私は十数年前、30代中頃まで開発チームでチームリーダーをしていました。
その後、14年前にマーケティングの必要性を痛感し、マーケティング職に転じました。
今年の初めに50歳になった時、「もう自分がマネジメントの仕事をすることはないだろう」と漠然と考えていました。
しかし今年2月末にある部門のマネジメントの打診をいただき、14年間のマーケティングの仕事を卒業させていただいて、今年3月から14年ぶりにマネジメントの仕事をさせていただきました。
お受けしてから半年が経とうとしています。
田坂広志先生の著作に「なぜ、我々はマネジメントの道を歩むのか」という本があります。
5年前に一度読んだ際に、将来再びマネジメントの仕事をすることがあれば、再度読んでみようと思っていました。
数日前、本書を5年ぶりに読みましたが、半年前には言葉でしか分からなかったことが、改めて実際にマネジメントの仕事をさせていただいた今、身を以て実感しています。
「なぜ私はマネジメントの道を歩もうとしたか。….(それは)一人の人間として「成長」できるから」(p.36)
「部下の人生を預かるという『重荷』ゆえに、マネージャーは成長できる」(p.37)
「仕事は、苦労や困難があるから,『働き甲斐』を感じることができる」(p.148)
「人生は、苦労や困難があるから,『生き甲斐』を感じることができる」(p.148)
「経営者やマネージャーは、部下や社員の『成長』を支えなければならない」(p.166)
まだまだ自分自身の未熟さを痛感しておりますが、以前は心の世界が見えていなかった、ということも少しは実感できるようになりました。
この仕事をさせていただいて、本当によかったと実感しています。