。

そして徐々に性能を向上させていき、ハイエンドニーズに応える製品で市場を押さえてしまいます。このタイミングでは、古(いにしえ)の覇者は「手軽さ」で太刀打ちできない状態に陥ります。

ではカメラ市場ではどうか?

ニコン・キヤノンに加えてソニーも加わったトップシェアベンダーの牙城は、なかなか難攻不落かもしれません。しかしオリンパスがカメラ市場を席巻するイノベータになると、これは面白いかもしれませんね。 

「100円のコーラを1000円で売る方法 3」で描いた「イノベーションのジレンマ」が、まさに今、一眼レフカメラ市場で起こりつつあるのを、私たちは目の当たりにしているのかもしれませんね。

 

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一勝三敗一分けだったプロ棋士 vs.コンピュータ。写真の世界でこの30年の間に起こったことと近いことが、将棋界でも起こっているのかもしれない

五種のコンピュータ将棋ソフトと、五人のプロ棋士が戦う第二回電王戦は、プロ棋士の一勝三敗一分けでした。

2013/4/27の日本経済新聞の記事「文化 将棋界、電脳時代の妙手は」では、プロ棋士の感想や新しい取り組みを紹介しています。

—(以下、引用)—-

…既にその先を見据える棋士もいる。(人間対コンピュータという)この構図に違和感を覚えるという森内名人は「コンピュータはあくまで道具。人間とは能力も役割も異なる」と話す。

…パソコンを持ち込んだ人間同士が戦う「アドバンスドチェス」という新種の対戦も試みられている。局面の形勢判断に優れる人間と、圧倒的な量・速度の読みの能力を持つコンピュータが力を合わせることで、さらに質の高い対局を作りだそうという試みだ。

…「コンピュータに頼るなんていかがなものか」。プロアマ問わず一部に残るそんな偏見も、すぐに薄れることだろう。プロ棋士とは、将棋の真理を探究する天才たちである。探究に有効な手段があるのなら、敬遠する方が不自然だ。

—(以上、引用)—-

この記事を拝読し、写真の世界でも数十年前に起こったことを思い出しました。

 

「自動露出・自動焦点」という言葉が分かる方は40代以上の方でしょうか?

長い間、カメラは基本的に露出はマニュアル、ピントも人間が合わせるのが普通でした。

私が学生の頃、自動露出カメラは既に普及していましたが、私はマニュアルで露出を決めていました。

当時は露出計を使わなくても、「この天気なら、ISO 100のフィルムだと1/60秒、F5.6」と露出が読めたものです。

またピントをすぐに合わせられることも大切なことでした。私も暇があればファインダーを覗いて被写体にピントを合わせる練習をしていました。

写真の仲間内では、この手の腕を競い合っていました。

 

その後、カメラの自動露出の精度は上がっていき、次第に自分で露出を決めることはなくなりました。

ピント合わせも、1980年代後半にミノルタαやキヤノンEOSといった本格的な自動焦点一眼カメラが登場して自動焦点の精度と速度が上がり、自分でピント合わせに手間と時間をかけることもなくなりました。

露出ミス、ピンぼけといった初歩的なミスは激減、シャッターチャンスをものにできる確率はかなり向上しました。露出とピント合わせという点では、プロに近い技術をアマチュアも手にしたわけですね。

さらに以前は銀塩リバーサルフィルムは露出がとてもシビアでした。しかしデジカメをRAWデータで撮影すれば撮影後の補正はかなり余裕を持って行えるようになりました。

露出合わせ、ピント合わせ、各種補正という面では人の手間を大幅に削減され、「よい写真を撮る」という写真を撮る目的が達成できるようになりました。

 

「いやいや、露出もピントも、人間が自分で決めることに価値がある」という考え方も、もちろんあるでしょう。

しかし、「そういうことは機械に任せて、人間はいい写真を撮ることに集中すべきだ」という考え方もあるはずです。

 

記事の中の「コンピュータはあくまで道具。人間とは能力も役割も異なる」「探究に有効な手段があるのなら、敬遠する方が不自然」という話を読み、将棋の世界でも、コンピュータと将棋ソフトの実力が上がり、これと近いことが起こっているように思いました。

 

 

爆弾低気圧の日、富士に行きました。写真撮ってきました

土曜から月曜にかけて、富士に行ってきました。

ちょうど爆弾低気圧が通りがかる直前に宿へ到着。

二日目の日曜午前は雨でしたが、午後から天気が回復。

午後1時頃までは雲が立ち込めてどこに富士があるのやら分かりませんでした。

日曜午後3時頃は雲も晴れてこんな感じでした。

Fuji1

午後6時頃にはすっかり日も暮れました。

Fuji2

翌朝、月曜・夜明けの様子です。富士山の西側にいたので、富士山の背景に朝焼けが見えるのですよね。

Fuji3

 

実はここまでの写真はiPhone5で撮影しました。

OM-D EM5で撮影するとこんな感じです。

まだ夜明け前の様子。

Fujiom1

少し時間が経つとこんな感じ。

Fujiom15

当日4月8日の朝は、この場所では富士山頂から太陽が昇る「ダイヤモンド・リング」にはなりませんでした。4月20日になるときれいに富士の山頂に日がかかるそうです。

Fujiom2

iPhoneのカメラもなかなかいい性能ですが、やはりミラーレス一眼はいいですね。

 

実はこれらの写真は、全て泊まった部屋の中から撮影しました。

値段もリーズナブルで、とてもいい宿でした。

 

 

マイクロフォーサーズ・レンズ2本目LUMIX G X VARIO 35-100mm/F2.8が届きました

先日購入したOM-D E-M5にはLUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8 (24-70mm相当)だけを付けていましたが、2本目を購入、本日届きました。

LUMIX G X VARIO 35-100mm/F2.8/POWER O.I.S。(名前が長いです….)

