12月6日は、第82回の朝活・永井塾。テーマは『ジョブズ流・顧客に聞かない商品開発がわかる「フッサールの現象学』でした。
マーケティングで求められるのが「抽象的な思考力」です。この抽象的な思考を深める上で、哲学はとても役立ちます。
でも哲学って何か難しそうですよね。特に哲学研究者は「哲学は、そもそもビジネスですぐに役立つことはないよ」とおっしゃったりします。
しかし「世界のエリートが学ぶ教養書 必読100冊を1冊にまとめてみた」を執筆しながら、私は「実は哲学って、ビジネスでとても役立つんだな」と実感しました。
そこでこれから朝活永井塾では、哲学思想を2〜3回に1回程度のペースで取り上げながら、マーケティングやビジネスで応用する方法を、できるだけわかりやすく紹介してまいります。今回のテーマはフッサールの「現象学」です。
「ヒット商品を開発しよう。まずは市場調査と顧客へのインタビューからだ」
こう考える企業が多いのですが、現実にはヒットメーカーは市場調査をあまりしません。
アップルの創業者ジョブズは市場調査をしなかったことで有名です。ヒット商品を連発する家電メーカー・バルミューダの寺尾玄社長も顧客の声を聞きません。
そんなジョブズや寺尾玄社長がヒットを連発し続ける理由が、フッサールの著書「現象学の理念」に書かれています。
現象学は、20世紀初頭に哲学者フッサールがモノゴトの本質を見極めるために生み出した考え方です。ただ困ったことに、本書は実に難解です。こんな文章で始まり、この調子でずっと続くのです。
「事象そのものに的中する認識の可能性についての反省が巻き込まれるいろいろな困惑。どのようにして認識はそれ自体に存在する事象との一致を確認し、またそれらの事象に〈的中〉しうるのであろうか?」
すらすら読める……という人は少ないでしょう。
今回の朝活永井塾は、このフッサールの現象学をわかりやすく解説した上で、ジョブズ流の「顧客に聞かない製品開発」を実現するポイントを紹介していきました。
ご参加下さった皆様、有り難うございました。
【プレゼン部分】
またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。
次回・来年1月10日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは『アイデアのつくり方』です。申込みはこちらからどうぞ。