1月2日に放映された今年最初の「プロフェッショナル 仕事の流儀」は、イチローの特集でした。こちらに番組の紹介があります。
「プロフェッショナル 仕事の流儀」、今回は特に素晴らしかったですね。録画したテープを何回も見直しました。
今までマスコミにプライベートをほとんど出すことがなかったイチローが、私生活や自身の内面の悩みを惜しむことなく出しています。結婚後、マスコミに姿を出さなかった弓子夫人も出演しています。
恐らく、番組スタッフとの深い信頼関係があってこそ、生み出された番組なのでしょう。
特に圧巻だったのは、キャスターの茂木健一郎さん、住吉美紀さんとイチローの以下のやり取り。
—(以下、番組から抜粋)—
茂木さん 「これだけの歴史に残る偉業を達成しながら、なぜ、なおも、その先を追及することが出来るんですか? シスラーの記録を抜いちゃったんですよ」
イチロー 「そんなの関係ないですよ」
茂木さん 「関係ない?」
イチロー 「ボクの達成感の問題ですから、これは」
茂木さん 「達成感はまだ十分じゃないんですか?」
イチロー 「というか、ないんですよ。ほとんど」
茂木さん 「え、ない!? じゃぁ、何を見ているんですか、いったいその先に?」
イチロー 「分からないんですよ、これが。見えないから出来るんですよ」
住吉さん 「じゃぁ、ずっと走っていて、何かを探っていて、正面には何か、光る星があるんですか?」
イチロー 「光る星をイメージはしていますが、真っ暗ですね。真っ暗ですよ。でも、もがいて苦しんでいると光が見えてくる、とボクでは信じていますね。何にもなく、『まぁ、いつか、光が見えるわ』と思っていたら、一生見えないと思いますね。」
—(以上、番組から抜粋)—
「謙虚」という言葉とは全く意味もレベルも違う、「あの天才イチローにして、この心境か!」と、思いました。
このように常に最高のモノを妥協なく目指し続ける姿が、我々を圧倒するプレーに結晶しているのですね。
翻って、自分自身。
■日々の仕事や生活で得ている、それなりの達成感
■「自分の目指すものは見えている」と思っている感覚
これらは実は、非常にささやかなものなのだ、と痛感させられました。
脳天を杭で直撃された感覚、というのは、まさにこのことでしょうか?
必ずしも我々全員が、イチローのレベルを目指さなければならない、という訳では、もちろんありません。
しかし、今一度、イチローのように、常にはるか彼方の見えない頂を目指している人もいる、ということを知ることもまた、意味あることなのではないでしょうか?
番組の最後で、イチローは以下のように語っています。
プロフェッショナルとは
「ファンを圧倒し、選手を圧倒し、圧倒的な結果を残す、ということです。」
野球のプレーだけではなく、その生き方そのものに圧倒されました。
正月早々、素晴らしい番組に出会えたことに感謝。
イチローと番組スタッフの素晴らしい共同作品ですね。
1月22日にも続編が放映されるとのこと。今から楽しみです。
イチローのプロ感覚
こんばんは。パドラックの綾小路でございます。@ITの永井さんのブログに、。正月早々、イチローに圧倒されるという書き込みがあった。一方、イチローといえば、小学校時代のイチローの作文を思い出してしまいます……
永井さん
あけましておめでとうございます。 今年もIBMソフトウエアで仕事させていただきますので、よろしくお願いします。
さて、私もこの番組を見ました。 NHKとしてイチローを特集するのは二度目でしたので、楽しみにしていいましたが、予想に違わぬいい番組でした。 世界でもこのレベルの番組が作れるのはBBCとNHKぐらいですね。
けんじろうさん、
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
なるほど、イチローの特集は、NHKとして2回目だったのですね。
真正面からイチローに正対して捉えようとする姿勢は、素晴らしかったですね。22日もぜひ見ましょう。