10月6日は、第56回の朝活・永井塾でした。全国からのご参加をいただき、有り難うございます。
テーマは『ショッピングの科学』でした。
かつて企業は広告を使って消費者に「この商品を買いたい」と思わせ、来店させて売っていました。しかし現代の私たちは、たとえばコンビニや書店になんとなく入って、何となく店内で何を買うか決めています。
売る側の人たちは、意外なほどこのような客のことを知りません。 この秘密を解明したのが、マーケティング・コンサルタント会社エンバイロセル社の創業者・CEOのパコ・アンダーヒルです。
たとえば彼は、百貨店のネクタイ売場で品定めする客が、他の客に尻を押されると、そこで買い物をやめることを発見しました。そこで、売場を通路から離れた場所に移すと売上は急上昇。同じ現象がさまざまな売場で起こっていました。
売上に悩む店は少なくありませんが、パコ・アンダーヒルは 「ほんの少しの工夫で、店の売上はグンと伸びる」 と言います。彼の会社は全世界でサービスを展開し、『フォーチュン』誌の上位100社の3分の1がクライアントです。
そんな彼が書いた『なぜこの店で買ってしまうのか ショッピングの科学』は世界的なベストセラー。海外のMBAでも教科書として使われています。
副題のショッピングの科学とは、買物客が購入したくなるように店や商品を変える考え方です。彼の会社は企業の依頼を受け、訓練された調査員がさまざまな店で気づかれぬように買物客を尾行し、全行動を記録・分析して、客が商品を買うためのヒントをあぶり出していきます。
マーケティングというと大がかりなマーケティング戦略に目が行きがちです。しかし実際には、現場での実践がビジネスの結果を大きく左右することも多いのです。
そこで今回の朝活永井塾では、下記をテキストにお店での施策を考えていきました。
『なぜこの店で買ってしまうのか ショッピングの科学』(パコ・アンダーヒル著)
ご参加下さった皆様、有り難うございました。
【プレゼン部分】
またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。
次回の朝活勉強会「永井塾」は11月10日(水)。
テーマは「失敗の科学と偶然の科学」です。申込みはこちらからどうぞ。