一昨日のエントリー「教師と生徒が平等な訳はない」で引用したオリジナルの記事で、最近の生徒達が教師に対して以下の感覚を持っていることが紹介されていました。
—(以下、引用)—
「いわば『友達感覚』。上下関係という規範意識よりも、親しみを表す方が優先順位が高いのだと思う。学生からすれば『私たちの仲間に入れているのになぜ距離を置くのですか』という気持ちかもしれません」
—(以上、引用)—
最近の生徒達がこのように思う理由が、鈴木貴博さんが書かれた「タテ社会に生きる“ガンダム世代”と、ヨコ社会に住み始めた“ワンピース世代”」という記事に書かれていて、非常に納得しました。
「ガンダム世代」(=旧世代)も「ワンピース世代」(=ポストY世代)も、ムラ社会で生きている点に変わりはありません。
しかし、「どこに所属しているか」が重要であり組織に縛られた「ガンダム世代」に対し、「ワンピース世代」は「自分と自分の仲間たち」が重要であり組織よりも仲間を大切にする世代である、ということなのですね。
「ワンピース世代」が教師に友人感覚を持つことは、「ガンダム世代」が教師に敬意を払う事に近いのかもしれません。
どちらの価値観が正しい、間違っている、ということはないとは思います。
しかし、教育の現場では、「教師と生徒が平等な訳はない」という考え方、つまりタテ社会の考え方を必要とされている面もあります。
ヨコ社会の価値観に向き合い、タテ社会の価値観が通じない現実に立ち会っている学校の先生方のジレンマとご苦労、お察しいたします。