当ブログの読者様、先着5名を、紀尾井ホールの演奏会にご招待します

私が事務局を担当している混声合唱団コール・リバティストでは、今年4月10日に紀尾井ホールで第5回定期演奏会を行います。

チケット(全席指定)は現在、チケットぴあで販売中ですが、このブログを見ている方には、日頃の感謝をこめて、先着5名様に限りご招待させていただきます。

ご希望の方は、こちらからお申込みください。

後程、私からメールで連絡をさせていただいた上で、チケットをお送り致します。(ブロガーの方も、もちろん是非どうぞ)

 

なお、演奏会の概要はこちらにあります。

パンフレットは下記の通り。(クリックするとPDFが開きます)

Libertist20110410

 

プログラムは次の通りです。

【第1部】
 Super Flumina (G. P. da Palestrina)
 Ave Maria (Josquin des Pres)
 Ave Maria (Tomaso Ludovico da Victoria)
 Ave verum Corpus (William Byrd)
 Ne timeas, Maria (Tomaso Ludovico da Victoria)

【第2部】
混声合唱による日本抒情歌曲集より
 「からたちの花」(北原白秋作詞、山田耕筰作曲、増田順平編曲)
 「箱根八里」(鳥居忱作詞、滝廉太郎作曲、林光編曲)
 「浜辺の歌」(林古渓作詞、成田為三作曲、林光編曲)
 「鉾をおさめて」(時雨音羽作詞、中山晋平作曲、林光編曲)
 「かやの木山の」(北原白秋作詞、山田耕筰作曲、林光編曲)
 「この道」(北原白秋作詞、山田耕筰作曲、林光編曲)  
 「ゴンドラの唄」(吉井勇作詞、中山晋平作曲、林光編曲)

【第3部】
 「水のいのち」(高野喜久雄作詞、高田三郎作曲)

 

昨年は東京都合唱コンクールにも出演し、この2月に公開練習も行うなど、練習と準備を重ね、合唱団としての成長を図ってきました。

団員一同、よい音楽をお届けできればと思います。

 

よろしくお願いいたします。

 

2011-02-20 | カテゴリー : 音楽 | 投稿者 : takahisanagaicom

11月30日に演奏会を行います

半分宣伝です。

私が事務局を担当している合唱団では、11月30日に浜離宮朝日ホールで設立3周年記念演奏会を行います。

約50名の団員一同、今年1月から、合唱祭に出たり、合宿をやったり、プレコンサートをやったり、と準備を重ねてきました。

その様子はこちらでご覧になれます。ちなみに、私はベース担当です。

極上の音楽を届けるために、今ががんばりどころ、と言ったところです。事務局担当の私も、この演奏会幹事として今年前半から準備を進めてきました。

ちなみに、演奏会の概要はこちらにあります。PDF版パンフレットはこちら

チケットは、チケットぴあで販売中です。(Pコード:300605)

電子チケットぴあでも入手可能です。

ご興味ある方は、是非ご来場を。お待ちしております。

2008-10-15 | カテゴリー : 音楽 | 投稿者 : takahisanagaicom

7/20、東京都合唱祭へ参加します

この週末、私が事務局を勤めている混声合唱団「コール・リバティスト」が、現在五反田ゆうぽうとで行われている東京都合唱祭で、舞台に立ちます。

設立2年半の合唱団ですが、この合唱祭に参加させていただくのは今回で3回目になります。

出演するのは7月20日(日)、Oブロックで14:18-14:25の出演です。

以前、このブログでもご紹介した矢澤宰作詞・萩原秀彦作曲の「光る砂漠」から、「恋の詩でも読んだあとのように」と「ふるさと」を団員38名で歌います。

私は舞台向かって一番右側でバスをやっています。

もし当日、会場に来られる方がいらっしゃいましたら、お目にかかれればと思います。

2008-07-18 | カテゴリー : 音楽 | 投稿者 : takahisanagaicom

世界最古で、恐らく最も有名なCMソング

そろそろクリスマス。

この時期に流れる山下達郎の「クリスマス・イブ」は、1989年のJR東海のCM「クリスマス・エクスプレス」でも使われました。CMソングとして非常に有名ですね。

ところで、世界最古のCMソングは、1880年に作られた「フニクリ・フニクラ」です。

「ゆこう、ゆこう、火の山へ」という歌詞で有名です。

「鬼のパンツは いいパンツ つよいぞ つよいぞ」という替え歌でピンとくる方もいるかもしれませんね。

当時、トーマス・クック社がヴェスヴィオ火山の山頂に登山鉄道登山電車「フニコラーレ」を作りました。(西暦79年の大噴火でポンペイを埋没させた、あの火山です)

しかしフニコラーレは非常に急勾配の鉄道で、しかも「火山に行くのは怖い」という人々の意識もあり、当時は利用者がほとんどいなかったそうです。

そこで、宣伝用にルイージ・デンツァが作曲したのがこの曲です。

この曲は音楽祭で発表され、1万枚という当時としては驚異的なセールスを記録、登山電車フニコラーレも大幅に乗客が増えたとか。

100年以上も前に、このような形でビジネス的に大成功を収めたマーケティングの事例があったのですね。

この鉄道、残念ながら1944年の大噴火のため廃止されてしまったそうです。

Wikipediaによると、あのリヒャルト・シュトラウスはこの歌がイタリアの古い民謡であると勘違いして、交響的幻想曲「イタリアから」にこの曲のメロディを取り込んでしまい、デンツァから訴えられ敗訴、その後は「イタリアから」が演奏されるごとにシュトラウスはデンツァに著作権料を支払ったとか。

ちなみに、JASRACの作品データベースを「フニクリフニクラ」で検索すると日本語訳や替え歌が40曲も出てきます。このこと自体、人々に愛された曲である何よりの証拠なのではないでしょうか?

