愚直にPDCA


先日のエントリーでご紹介した辻俊彦さんの「愚直に積め」で、下記の箇所を引用させていただきました。

–(以下、引用)–

(p.119)
・悪いことは構造的な要因に基づく出来事、良いことは偶然の出来事、であるのが、通常である。しかし人間は逆に考えたがる。

(p.135)
・多忙な反面、成果が挙がらない成長プロセス時期に、いかに基本に忠実にPlan Do Checkを実践していくかで、初めの8割を走り抜ける時間が決まる。(永井コメント:p.136の図「成功に至る企業の成長プロセス」も併せて是非ご覧下さい)

(p.143)
・私は起業家に必要な資質は、「継続性のある卓越した実行力」と見ている。

(p.151)
・成功は失敗であり、失敗は成功である。成功に安住してしまったら成長はない。失敗を経てこそ、成功のステージはレベルアップする。失敗に直面した時にやめない限り、次の成功が訪れる。確固たる信念を持ち続けることが、成功の機会を育み続ける。

–(以上、引用)–

これら4つは、お互いに密接に関係しあっています。

仕事を進めるにあたっては、PDCA (Plan ⇒Do ⇒Check ⇒Action)を回していくことになります。

業務により結果が出るサイクルは違いますので、これを回すサイクルも仕事によって異なります。

私の場合、四半期毎の売上がマイルストーンなので、四半期(=3ヶ月)毎にPDCAを回します。従って期の最初は結構仕事が集中します。

ここでは、前期の結果からどのような問題を探し出し、どのように根元にある原因を特定し、どのような対策をとるかがカギです。

私の経験では、前期の結果が悪い時の方が、より効果的なアクションを取れる事が多いようです。

結果がよくない場合は問題が明らかなので、原因特定は容易です。逆に結果がよい場合は、なかなか問題が見えません。

「負けた軍隊、よく学ぶ」ですね。

辻さんがおっしゃっている「成功は失敗であり、失敗は成功」というのは、まさにおっしゃる通りだと思います。

前期の結果から学ぶ際に必要なのは、これも辻さんがおっしゃっている「悪いことは構造的な要因に基づく出来事、良いことは偶然の出来事」という思考パターンなのでしょう。

これを実践するためには「基本に忠実にPlan Do Checkを実践」する「継続性のある卓越した実行力」が必要になります。

愚直にPDCAを繰り返していきたいものです。

愚直にPDCA」への1件のフィードバック

  1. 永井さん
    解説、ありがとうございました。
    実際に現場で数字を背負って、ビジネスに取り組まれている方にフォローして頂くと、書いた内容以上になる感じがあって、少々恥ずかしい気持ちです。
    失敗を糧にできるのが成功する人であり、成功に溺れるのが失敗する人だと思います。

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