新しいアジェンダ:IT業界が、地球を救う


アジェンダ(Agenda)という英語があります。

よく会議で「今日のアジェンダは…」と言ったりしますが、アレです。

日本語では「議題」と訳されることが多いのですが、実はもうちょっと深い意味があります。

こういう場合は、英英辞書で調べると分かります。

Merriam-Websterというサイトで調べてみると、"a list or outline of things to be considered or done"という説明が出てきます。「取り組むべき課題」といったような意味です。

 

過去、IBMは世の中に様々なアジェンダを発信してきました。

例えば、「eビジネス」

インターネット技術を企業業務全般に適用する概念を現わす言葉として既に一般名詞になっていますが、元々はこれは1997年にIBM前会長であるルー・ガースナーが提唱しました。

その後、多くのIT業界の同業の皆様もeビジネスという言葉を使っていただけるようになりました。(ちなみに、e-businessという単語は、IBMが登録商標を持っています)

例えば、「オンデマンド」

2002年、IBM現会長のサム・パルミサーノが、市場の変化に企業が迅速に対応するビジネスモデルとして提唱しました。

例えば、「イノベーション」

2006年、企業を差別化していく能力のカギとして、提唱しました。

その時代々々の問題を広く深く洞察した結果を、これらの短い単語に込めて、IBMは「アジェンダ」(取り組むべき課題)として世の中に発信してきました。

 

そして今、IBMはまた新しいアジェンダを発信しています。

それが"Smarter Planet"です。(日本では「スマートな世界」と訳されています)

既にけんじろうさんも紹介されていますね。

詳しくは、こちらに分かりやすくまとまっています。

「動画で知るSmarter Planet」のタブをクリックいただくと、3つの動画(計10分間)で、私達が抱えている課題とその解決策の提案がご覧になれます。

また、「スマートな世界」のタブをクリックいただくと、実は電力で大きな無駄が発生していること、そして地球で大規模な飢餓が発生している一方で実は大量の食料が廃棄されていることが、分かりやすく説明されています。

これらの問題、全て現在既にある情報技術(IT)を活用することで解決できるのです。

 

先日のエントリーで、パルミサーノIBM会長がオバマ大統領と会ったことを書きましたが、その時のパルミサーノ会長の話のベースにあるのは、この考え方です。

確かに私達がいるIT業界は色々な問題を抱えています。しかし、これらの世界が抱える問題を解決し、地球を救うことが出来る潜在力も、同時に持っています。

このような時代の変革期だからこそ、私達はモノゴトの悲観的な面だけを見るのではなく、可能性の面にフォーカスし、私達一人一人が主体的に世の中を変えていきたいものです。

新しいアジェンダ:IT業界が、地球を救う」への2件のフィードバック

  1. けんじろうさん、
    ありがとうございます。
    おかげさまで私も勤続25年で、だいぶ青色に染まったようです。

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