よく「ネットで質問したら、教えてくれた」とか、「ネットでつぶやいてみたら、会いたかった人を紹介してくれた」、というお話しを聞きます。
このような言い方、昔もあったように思います。
大昔で言うと、「パソコンの電子会議室で質問したら、答えが返ってきた」みたいな感じですね。
「だから、ネットは素晴らしい」
「だから、ソーシャルメディアは、すごい可能性がある」
確かに素晴らしいのは同感なのですが、でも、なんか違う。
色々と考えてみると、結局ネットは、仲介しているだけなんですよね。
「質問したら、教えてくれた」のは、わざわざ時間をかけて、あなたや私に答えを書いてくれた誰かがいるからです。
「つぶやいてみたら、会いたかった人を紹介してくれた」のも、わざわざ仲介の労をいとわずに知り合いを紹介してくれる人がいたからです。
必ず、自分のためにわざわざ時間や労力を使ってくれる、誰かの善意があるのですよね。
当り前のことですが、ネットが自動的に何かをしてくれることはありません。
ソーシャルメディアは、この人と人との間の仲介を、ものすごく広範囲に、しかも使いやすく可能にするツールです。でも、答えまでは作ってくれません。
結局、根本のところは人同士の付き合いである、という点では、いかにテクノロジーが進化しても、石器時代の大昔から何も変わっていないのだと思います。
その点は、忘れないようにしたいですね。