「すべてのお客さんに、安くて多機能を提供する」のではなく、「5%のお客さんに、高くても光り物を提供」するために、「ニーズの断捨離が必要」だとご提案しています。
ライカMモノクロームは、まさにそんなカメラです。
レンズ交換式デジカメは10万円以上の製品が多いのですが、このカメラはなんと95万円。(価格.comの最安値は83万円)。
しかもカラー写真は撮れません。モノクロ写真のみ。
「モノクロしか撮れない95万円のカメラを、誰が買うの?」と思いますよね。
かく言う私も、最初はそうでした。
しかし、「このカメラが欲しい」という方が結構いるのです。
【新製品レビュー】ライカMモノクローム ~モノクロ派”やみつき”の異色レンジファインダー機
新型 ライカMモノクローム ~後継機への妄想~ Leica M Monochrom
現行オーナーで、「後継機が出たら150万円でも買う」という人もいます。
その理由は、画質が素晴らしいから。
カラーを捨てたことで、カラーフィルターがないフルサイズセンサーの各画素が輝度を忠実に記録でき、きわめてシャープで解像感と階調に優れた画像を実現できるからです。
これはライカのサイトから、カラー素子とモノクロ素子の比較画像です。
たとえば、こんな写真が撮れます。(ライカMモノクロームの作例サイトより)
Photo Yodobashiの記事でも、素晴らしい階調の写真が紹介されています。
モノクロ写真で、圧倒的な階調を表現できるのですね。
「5%のお客さんに、高くても光り物を提供」を超越し、まさに「0.5%のお客さんに、すごく高くても、超光り物を提供」という事例ではないかなと思います。
私はいくら欲しくてもここまで高いととても買えませんので、愛用しているOM-Dを使い続けたいと思います。