本日2013/4/1の日本経済新聞の特集「ネット人類未来 個人の評判が通貨に」で、以下のような記述がありました。
—(以下、引用)—
ネット人口は世界で24億人。スマートフォンの普及で、人と人を縦横無尽につなぐ力は増す一方だ。だが、そこから利益を得るには身内や顔見知りといった閉じた世界の居心地のよさ、安心感を手放し、一線を越える覚悟がいる。人々は徐々に、それに慣れてきた可能性がある。
「個人の評判が通貨になる」と指摘するのは社会心理学者の山岸俊男(65)。信頼できる相手かどうか判断する時「他人の評価が手がかりになる」との考え方だ。
—(以上、引用)—
非ネットの世界と比べると、ネットの世界は参加者の規模が数桁大きな世界です。
だからこそ「一線を越える」ことで得られる見返りが大きいし、その際に評判が大きな武器になるという意見には賛成です。
一方で、インターネットで実名で情報発信するのは、一般には怖いものだと思われています。
確かに身内との日常的な会話の感覚で情報発信すると、思わぬトラブルに巻き込まれることも少なくありません。
しかし、「不特定多数の人達が瞬時に自分の発言を見ることができる」というネットの特性を理解して様々な立場の人に配慮し、「間違ったらそれを認めてすぐに改める」誠意ある姿勢で情報発信をすれば、実名での情報発信も不必要に恐れる必要はないのではないかと思います。
様々な人達がネットの特性を理解し、ネットの可能性を引き出せるようになると、社会も大きく変わってくるのではないかと思います。