遠方での講演で、前泊の必要性


遠方への研修や講演に行く際、以前は当日の早朝に家を出発していました。

実際には遠方での講演では、100名、場合によっては数百名もの方々が参加されることがあります。

考えてみると、色々な理由で新幹線や飛行機が運休することは決して稀ではありません。さらに交通手段以外の理由で現地に到着できない可能性もあります。

参加者の皆様も、お忙しい仕事をやりくりして参加いただいています。そんな方々をお待たせして、「講演会場に到着できない」というのは、講演当事者としては、とても恐ろしいことです。

(幸い、今のところ穴を開けることもなく、ほぼすべて万全な体調管理をした上で講演に臨めています)

 

ということで最近、私は遠方での講演では、なるべく前泊するようにしています。2月上旬から中旬に実施した講演でも、東京以外の7回分は前泊しました。

 

実は他にも二つ、よい点があります。

一つは前日に現地入りすることで、その土地のことがわかること。夕食に出かけたり、ショッピングセンターを歩いたり、カフェに入ったりしていると、街の雰囲気というものを感じることができます。

実際の話の内容自体は変わらないかも知れませんが、その土地のことを理解した上でお話しするのと、慌ただしく到着してお話しするのでは、やはり伝わるものが違ってくるように思います。

もう一つは、体調管理。遠方への移動は、仮に座席に座れたとしても、結構疲れるものです。疲れた状態で講演するよりは、疲れがない状態で講演する方がいいのは自明ですね。

 

多くの方々の貴重なお時間をお預かりする講演ですので、できるだけ自分としてベストのお話しができるようにし、「有意義な時間だった」と思っていただけるように、環境を作っていきたいと思います。