2007-12-08 | カテゴリー : 音楽 | 投稿者 : takahisanagaicom

アレクサンダー・コブリンの演奏会 @ 浜離宮

昨夜は、このブログで2回ほど書かせていただいた、ロシアのピアニスト アレクサンダー・コブリンの演奏会に行ってきました。彼のコンサートに行くのは1年ぶりです。

2006/07/02 ロシアの天才ピアニスト、コブリン

2006/11/14 「よいもの」≠「人気なモノ」なのか?

場所は浜離宮朝日ホールでした。今年9月1日に私達が演奏会をしたのと同じホールで、2ヵ月後にあの天才コブリンが演奏するとは、…感無量でした。

いつも感じるのですが、叙情的かつテクニックも素晴らしいですね。極上の2時間でした。

前回と比べて、今回は、特にピアニッシモの部分に磨きがかかって凄かったですね。繊細な部分をきめ細やかに撫でるように弾くのですが、非常に小さな音にも関わらず、むしろフォルテの部分よりも力強さが感じられました。ここ1年でさらに深まったようです。

祖先がポーランド出身のためか、ショパンの曲にも重みを感じました。

ところで今回も演奏会後にサイン会があったのですが、CDにサインしていただく際に、彼が髭を生やし始めているのに気が付いたので、「お似合いですよ」と言ったところ、普段ポーカーフェイスの彼が笑っていたのが印象的でした。

私は初めて髭を生やし始めた頃は周りの感想が結構気になりましたが、あのコブリンも同じなのかもしれませんね。

リーダーの存在感

ベルリン・フィルの正指揮者であったフルトヴェングラーの偉大さを示す逸話として、こんな話があります。

ベルリン・フィルがある客員指揮者で練習している時に、ティンパニ奏者がスコアのチェックをしていると、突如、ベルリン・フィルの音色が本番さながらのものに変わったそうです。

驚いたティンパニ奏者が会場の客席を見ると戸口にフルトヴェングラーが立っていました。

偉大な指揮者はそこに存在するだけで音を変えられる逸話として、よく引用されています。

 

昨日、同じような経験をしました。

私が所属している合唱団では、土曜日午後に事前練習を行い、夜18:00から本練習を行っています。指揮者の先生が参加されるのは18:30からです。

昨日は18:00から団員全員で新曲を伴奏を付けて声合わせをしていました。

前回の練習では、指揮者の先生が期待するレベルに達しておらず、先生からは「次回までに必ずレベルアップしておくように」と厳命されました。そこで、この1-2週間で各自が個別に練習してきた内容を合わせるための声合わせでした。

18:20頃、先生が練習会場に現われ、団員は皆先生が来たことに気がつきました。不思議なことに、その瞬間音色が変わり、レベルアップしました。

先生がいない状態で声合わせを行っている状態と、先生が聴いている状態で声合わせを行っている状態では、やはり緊張感が違うということのようです。

私達の場合は、先生がその場にいることに分かり、それがよい緊張感を生む結果になりました。

フルトヴェングラーの場合、ベルリン・フィルのメンバーはフルトヴェングラーが戸口に立っていることに気がついたかどうかは分かりません。

しかし、もしメンバーがその存在に気がつけば、確かに、このようなことはあるのだ、と納得した次第です。

 

音楽の世界に限らず、ビジネスの世界でも、リーダーの存在価値というものは、実際にはこのようなところにあるのでしょうね。

2007-10-14 | カテゴリー : 音楽 | 投稿者 : takahisanagaicom

9月1日の演奏会、無事終了

9月1日の演奏会が無事終了しました。

おかげさまで、浜離宮朝日ホールがほぼ満員でした。お越しくださったお客様、ありがとうございました。ちなみに、演奏会の集合写真はこちらに掲載しています。

ブログでもこの演奏会を取り上げて下さっている方がいらっしゃって、感謝です。

我々団員にとっては、今まで8ヶ月の練習が凝縮された2時間の演奏会で、演奏会後の打上げも異常に盛り上がりました。朝帰りは10年振りです。(^^;

今回の演奏会は、企画した今年1月時点の我々の力を考えると、ウチの合唱団にとって大きなチャレンジでしたが、団員みんなで無我夢中で挑戦する過程で、全体が成長することを実感できました。とてもよい経験だったのではないかと思います。

早速、再来週から来年1月の演奏会の練習が始まります。

この仲間で、またいい演奏会にしたいですね。

インターネットで生まれた合唱団

先日、こちらでもご紹介したように、この土曜日(2007/9/1)、浜離宮朝日ホールで私が参加している合唱団「コール・リバティスト」演奏会を行います。

思えば2年前にこの合唱団を立ち上げた時は7名、そのうち半数以上が合唱未経験者。

それが、今回の演奏会の参加は総勢で40名になりました。感慨深いものがあります。

紆余曲折がありましたが、2年間で日本フォーレ協会様財団法人・ローランド芸術文化振興財団様から協賛・後援いただけるまでに成長しました。

この40名、ほぼ全員がインターネットで集まった人達です。(ちなみに当合唱団のサイトはgeocitiesの無料サイトで作っていますし、コンテンツは手作りなので全くお金はかかっていません)

