昨日の「価格競争か?価値競争か?」 の続きです。
「ご専門は?」とお訊きすると、「何でもできます」という答えが返ってくることがあります。
でもこれは結局、「何でもできます」=「何も専門分野を持っていない」=「自分には、『売り』がない」と言っているのと同じだと思うのですよね。
言い換えれば、「何でもできます」=「誰でも出来ることしかできません」と、相手に受け取られてしまうということです。
成熟した市場では、「誰でも出来ることしかできない」ということは、「価値で勝負できない」ということですから、たとえば複数企業でコンペになった場合は価格勝負になり、一番安いところに決まります。
実際には、必ず企業や個人には何らかの「売り」があると思います。
たとえば、ある業界のお客さんのプロジェクトを長年やっていれば、その業界のことにはかなり精通するでしょうし。
あるいは、特定ソリューションを担当していれば、その強みも弱みも、他よりは分かっているはずです。
または、経理や会計、マーケティング、セールスといった職種でスキルを深めている場合もあるでしょう。
その「売り」がそもそも何なのかを考えることは大切なのですが、意外に時間を掛けて考えられていないように思います。
まずは「ご専門は?」と訊かれた時は、「何でもできます」は言わないようにして、具体的な「自分しかできない『売り』」を言えるようにしたいですね。
できれば、誰も手がけていない「ニッチトップ」が理想です。
まったく、同意です。
私も、「何でもできます」という言葉は使わないようにしています。
では、何をアピールするのか?
そのときの状況を察して、ときどきでアピールするポイントが違ってきます。
川上さん、
コメントありがとうございます。
おっしゃるように、相手が何を期待するかによって、訴求点も、伝え方も、変わりますよね。