15年ほど前に、テレビ番組で見た光景です。
綱引きの女性チャンピオンチーム5名が、男性プロレスラー5名と勝負しました。
綱引きは、体重(≒筋肉量)が多い方が圧倒的に有利。
合計体重は、女性308Kg vs. 男性516Kg。男性チームが1.67倍でした。
では、結果は?
女性チームの圧勝でした。
男性チームたちは悔しさのあまり、再戦を申し出ました。
半年後のリベンジマッチ。
男性チームには、元大関・小錦も参加しました。
そして、結果は?
またも女性チームの圧勝でした。
こちらに、その番組の様子が掲載されています。
なぜこんな結果になったのでしょうか?
男性チームの平均体重は103Kg。しかし一人一人が力任せに綱を引いていました。
一方の女性チームは一瞬のズレもなく、同じタイミングで綱を引いていました。
全体で見ると、女性 308Kg vs. 男性516Kgで、女性の方がはるかに非力。
しかしタイミングが合った瞬間は、女性308Kg(5人分) vs. 男性103Kg(一人分)で、女性の方がはるかに強力。
つまり、5名の力を合わせるタイミングがピッタリだったから、女性チームは圧勝したのです。
「会社でのチームの仕事もまったく同じだな」と思いました。
仕事力が抜群に高いスーパービジネスマンを集めているのに、業績低迷から抜け出せない会社は、決して少なくありません。
一人一人は決してスーパービジネスマンではなくても、全員が同じ方向に向かって力を合わせるようにすることが重要です。
たとえば、
・会社の強みは何か?
・会社として、その強みを活かして価値を提供すべきターゲットのお客様は、誰か?
・その人が抱えているニーズに、いかに応えるか?
これらを一人一人がハラ落ちするまでしっかりと考えて整理し、「お客様が買う理由」を作る。
そしてその方向に向かって、一人一人が全力を尽くす。
女性チームが、タイミングをピッタリと合わせて屈強なプロレス軍団たちに圧勝したように、会社も、明確な方向に向かって社員各自が全力を出すことで、大きな力を生み出すのです。
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