書店に行くとたくさんの本があります。
しかしその多くは、数年後には二度と手に入らなくなるものが多いのです。
出版科学研究所によると、本の販売部数は1990年頃をピークに2010年は25%減少、一方で新刊発行点数は同じ時期約2倍に増えています。
また、日本著者販促センターの調査によると、全国の書店数は1999年の22,296店から、2013年は14,241店に減っています。
アマゾンなどでのネット店舗は増えていますが、実際にはネットでの販売数は全体の1-2割程度。書店で本を並べる物理的スペースは減っているということですね。
どんどん新しい本が供給される一方で、販売は減る。
さらに本を並べる書店のスペースは減る。
つまり今書店に並んでいる本は、どんどんと入れ替わって消え去っていくということですね。
昔読んだ名著も、今、入手しようとしてもなかなか手に入らないこともよく経験します。
ですので、店舗で「欲しい」と思った本があったら手に入れないと、1年後・数年後には入手できなくなる可能性があるということです。
将来的には、在庫スペースの問題がない電子書籍が普及することで、この問題は解決する可能性もあります。期待されるところです。