興味深いことに、本人達はインターネットで集まったという意識はあまりないようです。

典型的なパターンが、「合唱をやりたい」と考えて、

⇒「いい感じの合唱団、ないかな?」
⇒「まずは調べてみよう!」
⇒「とりあえずはインターネットで検索だ」
⇒「ううむ、この合唱団はちょっと好みと違うなぁ」
⇒「こっちは練習日が合わないし」
⇒「あ、この合唱団、全部条件OKじゃん。いい感じ」
⇒「見学申し込もうっと」

という感じで気軽に見学申込みをいただいて、体験レッスンで団員と一緒に練習して、団の雰囲気もいいし気に入ったので、そのまま入団、というような感じです。

一旦入団すると、毎週一緒に練習して、しかもその後は一緒に飲みに行ったりしているので、かなり密度の濃いお付き合いになります。

ちなみに、活動の様子の写真はこちら

インターネットで集まったことは事実なのですが、あまり意識していないということは、それだけネットが生活の中に染み込んでいる、ということなのでしょうね。

ということで、私も含めて団員は昔からの知り合いという感じで付き合っていますが、考えてみると、2年前にはお互い全く知らない人達同士だったのですよね。

さらに、今回の演奏会ではこのブログでご招待したお客様も5名いらっしゃいます。

ネットを介して、このようなご縁をいただけるというのは、素晴らしいことですね。

恐らく数年前までになかった、新しいタイプの合唱団の姿なのではないでしょうか? 「合唱団2.0」という言葉があるとしたら、こんな合唱団かもしれません。

本番では、今まで積み重ねてきた練習の成果をそのまま出せば、必ず成功する筈です。平常心で臨みたいですね。

【お詫び】 童謡「赤とんぼ」は著作権保護の対象です

8月7日のエントリー「懐かしい日本の原風景と、赤とんぼ」に、童謡「赤とんぼ」の歌詞を掲載いたしましたが、ある方から、「作詞者が没してから50年が経過していないので、著作権保護の対象である」とご指摘をいただきました。

「赤とんぼ」が発表されたのは1921年で86年前ですが、確かにご指摘の通り、作詞者の三木露風氏が亡くなられたのは43年前の1964年12月29日です。

著作権は、作者の没後50年間まで保護されることになっています。

従って、まだ著作権保護の対象になっている、ということですね。

86年前発表の歌なので、著作権保護の対象外と思い込んでいましたが、私のミスでした。

元のエントリーからは、赤とんぼの歌詞を削除の上、再掲させていただきました。

ご指摘を下さった方に感謝申し上げるとともに、ご迷惑をおかけした方々に深くお詫び申し上げます。

夢を持ち続けること

20年近く前の話ですが、同じ部門で働く同僚で、ちょっと変わった人がいました。

元々は九州地区のセールスとして活躍していて、私の所属部門に異動してきました。

明るい性格でとても人当たりが柔らかく、仕事もバリバリこなすタイプ。変わっていたのは、ピアノの腕前がプロ級ということでした。

学生時代、バー等でジャズを弾いて日銭を稼ぎながら米国を長期放浪していた、というので、半端ではありません。

異動してきて数ヶ月で会社の同僚とバンドを結成、自作の曲ばかりで大きな演奏会を成功させたり、と活躍していました。

全くジャンルは異なりますが私も写真の道を志していたこともあり、妙に気があってアートのことなどを語り合ったのを思い出します。

ある日、彼は本格的に音楽の道に進むことを決心し、会社を退職して米国の音楽大学院に留学することになりました。

その後、活動の場をボストンやニューヨークに移し、作曲活動や演奏活動を続けながら、時々日本に帰ってきて演奏会を行っています。

前回会ったのは6年前。この時はまだ米国のソフトウェア会社で働きながら演奏活動を行っていて、仕事で帰国していました。私の勤務先の近くにある飲み屋で、久し振りに夜遅くまで色々と話し合いました。この時は品川で行った演奏会も聴きにいきました。

今月、6年ぶりに帰国。昨晩は代々木上原で演奏会を行いました。

完全にプロの音楽家として独立した彼の演奏。今までも素晴らしいものでしたが、昨晩はさらに磨きがかかり、洗練されていました。

実は最近結婚していたことも分かりました。素敵な伴侶を得て、幸せそうでした。

彼の英語のサイトには、「夢」という書の画像が掲載されています。

我々も常に、心のどこかに「夢」を持ち続けていたいものです。

当ブログの読者・先着5名様を演奏会に無料でご招待

私が参加している合唱団は、2005年9月に有志数名で立ち上げました。

おかげさまで現在、団員数も40名になり、この9月に設立2周年を迎えます。

これを記念して、9月1日に演奏会を行います。

曲目はフォーレの原典に基づく合唱曲集と、現代イギリス作曲家であるジョン・ラターとベンジャミン・ブリテンによる宗教曲です。詳細はこちらにあります。

会場は浜離宮朝日ホールです。こちらのHPにもあるように、残響・聴衆とステージの関係の親密度・音のバランス・音色の輝き・透明感・温かさ・質感等、世界レベルにあるホールです。

また、今回、日本フォーレ協会様のご後援と、財団法人・ローランド芸術文化振興財団様のご協賛をいただくことになりました。

特に、ローランド芸術文化振興財団様からは、当演奏会で使用する本格的なパイプ・オルガンをご提供いただく予定です。

このようなホールに相応しく、また、ご支援くださっている方々のご期待に応えられるような演奏をお届けするためには、まだまだ若いウチの合唱団は、さらにレベルアップする必要があります。