35mmカメラで、70-200mm相当です。

アマゾンがほぼ最安値でしたので、アマゾンで買いました。

 

これで35mmカメラで24-70mm/F2.8相当と、70-200mm/F2.8相当の2本の高性能レンズが揃ったことになり、一通りのモノが撮影できる体制が整いました。

それにしても小さいですね。これまで使っていたEOS-5D Mark II + EF 28-70mm/F2.8L +EF 70-200mm/F4Lと並べてみるとこんな感じです。

Photo

重量も半分以下。かなり楽になりそうです。

OM-D E-M5 …425g
12-35/F2.8 …305g
35-100/F2.8 …360g
合計 1,090g

EOS-5D Mark II …810g(本体のみ)
28-70/F2.8L …約850g
70-200/F4L … 約705g
合計2,365g

 

道具は揃ったので、問題はどんな写真を撮るか、ですね。これから楽しみです。

 

 

2013-02-24 | カテゴリー : 写真 | 投稿者 : takahisanagaicom

OM-D E-M5を二日間使ってみた感想

1週間前に到着したOM-D E-M5を金曜夜と土曜に使ってみた感想です。

・やはりコンパクトなのは素晴らしい。こちらに書きましたように、これまで使ってきたEOS-5D Mark IIの同等スペックの半分以下の重さなので、取り周りがとても楽です。

・小さい割に画質がいい。詳細に比較していませんが、3年前のフルサイズデジカメであるEOS-5D Mark IIの画質と比較して遜色を感じません。厳密に比較すると、センサーサイズの違いによる差はあるでしょう。しかし実用上は差はあまり感じません。

・この二日間は全て室内撮影でしたが、手ブレが全くありませんでした。5軸対応メカニカル手ぶれ補正の威力は絶大です

・電子ビューファインダーのカメラを使うのは初めてですが、撮影した画像がファインダーに0.3秒程度残って撮影結果をすぐに確認できるのはいいですね。撮影が失敗したか成功したかがすぐに分かります。一方で連写も不自由なくできるのでこともいいですね

・電子ビューファインダーではありますが、シャッターをレリーズしてから撮影するまでのタイムラグが非常に短い感じです。

パワーバッテリーホルダーHLD-6を使用していますが、下部のバッテリー部分を装着すると重量が急に増して軽快さが失われる感じなので、私は上部のみを付けています。これを付けるとカメラの持ちやすさが格段に良くなります。

・電池の持ちがどの位かはまだ確認できていません。EOS-5D Mark IIの場合はかなり電池が長く持ちましたが、OM-D E-M5の場合は結構消耗が早いという話も聞きますので、試してみたいと思います。

 

ということで、今のところとてもいい感じです。

またご報告したいと思います。

 

 

オリンパスOM-D E-M5購入。その大きさを写真で比較してみました

ミラーレスカメラはかなり迷いましたが、結局OM-D E-M5に決定。家族からの誕生日+クリスマスプレゼントです。レンズはパナソニックのLUMIX G X VARIO 12-35mm F2.8です。

マイクロフォーサーズはセンサーが小さいのでこれまで敬遠してきました。しかしOM-D等により、画質が格段に向上しAPS-Cサイズのカメラを凌ぐケースも出ていることが決め手になりました。

こうなるとセンサーの小ささは、システム全体の重量が格段に軽くできるメリットに転じます。(まさに「イノベーションのジレンマ」ですね)

レンズはフルサイズカメラで24-70mm/F2.8相当になるパナソニックのLUMIX G X VARIO 12-35mm F2.8を選びました。このレンズの画質も定評があります。M-ZUIKO Digitalも最後まで考えたのですが、結局私は単焦点レンズよりもこのクラスのズームを一番多用しますし画質も必要なので、12-35mm F2.8にしました。

 

一式、昨日、届きました。

フルサイズとマイクロフォーサーズの違いはありますが、参考になるかと思いましたので、自分が持っているEOS-5D Mark IIとまずは大きさの比較をしてみました。

まずボディ単体のみ。

Omd1

全然違いますね。当然ですが、OM-DはミラーレスなのでEOS5D Mark IIにあるミラーはありません。だから小さいのですよね。

パワーバッテリーホルダーHLD-6を付けて比較するとこんな感じ。

Omd5

ボディの重さを比較してみました。

EOS-5D Mark II … 901g

Omd3

OM-D E-M5単体 … 437g

Omd2_2

OM-D E-M5単体 + HLD-6の上部グリップのみ… 533g

Omd4

OM-D E-M5 + HLD-6上部グリップはすごく取り回しが楽です。

HLD-6のバッテリーは未購入なので、重さは量りませんでした。

レンズを付けてみました。LUMIX G X VARIO 12-35mmと、ちょっと古いですがCanon EF 28-70mm F2.8L USMだとこんな感じ。

Omd6

最新のEOS5D Mark III + Canon EF 24-70mm F2.8L II USMでも大きさは変わらないので、ほぼ同じ感じでしょう。

両者を手に持って比較すると、EOSの方は正直に申し上げるとちょっと苦役に感じます。OM-Dの軽さはありがたいですね。

 

撮影したら、また結果をご紹介したいと思います。

 

 

2013-01-12 | カテゴリー : 写真 | 投稿者 : takahisanagaicom

オリンパスOM-D E-M5

先日のブログで書きましたように、オリンパスのミラーレス一眼OM-D E-M5にかなり惹かれています。

驚くべき軽さの割に、高性能かつ高画質。まさに往年のOMシステムを彷彿とさせるカメラです。

デジカメWatchの『読者が選ぶ「2012年デジタルカメラ人気投票」』でも、レンズ交換式デジタルカメラ部門で、ニコンD800, D800E, D600、キヤノンEOS 5D Mark III, EOS6D、FUJIFILM X-E1, X-Pro1、ソニーα99, NEX-7, NEX-6といった居並ぶ強敵を抑え、32.8%もの票を集めて堂々の1位を獲得です。

先日、会社の帰りにカメラ店に立ち寄り、実際に触ってみましたが、確かにいいカメラですね。

 

