夢を持ち続けること


20年近く前の話ですが、同じ部門で働く同僚で、ちょっと変わった人がいました。

元々は九州地区のセールスとして活躍していて、私の所属部門に異動してきました。

明るい性格でとても人当たりが柔らかく、仕事もバリバリこなすタイプ。変わっていたのは、ピアノの腕前がプロ級ということでした。

学生時代、バー等でジャズを弾いて日銭を稼ぎながら米国を長期放浪していた、というので、半端ではありません。

異動してきて数ヶ月で会社の同僚とバンドを結成、自作の曲ばかりで大きな演奏会を成功させたり、と活躍していました。

全くジャンルは異なりますが私も写真の道を志していたこともあり、妙に気があってアートのことなどを語り合ったのを思い出します。

ある日、彼は本格的に音楽の道に進むことを決心し、会社を退職して米国の音楽大学院に留学することになりました。

その後、活動の場をボストンやニューヨークに移し、作曲活動や演奏活動を続けながら、時々日本に帰ってきて演奏会を行っています。

前回会ったのは6年前。この時はまだ米国のソフトウェア会社で働きながら演奏活動を行っていて、仕事で帰国していました。私の勤務先の近くにある飲み屋で、久し振りに夜遅くまで色々と話し合いました。この時は品川で行った演奏会も聴きにいきました。

今月、6年ぶりに帰国。昨晩は代々木上原で演奏会を行いました。

完全にプロの音楽家として独立した彼の演奏。今までも素晴らしいものでしたが、昨晩はさらに磨きがかかり、洗練されていました。

実は最近結婚していたことも分かりました。素敵な伴侶を得て、幸せそうでした。

彼の英語のサイトには、「夢」という書の画像が掲載されています。

我々も常に、心のどこかに「夢」を持ち続けていたいものです。

夢を持ち続けること」への2件のフィードバック

  1. はじめまして。nakanoと申します。
    良いお話ありがとうございました。
    私も仕事をしながらジャズピアノに取り組んでます。
    ただ、演奏レベルは初心者セッションにやっと
    参加できる程度ですが。
    本エントリのなかで書かれている、
    「彼の英語のサイト」のurl、差し支えないようでしたら、ブログに掲載いただけないでしょうか。
    結構、気になってます。
    「永井孝尚のMM21」いつも拝見させて
    いただいていますが、今回はついついコメントを
    書いてしまいました。

  2. nakanoさん、
    コメントを下さり、ありがとうございました。
    ジャズピアノをなさっているのですね。
     
    お問合せくださった件、別メールでURLをお送りさせていただきました。ご参照下さい。

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