そこで、事前に本番を出来るだけ数多く経験するために、5月5日に小規模の演奏会を行い、7月1日に東京都合唱祭に、7月16日にミューザ川崎市民合唱祭に、参加しました。

また、この週末には、丸二日間の強化合宿も行いました。

残り4週間で、さらにレベルアップしていきたいと思います。

■■ところで、当ブログをご覧になっている方々の中で、当演奏会に興味ある方がいましたら、先着5名様を無料でご招待したいと思います。ご希望の方は、こちらからお申込みください。

なお、電子チケットぴあで購入いただくことも可能です。

2007-08-05 | カテゴリー : 音楽 | 投稿者 : takahisanagaicom

演奏会の準備

私が所属している合唱団では、5月5日に演奏会を予定しており、現在、練習が佳境に入っています。

練習の傍ら演奏会の準備を進めています。

演奏会の準備、結構大変です。

まず全体の方針を決めて、ステージ担当、パンフレット担当、チラシ担当、広報担当、会計、等を決め、全体の進捗状況をシェアしながら仕事を進めていきます。土曜日夜の練習後は、ほぼ隔週で打合せを行います。

それに併せてJASRACに申請したり、会場に下見にいって当日のゲネプロの手順を作ったり、パンフレットの原稿を作って運営スタッフでレビューしてコメントしあったり、と、これは会社での仕事と全く同じですね。

全員アマチュアなので、ウィークディには仕事をしながら、並行してこのような作業を進めていますが、皆の頑張りにはいつも頭が下がる思いです。

いい舞台にしたいですね。

2007-04-25 | カテゴリー : 音楽 | 投稿者 : takahisanagaicom

春の小川

今日は春らしい、いい天気でしたね。今朝の駅までの道も快適でした。

このような日は、まだ5歳だった春のことを思い出します。

当時、私は鎌倉の深沢に住んでいました。

まだモノレールが走る前で、田んぼ等が至るところにあり、自然のままの小川もありました。

幼稚園に通い始めた頃、私が所属していた「うめ組」のみんなで近所を散歩しました。

心地よい陽気で、柔らかい日差しの中、春の小川が本当に「サラサラ」流れているように聞こえました。

子供の低い目線では、小川の中に魚やおたまじゃくし等が泳いでいるのがよく見えます。周りに咲くすみれやレンゲ、タンポポ等の花を覚えたのも、この頃でした。

毎日が新鮮で楽しかった頃の大切な思い出です。

「春の小川」という歌がありますが、今になってこの歌詞を見ると、当時、幼かった私が感じたことがよく表現されていると改めて思います。いい歌ですね。1912年の作詞・作曲だそうです。

春の小川は、さらさら行くよ。
岸のすみれや、れんげの花に、
すがたやさしく、色うつくしく
咲けよ咲けよと、ささやきながら。

春の小川は、さらさら行くよ。
えびやめだかや、小ぶなのむれに、
今日も一日ひなたでおよぎ、
遊べ遊べと、ささやきながら

もう一つの社会

「いろいろな人たちに接しているうちに,仕事とは違うもうひとつの社会を見つけられた人は,本当の仲間を持って,生き生きとした生活をしていることに気づいた」

こちらの記事で、いい言葉を見つけました。

これは、合唱団をやっていて、本当に実感します。

ウチの合唱団の団員は普段は非常に多忙な働き盛りの方が多いのですが、皆、毎週土曜日夜の練習をとても楽しみにしています。

「この土曜日の練習があるから、ウィークディの仕事も頑張れる」という人もいますし、また、夜9時に練習が終了してからは、いつも有志で(と言ってもほとんど全員で)飲みに行っています。私はお酒が弱く、しかも夜更かしできないので、早めに失礼することが多いのですが、

私は10代から今までは写真を、30代の間はジョギングを、それぞれやってきましたが、これは皆個人で楽しむものであり、仲間と一緒に楽しむものではありませんでした。

2年前から合唱に出会い、まさに「本当の仲間」達と出会うことが出来たと思います。

このような出会いが、自分の人生をより豊かに生きるための栄養になっている、と感謝しています。

2007-04-02 | カテゴリー : 音楽 | 投稿者 : takahisanagaicom

仲間と過ごす大切な時間

昨日の午後は、合唱団のテナー・パートの人達がウチに集まり練習の後、夕方から他パート団員も参加して食事会を行いました。

Party20070211_1 色々と食べたり、ビールやワイン、日本酒を開けたり、この日、ハッピー・バースディの人を祝うためにケーキを買ってきた人もいたりして、あっという間に4時間が過ぎていきました。

仲間と集まって過ごす時間って、本当に充実しています。

人生の中で、このような時間は大切にしたいですね。

2007-02-12 | カテゴリー : 音楽 | 投稿者 : takahisanagaicom

秘密プロジェクトで「威風堂々」を歌う

本日勤務先のニュー・イヤー・キックオフがあり、この舞台の場でエルガーの「威風堂々」を歌いました。

演奏はIBM管弦楽団。これは日本IBMとグループ会社の社員の有志から構成されているオーケストラで5年前に結成されました。

合唱側は、今回のために集まった有志社員で構成されました。「どうしてもニュー・イヤー・キックオフで合唱やりたい」という人の呼びかけで人が集まりました。

当日まではこの企画は秘密裏に進行し、人づてに合唱をやっている人達が集まりました。私の場合、このブログに「合唱をやっている」ということを書いたのを見た人からお誘いをいただきました。逆に言えば、オルタナティブ・ブログに参加していなければ、今回のプロジェクトには参加できなかったということですね。