ということでかなり悩んでいる状況ですが、こういう時、私は納得するために本屋でカメラに関する本を探します。

すると、ありました。


1990年代、銀塩カメラ時代末期にカメラにハマっていた方ならご存じであろう、あの懐かしい田中長徳さんによる本。

チョートク節満載です。

この本の30%位はOMシリーズのことが書かれています。またチョートクさんがいかに普段OM-D E-M5を使っているかについても書かれています。

高校生の頃からOM-1(実際にはM-1)を使っていた私は個人的にかなりツボにハマってしまい、一気にOM-Dが欲しくなってしまいました。

 

ただこの本、かなり偏っているので、OM-D E-M5を詳しく知りたい方にはあまりお勧めしません。他にOM-D E-M5の機能について詳しく書かれている本があるのでそちらをお勧めします。

逆に「チョートク、懐かしい!」という方で、ミラーレスに興味がある方にはお勧めです。あのチョートク節で「OM-D E-M5を使う意味・思想」を語っているので、清水寺の舞台に立って苦しんでいる貴方の背中を、優しく後ろからそっと押してくれることでしょう。

ちなみに先ほど調べたところ、私はあの懐かしい「チョートクのカメラジャーナル」全124冊のうち59冊持っておりました。(当時カメラ店で見かけたら必ず買っていたのですが、半分しか買っていなかったのですね。(苦笑))

 

ということで、OM-D本体は購入ほぼ決定ですが、問題はレンズです。最近発売されたM.ZUIKO DIGITAL 35mm F1.8の実写記事を見極めてからにしたいなぁ、と思っています。オリンパスのサイトにあるサンプルの写真は、なかなかよいですね。

 

でもこうやって悩んでいるうちに、E-M5の上位機種が発表になるかもしれませんね。

 

 

マイクロフォーサーズのオリンパスが、凄いことになっている件

「そろそろ自分もミラーレス一眼が欲しいなぁ」と思い始めてから、約1年です。

当初はSony NEX-7がいいと思っていて、そのうち富士フイルムのX-E1がいいなと思い、さらに色々と調べているうちに、最近はオリンパスのOM-D E-M5が素晴らしいことが分かってきました。

たとえば、以下の記事です。

「私がOM-D E-M5のレンズキットを買ったのは、とにかくその防滴性能がすべてでした」

雨の中で撮影でき、しかも洗えるのは凄いことですね。(但し対応レンズは1種類だけです)

内蔵式5軸手ぶれ補正も素晴らしいです。

また「マイクロフォーサーズはセンサーのサイズが小さいので画質はイマイチ」と思っていましたが、OM-D E-M5の画質はとても優秀で、APS-Cに勝っているケースもあります。→ソース  ちなみにセンサーはソニーだそうです。→ソース

 

気になるレンズですが、マイクロフォーサーズなので、オリンパス以外に、パナソニックや、レンズ専業のコシナ・シグマなども選べます。個人的には以下のレンズが気になるところです。

LUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0 ASPH/300 g
M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6/155 g
M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0/130 g
M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8/120 g
LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH/100 g
LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 ASPH/200 g
M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8/116 g
M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8/305 g
LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm/F4.0-5.6 ASPH./210 g

マイクロフォーサーズの場合は、表記されている焦点距離を2倍すると35mmカメラと同等の焦点距離になります。例えば75mm/F1.8は、35mmカメラだと150mm/F1.8相当ということです。

実際に使うのはこのうち3-4本だと思いますが、改めて驚いたのは、その軽さ。

オリンパスは75mm/F1.8を除くとほぼ100gクラス。その75mm/F1.8でも300gです。35mmカメラの常識では150mm/F2のレンズは1Kgクラスです。

しかもネットに流れている多くの作例写真を見れば分かるように、M.ZUIKO DIGITAL単焦点レンズはどれも高性能です。

 

「軽さ」は、システムカメラでは重要な性能の一部です。「軽さ」まで考慮したシステムの総合力で考えると、知らない間にオリンパスは凄い実力を付けていることが改めて分かりました。

 

「軽さ」がどのくらい凄いか?

例えば私が撮影旅行に行く場合は、機材はいつもこんな感じです。

EOS 5D Mark II (900g)
EF17-40mm/F4L (475g)
EF 70-200mm/F4L(705g)
Tamron SP 28-75mm/F2.8 (510g)

かなり軽く仕上げたシステムではありますが、それでも総重量2,590gです。ノートブックPC2台分です。長時間行動するとかなり疲れてきますし、山登りなどだと厳しい状況です。

これがOM-D M-P5であれば、大口径高性能の単焦点レンズで揃えてもこんな感じです。

OM-D M-P5 (425g)
M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0 (130g) –24mm相当
M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 (120g) –34mm相当
M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 (116 g) –90mm相当
M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8 (305g) –150mm相当

大口径単焦点レンズ中心にも関わらず総重量1,096g。重量6割減です。全部でMacBook Air 11インチ 1台分(1.1Kg)です。

当然マイクロフォーサーズと35mmフルサイズの違いはありますが、この重量の差は圧倒的であり、撮影行動範囲は拡がりますし、それは撮影できる写真にも大きな影響を与えます。

  

実は私が高校生の頃に初めて買った一眼レフカメラはオリンパスOM-1でした。大学1-2年の頃、OM-1にZUIKO 35mm/F2.8とTamron 90mm/F2.5という軽い組み合わせで、写真をサクサク撮っていました。→当時、19歳の頃に撮影した写真はこちら

このOM-1と比較しても、OM-D E-M5はボディもレンズも軽いのですよね。

嬉しい悩みが続きそうです。(単なる病気かもしれませんが -苦笑)

 

 

ミラーレス一眼レンズ・2013年ロードマップ

「そろそろミラーレス一眼を」と思って、色々と探し始めています。

魅力的な製品ばかりですが、ミラーレス一眼で悩ましいことが一つあります。

それはレンズのラインアップ。

長年の蓄積がある一眼レフのレンズとは異なり、新しいミラーレス一眼はどうしてもレンズの種類が限定されます。

レンズコンバーターで一眼レフのレンズも使用できますが、小さいことがメリットのミラーレス一眼に、柄が大きい一眼レフのレンズを付けるのもなにか本末転倒のようにも感じたりして….。

