バットマン「ダークナイト ライジング」では、悪役としてベインが登場します。
当初ベインはバットマンを圧倒、窮地に追いやってしまう程の強い精神力を持っていました。
なぜベインはそのような強い精神力を持っていたのか?
それは極めて強い正義感なのかもしれません。
ベインは師の遺志を継ぎ、ゴッサムシティの壊滅を目指していました。
「ダークナイト ライジング」ではベインはその強い精神力で、「ゴッサムを市民の手に取り戻す」として、ゴッサムシティの人々を扇動していきます。
強い正義感と強い信念を持ち、自分の正義感や信念と相容れない相手には厳しい一撃を食らわせる。そして強い精神力で空気を作り人々をリードする。
このベインの姿、誰でも「ああ、そう言えば」と思い当たるケースはあるのではないでしょうか?
しかし正義感はあくまで主観的なものであり、絶対ではありません。思い込みや勘違いもあります。
そしてほとんどの正義感は、自分自身の中にある隠れたエゴから生まれているように思います。
傍から、その構図は見ているとすごくよく分かります。
しかし当の本人はなかなか分からない。
そして自分がベインにはならないとは決して言い切れない。
ベインも実は守るべきものを持っていました。
とても怖いことです。