9月4日は、第91回の朝活・永井塾。テーマは『ビジネスパーソンが現代の経済を理解するための ケインズとフリードマンの経済学』でした。
この二人を取り上げた理由は、現代では、政府の経済政策はケインズとフリードマンの経済理論に基づいているからです。
しかし両方とも難解です。
1929年の大恐慌を機に「経済学を作り直そう」と考えて書かれたケインズの主著書「雇用、利子、お金の一般理論」は、当時の大多数派を占める古典派経済学者の論敵を論破するために、やたらと詳細に書かれています。
もう一方のフリードマンの主著書「資本主義と自由」は、1970年代のスタフグレーション(猛烈なインフレと失業が同時に起こる現象)の最中に書かれました。
フリードマンの主張はケインズとは真逆で一見すると過激ですが、当時、経済立て直しが急務だった米国と英国で経済施策の柱になり、日本でも小泉純一郎内閣の「聖域なき構造変革」の柱になりました。 しかし「フリードマンは貧富の差を拡大した張本人」と批判する人もいます。
このケインズとフリードマンの理論が理解できると、自分の仕事と経済政策を結びつけて考えられるようになります。
そこで今回は、下記の本をテキストに、ビジネスパーソンの視点で、現代の経済学の基本を学びました。
『雇用、利子、お金の一般理論』(ジョン・メイナード・ケインズ著)
『資本主義と自由』(ミルトン・フリードマン著)
ご参加下さった皆様、有り難うございました。
【プレゼン部分】
またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。
次回・10月2日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは『マッケターのための ボードリヤール「消費社会の神話と構造」』です。申込みはこちらからどうぞ。