「レンズ交換式カメラを買う」ことは「カメラシステムを買う」ということでもありますので、レンズのラインアップは重要なのです。

 

そこで色々と探しているうちに、SonyのNEXシリーズのEマウントレンズでは、レンズのロードマップを出していることを見つけました。

Sonyeroadmap

 

「なるほど参考になるな」と思いながら、富士フィルムのサイトを見たら、こちらにもXFレンズロードマップがありました。

Xroadmap

 

パナソニックもありました。(こちらで「レンズロードマップ」をクリック)

Panasonicroadmap

 

このような形でレンズの品揃えをコミットいただいているのは、カメラ購入の際に一つの目安になります。消費者にとってはありがたいことですね。

 

 

2012-11-24 | カテゴリー : 写真 | 投稿者 : takahisanagaicom

銀塩フィルムカメラからデジカメになって、大きく変わったこと

最近、デジカメもフルサイズやミラーレスが増えたりして、なかなか面白い状況です。そこで改めてデジカメになって何が変わったかを考えてみました。

 

思い返せば、以前は写真を撮るときはフィルムコストを考えていました。

たとえば学生時代に白黒フィルムで撮っていた頃は、「トライX長巻で36枚撮り1本で150円位。現像コスト30円として一枚5円だな」

これが社会人になってリバーサルフィルムで撮影するようになると、「コダクローム1本1000円で現像800円。この1枚で50円。10枚撮ったから500円か。考えて撮らなければ」

それでも平均して1年間で150本くらい撮影していました。改めて計算すると1年間で5,000枚程撮影していたのですね。

 

しかしデジカメになってこのようなことはまったく考えなくなりました。

メモリーはますます安くなっています。

フィルム代がかかりませんし、失敗した写真は消せばよいので、どんどん撮影できます。

 

もしかしたら、デジカメになって一番変わったのはこの点かもしれませんね。

写真はたくさん撮影して失敗し、そこから学ぶことで上達します。

このように考えてみると、写真で上達したい人にとっては、デジカメの登場はいいことなのかなと思います。

 

 

2012-11-01 | カテゴリー : 写真 | 投稿者 : takahisanagaicom

デジカメ、フルサイズ市場の戦いの胎動

今のデジカメ市場は、写真ファンとしてマーケティング戦略の観点で見ると大変興味深い展開になっています。

特にここ数日は、フルサイズ市場の戦いの胎動を感じます。

■最高画質を究極小型化 世界最小の35ミリフルサイズ機「DSC-RX1」(2012/9/12)

ソニーのサイバーショットシリーズで、単焦点35ミリ/F2のカールツァイス・ゾナーT*レンズを搭載。482グラム(バッテリー、メモリカード含)で25万円。この機種を見たときは衝撃でした。

Dcsrx1

写真はソニー様サイトより

 

■デュアルAFシステム搭載 先進の35ミリフルサイズ「α99」(2012/9/12)

αシリーズのフラグシップ機です。最近のαシリーズは、当初のミノルタらしさを融合しつつソニーらしい形に進化していますね。スペック的には先進機能満載の感があります。

Alfa99

写真はソニー様サイトより

 

■ニコン、FXフォーマット最小最軽量の「D600」(2012/9/13)

ニコンのフルサイズ(FXフォーマット)機は、D4、D800/D800Eとありますが、その廉価版です。本体760グラム、価格は実売で22万円。

D600_01

写真はニコン様サイトより

 

■キヤノン、世界最小最軽量のフルサイズ機「EOS 6D」(2012/9/17)

フルサイズはEOS 1Ds/1DxとEOS 5Dがメインだったキヤノンが、軽量・廉価版を出しました。EOS 5D Mark IIIと比べると本体860グラムが680グラムと200グラムも軽量化、価格も10万円程度安くなる一方で、無線LAN対応などの新機能も追加しています。

Eos6d

写真はキヤノン様サイトより

 

2002年に発売されたフルサイズ機EOS 1Dsから10年。しばらくは先行するキヤノンにニコンやミノルタ/ソニーが最上位機で応える展開が続いてきました。

しかしコンパクトデジカメ市場がケータイカメラに浸食されつつある中、フルサイズカメラが主戦場になりつつある予感がします。

ファンにとっては、このような三つどもえの戦いは、より魅力的な製品が出てくるという点でありがたいことです。

消耗戦にならず、常に高付加価値を目指す戦いを継続いただきたいところです。

 

 

APS-Cサイズで1630万画素、本体300gでレンズ交換式。FUJIFILM-X-E1発表【海外向け】

海外で11月に発売だそうです。ボディ単体で999.95ドル、XF 18mm-55mm F2.8-4のキットが1,399.95ドル。

デジカメWatchの記事に詳しく書かれています。

Pic_05

300gという小ささはいいですね。デザインも心がくすぐられます。

Pic_04

シャッタータイムラグ0.05秒というのも、よいですね。

日本の発売は来年年初頃でしょうか?

レンズのラインアップも徐々に拡大しています。→リンク

Pic_12

(写真はwww.fujifilm.comから転載させていただきました)

 

待ち遠しいですが、その頃にはライバル他社からまた別製品が出ているかもしれません。ミラーレス一眼市場、なかなかホットな状態になっていますね!

