MONEYzineに「エアコン廃棄、回収業者だと無料の理由 金属取出し、1台5000円の利益か」という記事が掲載されています。
この記事を見ると、エアコンは金属資源の宝庫ですね。
平成22年度の1年間で、家電リサイクル法に基づき指定取引所へ持ち込まれたエアコンの台数は314万2000台、このうち307万1000台が再商品化処理されたそうです。。
ここから再商品化されたのは、鉄3万5628トン、銅8367トン、アルミニウム1万4395トン、非鉄・鉄などの混合物4万238トン、プラスチックなどのその他有価物1万4220トン。
まさに「都市鉱山」ですね。
さらに、不要エアコンを無料で引き取る業者が、エアコンを金属買い取り業者に転売する場合の価格は、エアコン1キログラム当たり100円から120円が相場。
エアコンは、室外機と合せると約40Kgです。
ここで、仮にこの300万台が全て買取り業者に転売された場合の金額を計算すると、廃棄エアコンの価値(日本国内廃棄エアコン「鉱山」)が想定できます。そこで計算してみました。
300万台のエアコン(1台40Kg)は、合計12000万Kg。
1Kg当たり100-120円と想定すると、この価値は120億円から144億円。
これはかなりの規模ですね。
このように、商品廃棄がなくなり再資源化が様々な商品で行われるようになっていくことで、サステイナブル(持続可能)な社会に進化していくのだと思います。
リサイクル費用は、消費者としてはそのような社会を作るための「コスト」として負担するのも仕方がないのかもしれません。ただ、できれば消費者の負担なしでビジネスとしてうまく回せる仕組みがあるといいですね。