半年前にも当ブログでご紹介したワトソンですが、ITmediaの記事「IBMのコンピュータ、クイズ対決の練習戦で人間に勝つ」にもありますように、練習戦で、クイズ王に勝利したそうです。
このプロジェクトに参加しているIBM東京基礎研究所の研究者に、話を聞いたことがありますが、ワトソンは数年間かけて試行錯誤をしながら徐々にチューニングをしているそうです。
最初はかなり見当はずれな回答もしていたとか。
しかし、練習戦とは言え、クイズ王に勝つレベルまでチューニングされているということですね。
1997年前にチェスのチャンピオンに勝ったディープブルーから比べると、クイズ番組に答えなければいけないワトソンは格段に複雑な問題に対応できるコンピュータです。
コンピュータの性能は指数関数的に向上しますので、今後の性能向上でさらにすごいことになってくると思います。
しかし、実はそんなワトソンにも、弱点が。
記事にもありますように、ユーモアに弱いという点です。
「ただひらすら真面目に問題に取組み、一心不乱に学ぶ無骨な職人肌」というのが、人に例えたワトソンのイメージでしょうか?
1997年のチェス・チャンピオン打倒、2009-2011年のクイズ王打倒、と続いてきたIBMのプロジェクト。
このように考えると、次の挑戦は、もしかしたら、「世界コメディアン王打倒」なのではないでしょうか?
ローワン・アトキンソン(Mr.ビーン)との対決とか。
…ううむ、判定基準は…???
それはともかく、クイズ王打倒よりもさらに高度な問題への挑戦になります。
さらに十数年、または数十年先のことなのかもしれませんね。
なお、言うまでもなく、これは公式IBM見解ではなく、あくまで永井個人の(どちらかというと妄想に近い)見解です。念のため。