 

 

2012-09-11 | カテゴリー : 写真 | 投稿者 : takahisanagaicom

写真は誰が撮っても同じ…と思いがちですが、意外とその人が写るものです

最近、ブログにあまり書いていませんが、私は10代後半から写真がライフワークです。

写真を撮っていて、いつも思うことがあります。

「写真には、その人自身が写る」

「写真はシャッターを押すと誰でも同じものが写る。だからそんなことはないんじゃないか」と思われがちですが、実は違うことを実感しています。

ファインダーの画面内に何を入れるか、どのタイミングでシャッターを切るか、どこに露出を合わせるか、….そして採取的にどの写真を選んで発表するか、….写真を撮って発表する作業の一つ一つ全てに個人の価値観が投影されます。実は写真はその人の価値観そのものなのです。

これは怖いことですね。写真作品を見ると、その人のことが分かったりするのです。

 

でも考えてみると、写真に限らず、メール、ビジネス文書、プレゼン、ブログ、はたまた絵や本など、自己表現するものは全てそうです。

公に人の目に触れるものを作る時は、常にそのような心構えを持っていたものですね。

 

 

2012-08-09 | カテゴリー : 写真 | 投稿者 : takahisanagaicom

昨日発表のCanon EOS新製品で個人的に大注目な一品は、…

昨日、EOS Kiss x6iは発表されました。ITmediaの記事はここ

新型EOS Kissも、同時発表されたEF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STMもとても魅力的ですが、個人的に「おお!」と思ったのが、これ。

Ef40f28stm_3

EF40mm F2.8 STM

恐らくCanon初となる、いわゆる「パンケーキレンズ」です。

重さ130g。

今までEOSにはEF 35mm/F2を付けていましたが、それよりも軽くて動作も軽快そうですし、非球面レンズ採用で画質も高そうです。

こんなレンズ、待っていたのですよね。

手持ちのEOS5D Mark IIに付けると快適そうです。さらに新型EOS Kissとの相性も興味深いところ。

価格は23,000円で6月下旬発売とのことです。

 

2012-06-09 | カテゴリー : 写真 | 投稿者 : takahisanagaicom

動画の世界が変わってきている

先日、社内のインタビューを受けて、その動画が社内に流れました。

それを記録したのは、デジタルビデオカメラではなく、コンパクトカメラでした。

今や、デジカメとビデオの境界がなくなりつつあることを実感しました。

 

….と思っていたら、先日キヤノンで入会しているCPS (Canon Professional Support)からの案内で、CINEMA EOS SYSTEMの案内が来ました。

ハリウッド映画並の動画を撮るためのシステムで、EOSベース。さらにHD(1366×768)をはるかに超える 4K(4096x2216)対応のカメラも開発中とのことです。

レンズも新規開発で、

詳細はこちらにもあります。メインターゲットはCM市場や映画市場。コンシューマ向けは4Kに対応できる環境が整っていないのでもう少し先、ということです。

ソニーなどの他社も参入しているようです。

このようなシステムが普及してくると、映像の世界も変わっていくでしょうね。

 

2012-04-08 | カテゴリー : 写真 | 投稿者 : takahisanagaicom

EOS 5D Mark III発表

EOS 5D Mark IIIが発表されました。ニュース記事はここにあります。

2008/11発表のEOS 5D Mark IIから満を持すこと3年4ヶ月。

進化が速いデジカメとしては比較的間が空いています。

私は2009年年初にEOS 5D Mark IIを入手し使ってきました。高画質RAWデータで撮るとファイルサイズが数十MBになったりして、「画素数的には既にこれで十分かな」とも思っていました。

一方でなんと3630万画素という驚異的画素数をうたっているNikon D800も発表されていますので、EOS 5D Mark IIIでどの程度機能強化が図られるかも気になっていました。

では、どの程度進化したのでしょうか?

 

あくまでカタログスペックだけでEOS 5D Mark IIからEOS 5D Mark IIIへの進化を見ると、次の通りです。

画素数:約2110万画素→約2230万画素
ISO感度:100~6400(拡張25600)→100~25600(拡張102400)
連続撮影速度:最高約3.9コマ/秒→最高約6コマ/秒
メディア:CF/MicroDrive→CF/SDメモリーカード
重さ(本体のみ):約810グラム→約860グラム

他にもが画像処理エンジンがDIGIC 4からDIGIC 5+になり、高感度時のノイズ除去やレンズ光学特性補正が向上しているようです。

スペックだけを見ると、これまでのEOS 5D Mark IIがいかに完成されたカメラだったかが分かりますね。

実際にはMark IIでも画素数はもてあましていたので、画素数を追わない点は共感します。

一方の使い勝手の方は、実際に実機を触ってみたいところですね。

 

 

2012-03-03 | カテゴリー : 写真 | 投稿者 : takahisanagaicom

ミラーレス一眼市場で起こりつつある「イノベーションのジレンマ」

クレイトン・クリステンセンが唱えた、「イノベーションのジレンマ」という理論があります。同名の「イノベーションのジレンマ」という本に理論がまとまっています。Wikipediaによると、下記のように書かれています。

—(以下、Wikipediaから引用)—

優れた特色を持つ商品を売る巨大企業が、その特色を改良する事のみに目を奪われ、顧客の別の需要に目が届かず、その商品より劣るが新たな特色を持つ商品を売り出し始めた新興企業の前に力を失う理由を説明したマーケティングの理論

—(以上、Wikipediaから引用)—

この「イノベーションのジレンマ」が、まさに起こるかもしれない市場があります。それはデジタル一眼市場です。

 

デジタル一眼の市場シェアは、長らくキヤノンとニコンが二大勢力でした。

キヤノンの成功は、1980年代、ミノルタ(現ソニー)のαシリーズを契機に生まれたオートフォーカスの流れに対応するために、1987年にそれまで大成功していた従来のFDレンズ資産を脱して、全く新しいシリーズとして世に出されたキヤノンのEOSシリーズがベースとなっています。このEOSシリーズは世界的にも大成功しました。

 

そのようにキヤノンとニコンが一大勢力となっているデジタル一眼市場ですが、最近変動が起きつつあります。

こちらにありますように、販売額シェアでは、ミラーレス一眼がデジタル一眼レフを徐々に食っているのです。

このミラーレス一眼、現時点ではパナソニックのLUMIXシリーズ、ソニーのNEXシリーズ、オリンパスのPENシリーズが代表的な機種です。

カメラの大きさは従来型デジタル一眼レフの半分程度で、当初は「気軽に写真を撮りたいという」女性を中心に人気が出ました。

 

