日本女子大と日本大学の調査によると、「死んだ人間が生き返ることがありますか」という質問に対して、小学生の3割は「ある」と答えたそうです。
「死」というものが実感できないためでしょうか? 考えさせられる結果ですね。
私が「死」を初めて実感したのは、3歳の時に家で飼っていた、大のお気に入りだったジュウシマツが死に、冷たく固くなり動かなくなった時でした。
家の庭にお墓を作って埋めながら、「生き物は死んだら元に戻らない」ということを実感しました。
生きていると色々なことがあります。
理不尽な目にあったり、苦しかったり、悩んだり、….。
一方で、楽しいことも沢山あります。
しかし、楽しいと思うか、苦しいと思うかは、自分の気持ちの問題です。
理不尽な目にあったり苦しかったりする状況は、見方を変えると、自分を鍛える修練の場と考えることも出来ます。
でも、一度死んでしまったら、このようなこともできないのです。
そしてその日は、残念ながら必ずやってきます。
過去の全ての人達は、一人残らず、その日を迎えています。
ゲームのように、「スイッチを押すと、生き返ってやり直せる」ということは、残念ながら絶対ありません。
そして、その日はいつやってくるかわかりません。
明日かもしれません。
もし明日、その日がやってくると思えば、私達は、今日という日をよりよく生きようとするのではないでしょうか?
もし30日後だったら….同じく今日から30日間、よりよく生きようとするでしょう。
1年後だったら….30年後だったら….。
実は本質は何も変わっていないように思います。
それであれば、今日という日をよりよく生きたいものです。
今をよりよく生きるためには、死を意識することは、必要なのではないでしょうか?
このアンケートを詳しく見てみますと、3割の内訳は「はい」が9%、「生き返ることもある」が20%とのことです。
史上、死から生還するケースは世界中にあって、世界の不思議を扱った8時台のテレビ番組などで何度も放送されてますから、「生き返ることもある」と答えるのは、小学生にとってむしろ科学的で自然なことな気がします。
「はい」9%に、キリスト教徒や冗談で答えた子が含まれていると思いますが、とても少ないでしょう。問題はこの9%ではないでしょうか。
ondenoireさん、
詳細についてご紹介くださり、ありがとうございました。おっしゃる通り、3割ではなく9%が問題ということですね。
ご指摘感謝です。