かく言う私も、一人お誘いしました。

最終的に約50名が集まって、2ヵ月間、会社の勤務後に集まって練習を続けました。

結果は大成功….だったのじゃないかなと思います。舞台に上がっていると、どのように客席の人達に音楽が届いているのかが分からないので、客席の人達の反応で判断するしかないのです。

急造の合唱団ですが、普段一緒に仕事をしている人の意外な面も見ることもできました。

「合唱」という結びつきで、今までのビジネスの関係の上に、全く新しい関係が生まれる場にいられたのは、とても貴重な経験でした。

合唱は素晴らしいですね。また機会があれば是非この仲間とやってみたいと思います。

FOURPLAY – 偉大なミュージシャン達によるコラボレーション

昨晩、Blue Note Tokyoで行われたFOURPLAYのライブに行ってきました。

ボブ・ジェームズ(key)、ラリー・カールトン(g)、ネイザン・イースト(b,vo)、ハーヴィー・メイソン(ds)といった、偉大なミュージシャン達による絶妙なコラボレーションが生み出す音楽は、まさ極上の仕上がり。

本物のみが持つ、一人一人のすごい存在感。

ラリーのギターの切れの素晴らしいこと!

アンコールの最後は、観客によるスタンディング・オベーションでした。

隣の席に、ミュージシャンの男性二人が座っていましたが、「これをやられちゃあぁな…」と半分放心状態でした。

この音楽に出会えるのは、この時代に生まれた者の特権じゃないかと思わせるくらい、とても贅沢な時間をすごしました。

この4人のうち、誰か一人だけでもBlue Noteを満員に出来る程の才能を持っています。この4人が出会って意気投合し、コラボレーションを17年間も続けていること自体、素晴らしいめぐり合わせですね。(ギタリストは1997年にリー・リトナーからラリーに代わったそうです)

10の力を持つ人が4人集まって素晴らしいコラボレーションを生むと、その成果は10+10+10+10=40ではなく、10x10x10x10=1000という乗算になって途方もない結果を生み出す典型ですね。

私がFOURPLAYを知ったのは1995年頃。3rdアルバム「エリクシール」をCDショップで見つけ、大好きなボブ・ジェームズが参加しているグループだということで興味を持って視聴したところ、今までとは全く違う素晴らしい音楽に驚き、購入したのがきっかけです。これ以来、私の一番のお気に入りのCDになっています。

FOURPLAYのライブは2年ぶりでしたが、2年前と比べて進化しているのも驚きでした。また行きたいですね。

2007-01-08 | カテゴリー : 音楽 | 投稿者 : takahisanagaicom

2006年の思い出は、超巨大パフェとともに

昨日は合唱団の忘年会でした。

まだ設立1年余りの合唱団のため、半分以上の団員は年初にはお互いに全く知らない人達同士でしたが、毎週土曜夜の練習、8月の河口湖での合宿、4回の演奏会等を通じて、とても深くていいお付き合いをさせていただきました。

今年、この仲間達と出会い、今年一年間一緒に活動できたことに改めて感謝です。

さて、今回の忘年会は、名幹事の推薦で、銀座のアジアン・キッチンでした。

今年の思い出話や、プレゼント交換会を行って盛り上がっていると、いきなり各席に配られたのが、高さ40cmの超巨大「ビックリビックパフェ」。

うちの合唱団毎月恒例の誕生祝いで出されたのですが、これが各テーブルに配られるやいなや、….。

Parfait1_1

こういうことになりました。

 

 

 

Parfait2_1 そしてわずか15分後、完食。

 

 

 

 

 

ううむ、凄いですね。色々な意味で。

ちなみに、ネットで検索したら、1人でこれを完食した猛者が2名もいることが分かりました。⇒こちらです

まぁ、それはともかく、合唱団の皆様、今年一年ありがとうございました。来年はさらなる飛躍を目指して頑張りましょう!

関連リンク:ネットが紡ぐ、一期一会

2006-12-17 | カテゴリー : 音楽 | 投稿者 : takahisanagaicom

モーツァルトの全作品楽譜24,000ページがネットで公開

まさに人類全体への遺産に、誰でもネットからアクセスできるようになったということで、素晴らしいことですね。

詳しくは下記に記事があります。

「モーツァルト生誕250周年で全作品の楽譜をオンラインで公開」

モーツァルトの生涯を描いた映画「アマデウス」では、作曲に取りかかる時点で頭の中に全ての曲のイメージが既に出来上がっており、それを楽譜に書き写すだけで、楽譜には一切の書き直しがないことにサリエリが驚くシーンがありますが、実際には下書きや書き直しが結構あったようです。

例えば最後の作品KV.626 レクイエム。途中のラクリモーザの第8小節目を書いている最中に亡くなったために絶筆になりましたが、残りの部分の下書きがいくつか残っていたため、これを元に後世の人達が後半部分を完成させています。このため複数バージョンが残っています。(話は脱線しますが、個人的には、レクイエムの9小節目以降が明らかに別の人が書いたと分かる弟子のジェスマイヤーが書いたレクイエムよりも、20世紀に書かれたモンダー版の方が好きです)

いずれにしても、わずか35年間の生涯で600点以上の作品を24,000ページにも渡る楽譜に残したモーツァルトには、改めて畏敬の念を感じます。

ネットが紡ぐ、一期一会

こちらに書きました通り、先日の日曜日、第九の本番がありました。

指揮者を除き、オーケストラ、コーラス、ともに全員アマチュアです。普段は本業で忙しく仕事をしている人達ですが、多くの練習時間を必要とされる集団音楽を作り上げるために、プライベートの多くの時間を割いて参加しています。

