昨日、第24回朝カフェ次世代研究会は、辻口寛一さんの『聞き上手になるためのセミナー』でした。
今回は、第3期の最終回なので、朝ではなく夜18:30からの開催。しかも2時間の拡大版です。
クロスロード代表の辻口寛一さんは、「聞き出して分かりやすくまとめる」プロ。子供の頃から人の話をじっくり聞く大切さを考えてきたそうです。
お話しを伺って、人の話をじっくりと聞く大切さと、私自身がいかに人の話をちゃんと聞いていなかったかを痛感いたしました。
既にブロガーの皆様も書いて下さっています。
種田さん:聞き上手セミナー
田中さん:朝カフェ(夜)
柳下さん:「聞き上手」は「つきあい上手」 #asacafestudy
辻口さんが、「今日は、これだけでも憶えて帰って下さい」とおっしゃったのが、次の言葉。
相手の真意を聞く、ということは、相手が思い出すのに付き合う、ということ。なぜなら、相手の真意は言語化できていなから。
例えば、インタビューで「人生の転機を聴かせて下さい」と聞いたり、ソリューション営業が顧客に「御社の課題を聴かせて下さい」と聞いても、人は普段からそういうことを考えていません。ですので、こんな質問をしても出てきませんし、場合によっては門前払いになったりします。
だから、相手が思い出すのに付き合うことが必要なのですね。
聞き上手になるために必要なことは、「記憶の仕組みを理解すること」
頭の中には沢山の記憶があり、それらはなかなか思い出すことができませんが、相手に思い出してもらわないことには真意は理解できません。ただ、それらの情報は断片的に繋がっています。ですので、それらをいかに繋げて引き出すかが、インタビュアーの腕の見せ所だそうです。
「連想ゲーム」に付き合う、ということですね。
そのための方法論の一つが、過去を「ふり返る」のではなく、「立ち返る」こと。
「今からふり返って、なぜ、今があるのでしょうか?転機は何だったのでしょうか?」と聞いても、多くの人は、現在は過去からの一本道だと認識してしまうので、現在は必然だと考えてしまいます。
しかし実際には、過去から現在に至るまでは、様々な分岐点があります。その時に何があって、どう考えて、何を選択したか?そのために、過去に「立ち返る」のですね。そのコツは、「ある大きな出来事があったちょっと前に立ち返る」こと。例えばなぜこの大学に入ったかを聞くならば、中学・高校時代。会社創業のことならば、その前の会社員時代。
また質問では、「なんで」「どうして」ではなく、「きっかけは?」と聞くようにした方がよいそうです。理由ではなく、事実をきっかけにするということですね。
このことは頭で理解したつもりだったのですが、その後の懇親会で、実践が難しいことを痛感しました。
懇親会で同席した若い方が、「女性上司とうまくいかないんです」とおしゃっていました。私は普段の癖で「どうしてうまくいかないんですか?」と聞きそうになりました。しかし同じ席にいた辻口さんは、「うまくいかないなぁと思ったきっかけは何ですか?」とお聞きになって、見事に話を引き出しておられました。
ううむ、意識して実践していかなければいけませんね。
本当の「聞き上手」は「誠実」ということも、自分にとって耳が痛いお話しでした。聞き上手はノウハウではなく、心の姿勢なのですね。そしてそれは相手に確実に伝わります。
他にも沢山の気付きをいただいたお話しでした。
辻口さん、ありがとうございました!
「聞き上手になるセミナー」は辻口さんの会社「クロスロード」で毎月開催しています。ご興味のある方は是非ご参加を。→リンク
TwitterのつぶやきもTogetterでまとめました。
なお、当日は、会場をご提供下さっているいいじゃんネット様の新オフィスお披露目の日でもありました。
入り口は、黒板に当日のテーマを白墨の手書きで書けるようになっていて、暖かみがあり、とっても品が良い感じです。最初にこれで好印象を持ってしまいました。第一印象は大事ですね。
また、リクライニングシートもあります。ためしている方々は、「宇宙遊泳みたいで、気持ちいい」とおっしゃっていました。
講演の様子です。新セミナールームは、大形画面が装備され、30名がゆったりと着席できるスペースがあり、各席には電源コンセントもあります。椅子を追加すると50名までいけるそうです。今後、パートナーさんやお客さんに商品説明等で活用されることと思います。
懇親会。最後は坂本さんが、締めて下さいました。いつもありがとうございます!
朝カフェ次世代研究会の第3期は、今回で終了です。
ここまで24回も継続して開催できたのは、皆様のご協力のおかげです。厚く感謝いたします。
次回の第4期は10月12日(水)6:30AMに行います。引き続き、よろしくお願いいたします。