『ある国の繁栄と崩壊の物語−「ユートピアの崩壊」』というブログ記事を拝読しました。
「ユートピアの崩壊 ナウル共和国」という本のまとめを紹介した、秀逸な書評です。
ここで描かれているのは、太平洋にある国土面積21km²、人口1万人のナウル共和国の実話です。
徹底した手厚い福祉で国民所得は世界トップレベル。しかし繁栄は長続きせず破綻し石器時代に戻ろうとしています。
この国の富の源泉はリン鉱石。島全土で採掘が可能でした。それを掘りまくった結果、無計画な採掘により15年と持たず国家は破綻しました。
リン鉱石の採掘作業は出稼ぎ労働者達が行い、国内の店を営業するのは外国人。国民はただ消費するだけでした。
リンク先の記事を見ていただければ、詳しく紹介されています。
「リン鉱石」を「日本国債」に読み替えると、….条件は色々と違いますが、本質的には類似性が多いように思います。
リン鉱石は、膨大な時間をかけて過去から受け継いだ資産。
日本国債は、将来の世代への負担。
少しぞっとする話しです。
経済活動があっての国債とただ消費されるだけの資源を同じといわれても。。。