私が社会人になった頃は、「良い会社に入社し、定年まで無事勤め上げることが、幸せである」と言われていました。もう30年も前のことです。
もちろん今でも終身雇用を堅持している素晴らしい会社もありますし、そのような会社に入社できたとしたら幸せなことでしょう。
しかし言うまでもないことですが、今は時代が大きく変わっています。
「ワークシフト」(リンダ・グラットン著、プレジデント社)で次のような一節があります。
—(以下、p.371から引用)—
私たち一人ひとりにとっての課題は、明確な意図をもって職業生活を送ることだ。自分がどういう人間なのか、人生でなにを大切にしたいのかをはっきりと意識し、自分の前にある選択肢と、それぞれの道を選んだ場合に持っている結果について、深く理解しなくてはならない。そのためには、自分が望まない選択肢にきっぱりとノーと言う勇気が必要だ。自分が大切にしたい要素を優先させる職業生活を送れる場を積極的に探す姿勢が必要だ。「普通」でありたいと思うのではなく、他の人とは違う一人の個人として自分の生き方に責任をもち、自分を確立していく覚悟が必要だ
—(以上、引用)—-
この一節ですべてが語られていると思います。
自分の人生は、自分だけのもの。
そして職業生活は、人生の中でとても大きな比重を占めます。
「自分の仕事をどのように考えるか」は、ますます重要になってきています。
常に考えていきたいものです。