しかし最近、状況が変わってきました。

例えば、アサヒカメラ2011年12月号の特集「互いの最強機能で頂上対決!ミラーレス vs. 一眼レフ」にもあるように、ミラーレス一眼でも、画質、応答速度などの点で、プロフェッショナル用のデジタル一眼レフと同等の性能を出しているケースがあります。

デジタル一眼レフの中でも特に重いプロフェッショナル用と比較すると、ミラーレス一眼は重さ1/3程度。しかしカメラ内部にミラーの可動部やガラスの固まりであるプリズムを置く必要がなくなるため、設計に無理がなく、かつ高い性能が出せるようです。

もちろん、プロフェッショナル用カメラで何よりも求められるのは、画質・応答速度だけでなく、耐久性です。この耐久性については、恐らくミラーレス一眼はまだ未知数です。

 

このように従来のデジタル一眼レフを置き換える可能性を秘めた、ミラーレス一眼。

現在、主なカメラメーカーはミラーレス一眼を市場に出していますが、キヤノンだけはまだ市場に製品を出していません。

いつ出すのか?

デジカメWatchの記事「インタビュー:ミラーレスの「今」と「これから」【キヤノン編】~常務取締役 イメージコミュニケーション事業本部長 眞榮田雅也氏に訊く 」によると、2012年には何らかの形でキヤノンからの回答が出るようです。

 

実は私、一時期は写真家になろうと真剣に思っていた程、写真をやっていました。写真展も数回行っています。→こんな作品を撮ります

写真機材は学生時代からキヤノンを愛用しています。1980年代・90年代前半は旧F-1、新F-1、90年代後半はEOS-1n RS、そして2000年代からデジタル一眼レフもEOSを使っています。

ということでキヤノン、特にEOSシリーズには、特別に愛着を持っています。

思い起こせば、1985年にミノルタがαシリーズで話題を独占したオートフォーカス市場に対して、キヤノンがEOSシリーズで回答を出したのは2年後の1987年。

キヤノンファンの一人としても、キヤノンがいかに「イノベーションのジレンマ」を克服するのか、今回も期待したいところです。

ミラーレス一眼を買うのは、キヤノンの答えが出るまでしばらくお預け状態になりそうです。

 

 

久しぶりにデジカメを購入。Canon PowerShot S100

ここしばらく、普段の写真はiPhoneで撮影していました。

普段使いには画質は十分。しかし、作品用には画質はまだ十分なレベルではありません。

一方で、最近のコンパクトデジカメもかなり性能が上がっています。

そんな中、ITメディアに連載されていた荻窪圭さんの長期試用リポートを読みました。

なぜPowershot S95がそんなにツボだったのか、そしてS100を待ち望んだかというと、一番欲しいポジションのカメラだったからだ。

簡単にいえば、毎日持ち歩けるコンパクトさと日常のスナップ撮影に十分な画質を持ち、昼でも夜でも室内でも十分なクオリティで撮れ、必要な時にはさっと細かいセッティングができるカメラが欲しいのである。普段、デジタル一眼の画質に慣れてる人がセカンドカメラとして使っても違和感のないクオリティで撮れるコンデジ、だ。

「全く同感!!」と思っていたら、

リコーの「GR DIGITAL」は該当する製品だが、ちょいと高価だしレンズが単焦点。富士フイルムの「FUJIFILM X10」もいいが、ちょいとゴツくて日常的に持ち歩くには大げさな感じ。気軽さやコンパクトさを考えると、S95ぐらいがちょうどいいのである。

これで、S95の後継機種のS100に俄然興味がわき、調べてみました。

ううむ、高感度(ISO6400まで)で高画質、しかもレンズが明るく(F2)、5倍ズームで24mmもカバー、ボディはすごく小さく(200g以下)、しかもRAWでも撮影できる。

これはなかなか凄いカメラですね。

実物をキヤノン銀座などで確認して、色々と考えること数週間、買うことにしました。

アマゾンで購入し、本日到着。

やはり小さいですね。

一眼レフカメラと違って、持ち歩くのにはほとんど苦になりません。

これから、色々と撮影したいと思います。

 

 

2011-12-29 | カテゴリー : 写真 | 投稿者 : takahisanagaicom

Mac用画像編集ソフト、PixelMatorが結構使える件

Mac環境に移行して、ちょっと困っていたのが、Windowsで使っていたPhotoshopが使えないこと。

私は、Photoshop CS2で色々な画像を編集したり、作ってきました。

Photoshopは高価ですし、慣れるのは最初ちょっと時間がかかりましたが、いったん慣れると、新規画像を作れたり、レイヤーが使えたり、画像に文字を入れたり、というのがとても簡単にできます。

Macに移行して、まずApertureやiPhotoを使ってみました。写真編集には優れているのですが、新規画像を作ってアレコレやる、というように使えないようです。そもそも違うソフトなのですね。

フリーソフトのGIMPもオススメいただきましたが、残念ながらLion未対応。

 

そこで色々と探してみたところ、PixelMatorがよい、ということを知りました。

決め手は、4分弱のこのYouTubeビデオでした。

 

ポイントは、

1.普通にPhotoshopで使う機能はおおかた網羅されており、
2.Photoshopと同じ操作メニュー系で、
3.しかも、2,600円

早速Mac App Storeで購入しダウンロード、すぐに使ってみました。

ユーザーインターフェイスは本当にPhotoshopそのもの。Mac環境に移行して、ApertureやiPhotoで用語が分からなかったり、新しいソフトの操作系に慣れずに困っていたので、これは本当にありがたいですね。使い始めて、すぐに懸案だった画像作成をいくつか完成できました。

 

注意点は、最新版のメニューは英語になっていること。

これがOKならば、WindowsからMacに移行して、Photoshopのフルファンクションは必要ない人には、ベストチョイスかもしれませんね。

 

 

