スティーブ・ジョブスの偉業を見ると、アイデアは持って生まれた才能の産物に見え勝ちです。
しかしクレイトン・クリステンセンの『イノベーションのDNA』 を改めて読み直してみると、以下の文章がありました。
—(以下、P.24より引用 )—
…革新的なアイデアがどのように生まれるのか、その経緯を調べてみると、次のようなきっかけであることが多い。(1)現状に異議を投げかける質問、(2)技術や企業、顧客などの観察、(3)新しいことを試した体験や実験、(4)重要な知識や機会に目を向けさせてくれた会話。
(中略)
この話をもち出した理由は何か?創造性が、ただの遺伝的素質でも、認知的スキルでもないことをわかってほしかったからだ。創造的なアイデアを生み出すのは、行動的スキルなのだ。このスキルを習得すれば、あなたも自分自身や仲間から革新的なアイデアを引き出せるようになる。
—(以上、引用)—
確かにアイデアの結果だけをシンプルに見せられると、あたかもその結果だけを見せられた答えに向かって一直線に進んできたように思いがちです。
しかし当然ながら、そこに至るまでは試行錯誤があります。
だから、まず行動すること。
行動せずに「そんなのはオレも昔から考えていた」と言うケースと、まず色々と行動して色々なアイデアを自ら試して実現するケースでは、言うまでもなく天と地ほどの差があります。
色々なアイデアを試すためには、人生は意外と短いように思います。まずは行動していきたいものです。