練習、リハーサル、本番、ともに、皆さん、とてもいい顔をしていますね。

本番終了後は、川崎の町で打上げ。盛り上がったこと!! 学生時代を思わせるノリでした。一気飲みを見たのはかなり久し振りです。(学生時代は、飲み会の度に必ず一気飲みをやっていましたが、さすがに分別つく年頃になり、やっていません…)

昨年8月、わずか6名で始めたうちの合唱団は、現在アクティブ団員は合計45名です。

毎週末会ってみっちり練習し、その後はほぼ毎回飲みに行っています。中には、終電を逃して朝まで飲む人もいたりします。

ウィークディはメーリングリストで情報交換しあっています。人数が多いので、パート別等、様々なメーリングリストがあります。

付き合いの密度は、かなり濃いですね。

しかし、ほとんど全員が当合唱団のホームページを見ての参加です。

つまり、1年前はほとんど誰もお互いを知らなかった訳です。

仕事も生い立ちも、全く様々。普通に生活していたら、知合うことは決してなかった人達です。

よく考えてみればすごいことですね。
たまたまネットを介して知合った人達ですが、ネットがなければ決して知合うことがなかった人達でもあります。

おそらく、今現在、人生では二度と巡ってこない非常に貴重な「一期一会」の瞬間を過ごしています。

この場を与えてくれた天に感謝、素晴らしい場を一緒に作ってくれる団の友人たちにも感謝、さらにwwwを考えたティム・バーナード=リーさん、他、インターネットを発展させてくださった多くの方々にも感謝です。

明日は第九の本番

参加している合唱団の第九の本番が、いよいよ明日になりました。

今回は、当合唱団が43名、共演する合唱団が約120名、オーケストラは約90名で、合計約250名の大所帯です。

一昨日からリハーサルを行っていますが、これだけの大人数でも、やはり一人一人のクオリティを高めることで全体の仕上がりが大きく変わってきます。

また、40人の声と、150人を超える声では、明らかにその質が異なっているような気がします。

集団音楽のこのような性格は、多くの人々が関わって仕上げていくビジネスの世界でも、全く同じかもしれませんね。

明日の本番は、ミューザ川崎シンフォニーホールで午後2時開演です。

ここまで来たら、後は今まででベストのアウトプットを出すのみ。自然体で臨みたいと思います。

2006-11-25 | カテゴリー : 音楽 | 投稿者 : takahisanagaicom

意外と知らない、第九の歌詞の素晴らしさ

世界で一番第九を歌っているのは日本人ですが、世界で一番ドイツ語で書かれた第九の歌詞の意味を知らないで歌っているのも日本人と言われています。

ということで、合唱団の指導者である長田雅人先生から、先週の練習で「次回までに、各自で第九の歌詞の意味を調べてきてください」という宿題をいただきました。

そこで団員の一人が見つけてきたのがこちらのサイト

今週、このサイトをプリントアウトして、通勤の行き帰りにじっくり読み、意味を噛み締めた上で、改めて第九を聴いてみましたが….

 

素晴らしい!

 

感動しました。作曲家の命である聴覚が絶たれ、苦しみぬいたベートーベンだからこそ、シラーの詩に対してこのような曲を作れたのですね。

苦しい状況にある時こそ、歌詞が持つ意味の一言一言を味わいながら、第九を聴いてみたいですね。

私達の合唱団が参加する第九の演奏会は11月26日。残り一ヵ月半で素晴らしいアンサンブルをお届けできるように練習に励みたいと思います。

ちなみに、映画「不滅の恋 ベートーベン」は、晩年のベートーヴェンが、内面の苦悩と周囲との葛藤に苦しみながら第九を生みだすに至った経緯を鮮やかに描いています。レンタルビデオ店にも置いているところが多いので、ご興味のある方は是非ご覧下さい。

2006-10-07 | カテゴリー : 音楽 | 投稿者 : takahisanagaicom

実は第九は難しい

始めてからもう1年間が経とうとしている合唱のお話です。

9月9日に演奏会が終わり、次の準備に入っています。

次の演奏会は11月末、曲目は第九です。指揮者の先生のこの演奏会にかける思い入れはただならぬものがあり、第九の練習は今年の4月から始めています。

第九は合唱曲として有名ですし、第九を歌いたいということで合唱を始める方も多いと思います。

ただ、この曲は本当に難しいですね。「ベートーベンって、何でわざわざこんなに難しい音程にしているの?」って思うほど難しいです。

私が所属する合唱団では、今年3月にモーツァルト後期最高傑作の一つ、レクイエム(通称:モツレク)の演奏会に参加しましたが、「難しい」と言われているこのモツレク、実は割と素直に声を出せるように作曲されているので、暗譜さえすれば、第九と比較するとかなり楽でした。

「すごくポピュラーで人気だけど、実はとっても難しい」というのは、世の中に結構あるような気がします。

2006-09-23 | カテゴリー : 音楽 | 投稿者 : takahisanagaicom

演奏会、無事終了

おかげさまで会場はほぼ満員で、盛況でした。

反省点は多々ありますが、無事終えることが出来て何よりでした。

1年前から合唱団を立ち上げて、3月に他合唱団とジョイントで初舞台、7月に合唱祭参加、9月に単独初演奏会と、考えてみたら既に舞台に3回上がっていますが、これは合唱ならではかもしれませんね。

専門のボイス・トレーニングの先生をお呼びして発声練習等も行い、できるだけ全体のレベルアップを図って舞台に臨んでいますが、楽器演奏の場合は、楽器を始めて1年間で舞台に上がるのは難しいのではないでしょうか?