2011-11-26 | カテゴリー : 写真 | 投稿者 : takahisanagaicom

ついに1Dと1Dsが合体した、Canon EOS-1D X

最近、当ブログではほとんど写真の話を書きませんが、1982年に初めてキヤノンF-1Nを買って以来、私はキヤノンのヘビーユーザーです。

1982年 F-1N
1988年 New F-1
1992年 T90
1994年 EOS-RT
1995年 EOS-5QD
1996年 EOS-1n RS
2002年 EOS-3
2004年 EOS-1Ds
2009年 EOS-5D Mark II

改めて見ると、よくこれだけ買ったものです。(レンズは省略しますが、過去購入したLレンズは8本です。Lレンズ以外は数知れず)

キヤノンの一眼の中でも、F-1とEOS-1はいわゆるフラグシップ(旗艦)モデル。プロフェッショナルの厳しい要求に応えてきました。

このEOS-1は、デジタル時代になって1Dと1Dsの二つの系列がありました。

1DはAPS-Hサイズ(28x19mm)で主に報道・スポーツ用、以下のように進化してきました。

EOS-1D: 2001年、415万画素、ISO 100-1600
EOS-1D MarkII: 2004年、820万画素、ISO 100-1600
EOS-1D MarkIII: 2007年、1010万画素、ISO 100-3200
EOS-1D MarkIV: 2009年、1610万画素、常用ISO 100-12800

1Dsはフルサイズ(36x24mm)で高画質版、以下のように進化してきました。

EOS-1Ds: 2002年、1110万画素、ISO 100-1250
EOS-1Ds Mark II:2004年、1720万画素、ISO 100-1600
EOS-1Ds Mark III:2007年、2190万画素、常用ISO 100-1600

 

そして、ITメディアの記事『究極へ挑戦する「X」――キヤノン「EOS-1D X」』にもありますように、この1Dと1Dsの二つ系列は、1DXで統合されることになりました。

フルサイズですが、画素数はEOS-1Ds Mark IIIから若干グレードダウンして1810万画素。しかし常用ISOは51200まで(最大204800まで)、秒12コマ撮影、という凄まじいスペックになっています。

1Ds Mark IIIでは2000万画素を超えた画素数ですが、画素数競争は終了した感があります。他社の動向を見ても、このフルサイズ1800万画素といった辺りが、現時点では現実的な線なのかもしれません。

ISOは今後の製品でもまだ伸びるかもしれません。私が2009年から使い始めたEOS-5D Mark IIはISO 6400まで設定可能ですが、撮影範囲は大幅に拡がりました。明るいレンズを付けると、普通に目に見えるものはほぼ手持ちで撮影できます。しかしEOS5-D Mark IIではISO6400になるとさすがに画像劣化が目立ちました。EOS-1 DXの常用ISO 51200という世界、是非体験したいものです。

 

ただ、個人的にはEOS-1D系の1.2Kgのボディを日常的に持ち歩くのはそろそろきついので、EOS-1DXの技術を移植したEOS-5D Mark III(?)の登場を期待したいところです。

 

2011-10-24 | カテゴリー : 写真 | 投稿者 : takahisanagaicom

デジカメ撮影素子のサイズ比較が、一目で分かるようにしてみました

最近、ミラーレス一眼デジカメが各社から色々と出てきて、食指が動いています。

ただ、どうしても気になるのが、撮影素子のサイズ。

やはり大きいサイズだと画質が良いのですよね。でも、フォーサーズとか、APSとか、1/2インチ型とか、よく分かりません。カメラボディが気に入って、「欲しい」と思ってよく調べたら、実は撮影素子のサイズが意外と小さかったり。

そこで、サイズを調べたところ、このサイトに詳しく載っていました。分かりやすいですね。

そこでせっかくなので、代表的なサイズに絞って一枚の絵にしてみました。(単位はmmです)

Photo_5

自分の今後の参考のために作ってみたのですが、このようにすると比較的分かりやすいのではないでしょうか?

 

 

2011-10-14 | カテゴリー : 写真 | 投稿者 : takahisanagaicom

女性トップモデル42名によるチャリティ写真展 “Fill the Cup with Hope”

昨日6/17(金)は、日本IBMの創立記念日のため休日でした。

そこで二子玉川の高島屋に出かけたのですが、1Fで女性トップモデルの方々による写真展をやっていました。

「WFPチャリティー写真展~Fill the Cup with Hope~」でした。

Fillthecupwithhope

WFP(国連世界食糧計画)による学校給食プログラムの趣旨に賛同する以下の女性モデル42名が、このプログラムに使われている赤いカップを手に、子どもの飢餓をなくすことの重要性を訴えかけています。

参加されているモデルの方々

AKEMI、ikumi、今宿麻美、浦浜アリサ、伽奈、岸本セシル、清原亜希、熊沢千絵、黒田エイミ、黒田知永子、KOuKA、紗耶、SHIHO、ジュリ
アナ、SONOMI、竹下玲奈、田中美保、チェルシー舞花、堂珍敦子、富岡佳子、冨永愛、ノーマ、橋本麗香、春香、平野由実、比留川游、雅姫、松島花、美
香、未希、水原希子、道端ジェシカ、宮坂絵美里、宮本りえ、メロディー洋子、矢野未希子、悠美、ヨンア、理衣、LIZA、RINA、Lillian (五十音順)

6月15日(水)~28日(火)開催.。

募金もできます。私もしてきました。

募金箱の上で、小冊子も配っています。これが素晴らしい出来。1ページ1モデル、42名全員の写真が掲載されている写真集です。

写真展のクオリティもとても高く、楽しめると思います。

お近くにお越しの方は、是非どうぞ。

 

2011-06-18 | カテゴリー : 写真 | 投稿者 : takahisanagaicom

最新デジカメと35mm/F2単焦点レンズの組み合わせは、最高

久しぶりに写真の話題です。

ITmediaデジカメプラスに「今日から始める単焦点レンズ(1)――「写真力」を高める単焦点レンズ」という記事が掲載されています。

この記事では35mm f1.8を、APSサイズのデジ一眼であるニコンD5100とソニーα55に装着し、実写しています。APSサイズに35mmなので、フルサイズなら50mmの感覚ですね。

