新しいアイデアを、いかに言葉として紡ぎ出すかが大事


何か新しいアイデアや概念が生まれても、そのままではなかなか相手に理解してもらえません。

そして他の誰かに理解してもらえないことには、そのアイデアや概念は消えてしまいます。

ではどうするか?

相手が共感できる言葉にすることが大切です。

 

「コア・コンピタンス経営」 (ゲリー・ハメル著、日経ビジネス文庫)に、こんな言葉があります。

—(以下、p.159から引用)—

未来図を描く過程で一番難しいのは、それを表現する言葉を見つけることだ。

—(以上、引用)—

 

これを具体的にした言葉が、「思考 日本企業再生のためのビジネス認識論」(井関 利明, 山田 眞次郎著、学研パブリッシング)にもありました。

—(以下、p.55から引用)—

「新しい現象や事例を認識するためには、それらを表す新たな用語体系一式が必要なのです。たとえば、21世紀に入って、”ブルーオーシャン”や”ロングテール”などという用語が生まれて、初めてその用語に対応する現象が浮かび上がってきたわけです」

—(以上、引用)—

言葉を紡ぎ出すことが大事ですが、そのためには本質を理解しなければなりません。

本質を理解してこそ、誰もが「ああ、なるほど」と思えるような、わかりやすい言葉が生まれます。

 

新しいアイデアを生み出すだけではなく、その本質を理解し、いかに言葉に紡ぎ出すか?

なかなか難しい作業です。しかし、とても大切なことだと思います。