明日は選挙です。
でも「選挙って、正直言うと面倒くさいなぁ。この日は他に予定が入っているし」と思っている方は、意外にいらっしゃるのではないでしょうか?
今は20歳になると当たり前のように誰でも選挙権をもらえますが、このようになったのはつい最近のことです。
1889年、25歳以上の男子で15円以上の国税納税者に選挙権が与えられました。記名式投票でした。(国民全体の1%)
1900年、25歳以上の男子で10円以上の国税納税者に選挙権が拡がりました。無記名投票による秘密投票が実現しました。(国民全体の2.2%)
1919年、25歳以上の男子で3円以上の国税納税者に選挙権が拡がりました。(国民全体の5.5%)
1925年、25歳以上の男子全員に選挙権が拡がりました。男子普通選挙の実現です。(国民全体の20%)
1945年、20歳以上の男女全員に選挙権が拡がりました。男女平等普通選挙の実現です。(当時の国民全体の48%)
以前は、財産や性別で差別されていたのですよね。
こちらにありますように、なんと「議員12名に対して、選挙人13人」なんていうこともありました。
まさに「お金持ちの、お金持ちによる、お金持ちのための選挙制度」だった訳で、財産を持っていない人は政治に全く影響力を持てなかったのですよね。
紆余曲折の末、今は20歳以上であれば誰でも選挙権を持っています。
この選挙権、行使しないのはとてももったいないと思います。
選挙権を行使しないと、知らない間に他の人の投票で当選した人が、色々なことをどんどん国会で決めてしまい、日本がそっちの方向に進んでしまいます。
とは言え、もしかしたら「とは言っても、誰に投票していいか分からない」という意見もあるかもしれません。
こんな場合は、新聞や選挙公報を見て、自分に一番考えが近いなぁと思う人や政党に投票すればいいのではないでしょうか?もちろん熟慮に熟慮を重ねて投票できればベスト。
「みんなの意見は意外と正しい」という話もあります。これを実現するには、みんなが投票することが必要です。
将来のいい社会を作るためにも、投票に行きたいですね。