 

現在私が使用しているのはフルサイズのキヤノンEOS-5D Mark II。普段はこれにタムロンSP 28-75mm/F2.8を付けて撮影しています。

クラス最高の軽さと高画質(+低価格)を誇っているこのレンズですが、それでも510gとちょっと重く、ちょっとした散歩やスナップにはなかなか気軽に持ち歩けません。

 

そこで、大震災数週間後の今年3月、中古でキヤノンEF 35mm/F2を購入しました。近所のカメラ店で、約2万円でした。

実は私、学生時代は、キヤノンF-1(初代)とFD 35mm/F2とFD85mm/F1.8の二本だけで撮影していました。この2本は肉眼の感覚に合っていることと、この組み合わせで数年間かなり濃い写真活動をしていたので、35mm/F2というスペックは身体に染み付くように性にあっているのです。

 

久しぶりに35mm/F2で撮影してみると、…..いいですねー。とてもスムーズに撮影できます。

まず何はともあれ、軽快そのもの。810gのEOS-5D Mark IIが軽く感じられます。ボケ味も、描写力も、いいですね。学生時代の感覚が蘇ってきました。

さらに学生時代になかった点が一つ。

昔の常用フィルム感度はISO400が最高でした。今のデジカメは余裕でISO6400まで、設定を変えるとISO25600まで行きます。これに明るいF2レンズを組み合わせると、肉眼で見えるものは、たいてい手持ちで、しかも高画質で撮影できます。

 

記事の通りで、明るい35mm/F2単焦点レンズと最新デジカメの組み合わせ、なかなかよいですね。

 

 

2011-06-04 | カテゴリー : 写真 | 投稿者 : takahisanagaicom

仲間と集まった写真を共有するのは、フォトゲットが便利

よく仲間内で集まって、スナップや集合写真を撮ります。

以前は、フィルムで撮影して、焼き増しして、再び会うときに配ったり、郵送したりしていました。

しかし、今やネット&デジカメの時代。

集まった後は、当然ネットで写真を送る形になります。

でも、なかなか大きなサイズの写真をメールで送るのは難しいですね。

flickrなどもありますが英語ですし、オープンでない集まりだったりすると、参加者以外には写真を公開するのも避けたいところです。

 

ということで、私はフォトゲットというサービスを愛用しています。

使い方は簡単で、ユーザー登録し、部屋の名前を決めて、ファイルを指定してアップするだけ。

解像度が比較的高くサイズが大きい写真でも大丈夫。

一人1GBまで、90日間保管してくれます。

部屋にパスワードを設定することもできます

あとで仲間が写真をアップロードして追加することもできます。

私は試していませんが、自分だけの写真集を作ることも出来るそうです。(これは有料)

オススメです。

 

2011-02-01 | カテゴリー : 写真 | 投稿者 : takahisanagaicom

デジタルは、写真を本来の「光の画」に回帰させるのか?

19世紀にフォトグラフィー(photography)が日本にやってきた時、日本人は、「真実を写す」という意味の「写真」という言葉を当てました。

 

しかし、フォトグラフィー(photography)をあえて直訳すると、「光の画」。

16世紀頃にカメラ・オブスクラという部屋全体が巨大なピンホールカメラのような状態で、風景を壁に投影してこれにあわせて絵を描いていたりしました。

始まりは、絵だったのですね。

19世紀になって、感光剤でこの画像を定着させるようにしたのが、フォトグフィー(photography)の始まりです。

その後150年間以上、写真の撮影手段の主流であった感光剤(フィルム)ですが、最近、急速にデジカメにとって変わられようとしています。

このような時代背景の中、2011/01/29の日本経済新聞の記事「写真とは何か問う――40代が実験的な作品、表現の可能性模索」で、写真家たちが次代の「写真」を模索している動きを紹介しています。

—(以下、引用)—

 幕末に渡来したフォトグラフィーが「写真」と訳されて以来、日本では「今も写真が真実を写すものと信じる人が多いのではないか」とホンマは話す。写真を取り入れる現代美術も珍しくなくなったが、おしなべて写真はノンフィクションとみられている。「しかし今はデジタルで写真を撮り、加工することが当たり前になった。写真が“光の画”という意味だったことを考えれば、それが健全なありようではないか」と問いかける。

—(以上、引用)—

このように改めて考えると、デジタル写真が主流になることで、写真は本来の「光の画」に回帰しつつあるのかもしれません。

 

2011-01-30 | カテゴリー : 写真 | 投稿者 : takahisanagaicom

年賀状で見ていただく、写真作品

20代中頃から、毎年年末に写真でポストカードを500枚制作し、年賀状を300枚出しています。

毎年数百人に送る年賀状は、写真作品を見ていただく絶好の機会。

昨年の年賀状は、こんな作品。

Img_1813s

今年はこんな作品でした。

Img_2202s

2つとも、一昨年、47歳の時にイタリアで撮影したものです。

喪中の場合も、喪中のポストカードを作ったりしました。こんな感じ。

Yokosuka05

これが19歳の時に撮影したものを、約20年後、祖父が亡くなった年の喪中の際にポストカードで使用しました。

改めて見ると、若い時も、今も作風はあまり変わらない感じですね。

 

このポストカードも、フィルム原稿(現在はデジタルデータ)を印刷会社に送り、版下を作成していただき、校正した上で、制作しています。

500枚作成しても15,000円程度。

実はカラープリンター印刷や写真屋さんにお願いするよりも安く、かつ、高品質に仕上がります。

 

おかげさまで、10年以上会っていない人からも、ネットや会合で本当に久し振りにお会いしても、「毎年、年賀状を楽しみにしています」と言われることがよくあります。

また、毎年200枚余ったポストカードが貯まっていくので、これを知合いに差し上げています。

こんな感じで、もう20作品以上を送り続けています。

これから何作品送り続けられるか、….一生続けていきたいですね。