11月26日には第九を予定していますが、成功させたいですね。

2006-09-10 | カテゴリー : 音楽 | 投稿者 : takahisanagaicom

今夜は単独初舞台

本日夜、私が所属する合唱団の設立1周年演奏会を行います。

想い起こせば、昨年9月の設立の頃に「1年後に設立1周年コンサートをやろう!」と企画した時の団員数は、わずか7名。かなり無謀な企画でした。

1年経って、今回の演奏会には33名の団員が参加します。大きくなったものです。

曲目も、モーツァルトの「アヴェヴェルム・コルプス」(ラテン語)、フォーレの「パヴァーヌ」「ラシーヌの雅歌」(フランス語)、ボロディンの「だったん人の踊り」(ロシア語)と、結構難しそうな曲にチャレンジしています。

私が合唱を始めたのも昨年9月頃なので、まだ1年間のキャリアですが、歌うってことは、精神的にも身体的にも結構よいような気がします。

また、合唱が全然分からない状態で合唱団をゼロから立ち上げるというのも、貴重で面白い経験でした。

最近は、個人々々がうまく歌えるようになっても、合唱としてハーモニーを作るためにはさらにレベルアップした練習が必要であることを実感しています。これは結構難しいことですね。

会社の仕事でも、個人の力だけでなく、いかに組織全体でコラボレーションするかで、アウトプットの質が大きく変わってきます。グループワークという観点では、同じなのかもしれません。

今日はこれから午後の最終チェックの練習の後、本番の準備に入ります。お客さんが満員になることを願いつつ、…。

音楽漬けの2日間

こちらでお伝えしました通り、先々週は合唱の合宿でした。

こちらに、合宿の様子を写真で掲載していますが、朝から晩まで合唱三昧で、昨年まで音楽関連の趣味を持っていなかった私にとって、大変新鮮な体験でした。

普段は使っていない脳のある部分を使ったような感じで、心地よい疲労感とともに、充実した二日間でした。

9月9日には、この合唱団設立1周年記念演奏会があります。発表会に向けて、団員一同練習に励んでいます。

2006-08-28 | カテゴリー : 音楽 | 投稿者 : takahisanagaicom

合唱の合宿

プロフィールに書いていますように、私、昨年から合唱団に所属しています。

主に外国語のクラシックを取り上げており、昨年はラテン語とドイツ語、今年はフランス語とロシア語の読みをかなり勉強できました。なかなか面白いです。

昨年9月に立ち上げたばかりですが、わずか1年弱で団員数40名を超え、既に演奏会1回と合唱祭参加1回を行い、非常に盛り上がっています。団全体もとてもいい雰囲気で、毎週土曜日の練習がとても待ち遠しく感じます。

これから9月に結成1周年記念コンサート、11月に第九演奏会、と予定がめじろ押しです。そこで強化練習のために、この週末に河口湖で1泊2日の合宿を行うことになりました。

合宿なんて、学生時代に写真部で参加して以来です。なんか、とてもワクワクします。

この合唱団、インターネットでのみ団員募集しています。そのためか、30代を中心に、高校生から団塊の世代まで、幅広い年代と職業の方が参加しています。ご指導は新進気鋭の指揮者や声楽家の方にお願いしています。

私はこの合唱団の事務局も担当していますが、団員の皆さんはHP経由で申し込まれていることもあって、連絡事項はメールとHPで全て行えるので、非常に助かっています。

今では当たり前のことと思われがちですが、これ、結構重要なポイントですね。他の合唱団を見ると、世の中まだまだインターネットが十分に普及していないことを痛感します。

尚、私はマーケティング担当として団員募集も行っています。おかげさまで会社のスキルがかなり活かされています。

ちなみに、合唱団のサイトはこちらにあります。

ケータイサイトもHP上のQRコードでアクセス可能です。もしかしたら合唱団でケータイサイトがあるのはここだけかもしれません。

2006-08-16 | カテゴリー : 音楽 | 投稿者 : takahisanagaicom

モーツァルト・7つのウソ

週刊新潮7月20日号で、『「モーツァルト」7つのウソ』という記事がありました。モーツァルトが大好きな私としては見過ごす訳にはいかないので、早速読みました。

詳細は記事に書かれているので、ここで紹介するのは控えますが、以下の7つのエピソードはいずれも事実ではないそうです。

  • 5歳で名曲を書いた
  • サリエリが嫉妬した
  • マリー・アントワネットにプロポーズ
  • ベートーヴェンに説教した
  • ■■■■趣味があった (伏字は自粛)
  • 夫人は大の悪妻だった
  • 聴くと病気にならない

 

実は私、ほとんど信じていました。

いづれもモーツァルトの天才性を引き立てるエピソードですが、尾ひれが付いて広まったようですね。

いかにモ-ツァルトが偉大だったか、という証でもあると思います。恐らく物語として語られることも多かったので、後世の人々が創作した部分がかなり多いのではないでしょうか?

