#ms50e マーケティング・インテリジェンスが機能するためには、仮説が必要。仮説がなければ、インテリジェンスは生まれない


マーケティング・インテリジェンスという言葉があります。

インテリジェンスとは知見という意味。

つまり、マーケティング・インテリジェンスとは、「市場や顧客の知見を得ること」です。

 

マーケティング・インテリジェンスで、知見を得るために必要なもの。

それは仮説です。

 

例えば、ある商品の使用率が低下している、という現象があったとします。

私達が必要としているのは、「どの程度使用率が低下している」という詳細な事実データだけではありません。

具体的な対策を講じるために必要なのは、「なぜ、使用率が低下しているか」という知見です。

もしかしたら、顧客ニーズが変わって、その商品を既に必要としなくなったのかもしれません。

あるいは、顧客ニーズはあるものの、代替となる商品が生まれているのかもしれません。

あるいは、何らかの理由で、顧客自体の数が減少しており、それが使用率が下がったように見えている、という可能性もあります。

そこで、予め上記のような仮説をいくつか立ててみて、調査の中にその仮説を検証するように質問事項を組み込み、調査結果で仮説を検証することが必要です。

 

調査に求められるのは、このような仮説を立てて検証した結果から得られる知見です。

これにより、次に取るべき対応策が定まるのです。