私は仕事柄、数多くの様々な企画書を拝読する機会があります。
会社員時代は、他の企画担当者が作成したマーケティング戦略企画書や事業企画書。
独立後は、新商品企画書や、事業計画書。
いつも感じることがあります。
「何をやるか」を詳細に書いた企画書はとても多く目にします。
しかし「何が変わるか」がサッパリわからない企画が、実に多いのです。
たとえば、会社員時代であれば、こんな感じです。
同僚「とりあえず企画を考えた。コレやってアレやるんだよ」
永井「この企画ってさ、何がどう変わるの?」
同「え?考えたことないなぁ。だって企画だからさ。まずはやってみないと」
永「ええと。そもそも何のタメにやるの?」
同「部の方針だしさ。そもそもやることに意味があるんだ」
永「どんな意味があるの?」
同「だから方針なんだよ。だから、やるしかないでしょ」
永「じゃぁ、何を変えるのが目標なの?」
同「だから、やることに意味が…(面倒だな〜。聞かなきゃよかった…)」
かくして私は、結構嫌われていました。(笑)
そもそも企画の目的は、何かを変えることです。たとえば、
「不便な状態」を、「便利な状態」に変える
「困った状況」を、「快適な状況」に変える
その出発点は、
その企画では、何を解決するのか
つまり
「何故やるか?」
です。
そもそも何故やるかが明確でない企画は、何も問題を解決できません。
そんな企画は、ヒトモノカネの浪費です。
あえて企画を立ち上げないという選択肢がよい時もあるのです。
まず「なぜその企画をやるのか?」を考えたいですね。
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