このような例は、他でも結構ありそうです。

例えば、豊臣秀吉。

太閤記等の影響により、我々は「人たらし」として敵の武将をも惹きつける魅力的で陽性の人物と思っていますが、これは明治から昭和の戦前にかけて、低い身分から関白になった秀吉を民衆の手本にしようという試みが背景にあったようです。(詳細はWikipedia参照)

現在モーニング連載中の「へうげもの」では、秀吉は立身出世のためなら手段を選ばず主君信長すら暗殺してしまう冷酷で計算高い人物として描かれています。他にも様々な秀吉像が小説で描かれています。

歴史上の偉大な人物ほど、後世の人達がその人物像を様々な観点で創作するために、正しくその人物像が伝えられていないのかもしれません。

しかしながら、映画「アマデウス」で描かれたサリエリの葛藤と苦悩に、我々凡人は深く共感してしまいます。

必ずしも事実を描いていなくても、世の真実に迫ることが出来る、ということでしょうか?

ロシアの天才ピアニスト、コブリン

ロシアの天才ピアニスト、アレキサンダー・コブリンをご存知の方は、まだ少ないかもしれません。

先週、浜離宮・朝日ホールで行ったコブリンのリサイタルをビデオで録画していたのですが、この週末にじっくり見る機会がありました。

私がコブリンを初めて知ったのは数年前、浜松の音楽コンクールの様子を追いかけたNHKの特集でした。当時20代前半のコブリンも出場していましたが、年齢に似合わないその円熟した表現力ある演奏に感動したことを憶えています。(参考までに、彼のプロフィールが写真付で東音のサイトに掲載されています)

今回の曲目は、ショパン・前奏曲でした。病気の療養のために、当時交際していた女流作家ジョルジュ・サンドのマジョルカ島にある家に滞在している最中に作った作品集です。それまでパリのサロンに集まる上流階級向けの音楽を作っていたショパンが、自分自身のために作った作品集でもあります。

まさにコブリンならではの素晴らしい表現力で、死に直面したショパンの心の軋みが伝わってくる演奏でした。

クラッシックに詳しい私の妻の話によると、実は彼の演奏は必ずしも作品に忠実に弾いている訳ではないそうです。特に欧州では、クラッシックは作者の意図をいかに忠実に再現するか、が求められています。

先の浜松の音楽コンクールでも、コブリンは出場者の中ではるかに抜きん出た実力を披露したにも関わらず、2位に終わりました。1位は該当者なしでした。

ショパン・コンクール等、世の中の様々なコンクールも、作品の解釈に対するオリジナリティよりも、作品そのもののオリジナリティに対する表現力が求められているようです。

私はコブリンの演奏を聴いて、彼の演奏はクラッシックではなく、むしろ即興性が高いジャズに近いのではないかと感じました。もちろん、コブリンはもの凄い練習量を重ねている筈で、その場で即興で演奏していることはないと思います。しかし、オリジナル作品を忠実に再現するのではなく、自分自身の解釈で大胆に組み替えて演奏する、という意味では、クラッシックよりもジャズに近いような気がします。

そのように彼のピアノを聴いていると、少し猫背気味にピアノを弾いている彼の姿が、私が大好きなジャズ・ピアニストであるビル・エバンスに重なって見えました。

まだ弱冠26歳。将来が楽しみなピアニストです。

ロシアでこのようなピアニストが出てきたというのは、非常に興味深いですね。ベルリンの壁が崩壊せず、ソ連がそのまま残っていたら、恐らくコブリンのような人は出てこなかったと思います。(….と、最後は無理やりフラット化の話にこじつけています)

2006-07-02 | カテゴリー : 音楽 | 投稿者 : takahisanagaicom

合唱で上達する(?)英会話

昨年秋から合唱を始めているのですが、面白いことに、これで英会話が上達しているような気がします。

合唱で取り上げるのはラテン語やドイツ語等の曲ですが、指導される指揮者の先生は、歌詞の発音をかなり厳しく、かつ執拗にチェックします。

とくにドイツ語のK、P、T、Sh、chなどは、なるべく強く激しく唾が飛ぶ位で発音するように何回も指導されます。

日本語では、このような音が存在しないので、最初はうまく発音できませんでしたが、練習を繰り返していくうちに口の筋肉が鍛えられてきたようで、それらしく発音できるようになりました。

最近気がついたのですが、海外との電話会議やプレゼンでの英語会話が少し楽になってきました。以前はうまく発音できなかった単語も、割とスムーズに発音できるようになりました。

どうやら口の周りの筋肉が鍛えられたためのようです。

実は最初、あまり合唱には乗り気ではなかったのですが、やってみると結構楽しいですね。ベースを担当しているのですが、テナー・アルト・ソプラノとのハーモニーが出来るとこれは病みつきになる位快感です。

ということで楽しくやっていたのですが、英会話にもいい影響が出たのは、思わぬ副産物でした。

しかし、相変わらず巻き舌でRを発音するのは全くできません。(^^;
これができるようになればソリストを目指してみたいのですが。仕事でも海外とのやり取りが非常に楽になりそうです。

いい方法をご存知の方がおられましたら、是非お教え下さい。

2006-05-25 | カテゴリー : 音楽 | 投稿者 : takahisanagaicom

合唱演奏会に参加しました

自己紹介にも書きましたが、実は私、合唱団に所属しております。

昨年9月に始めた全くの初心者ですが、大胆にも先日、演奏会で舞台に上がってしまいました。

今年はモーツァルト生誕250年記念ということで、曲目は「レクイエム」全曲、「魔笛」ハイライト、「アヴェヴェルム・コルプス」でした。

舞台に上がる体験そのものが初めてでしたが、半年間練習した曲をよく音響が響くホールで歌うのも、すごく気持ちがよいものですネ。

ちなみにこの合唱団は昨年8月に仲間と一緒に立ち上げたものですが、素晴らしいメンバーに恵まれ、成長しています。詳細はこちら