スターバックスは、イタリアのバールで本場の深煎りエスプレッソを体験したハワード・シュルツが「こんなコーヒーを米国人にも味わって欲しい」と考えて、1980年代に広がりました。
一方で最近、米国でコーヒーの「サードウェイブ」と呼ばれる動きがあります。
Blue Bottleは、そのサードウェイブの先駆けとなる存在です。「コーヒー業界のApple」とも呼ばれ、テクノロジー系企業に出資する多くのベンチャーキャピタルがこの会社に出資しています。
「Blue Bottle Coffee 日本上陸、変化するサンフランシスコのスタートアップ文化」によると、Blue Bottle創業者のJames Freemanは、次のように語っています。
—(以下、引用)—
「日本の喫茶店はとても好きで、とてもたくさんのインスパイアがあり、よく訪れています。コーヒーに対する真剣さ、何に対しても均等に気が遣われていて、抜け目がない。Blue Bottleもこうした姿勢でコーヒーを提供できるようにしたいと思って取り組んできました。そのことは、Blue Bottleの素早い成長を助けてくれました。」
—(以上、引用)—
このサードウェイブの源流には、実は日本の古き良き喫茶文化があったのですね。
リンク元の記事では、James Freemanが影響を受けた喫茶店として、銀座のカフェ・ド・ランブル、渋谷の茶亭羽當、表参道の大坊珈琲店が挙げられています。大坊珈琲店は残念ながら閉店しましたが、カフェ・ド・ランブル、茶亭羽當は私もよく行きます。美味しいコーヒーを飲ませてくれます。
1980年代にスターバックスがイタリアのバールに影響を受けて大きく広がり、その30年後の現代、今度はサードウェイブが日本の喫茶店に影響を受けて広がり始めているのは、とても興味深いことですね。
ちなみに茶亭羽當でいただいたコロンビアです。