高橋さんのエントリー「常識を疑ってみる – ローンで家を建てる事」、私も同じ意見です。
ただ、私は高橋さん程、首尾一貫した考え方を持っていなかったため、1990年代前半にマンションを購入してしまいました。
3年前に手放しましたが、売値は買値には遠く及ばず、….しかし、貯えを放出することで辛うじて大きな負債を抱えることは避けられました。
私が今から家を買うかどうか、ですが、….難しいですね。
「30年ローンを払い終わった頃には価値がなくなっている」
という高橋さんのご意見、まさにその通りですね。
30年後の日本がどうなるかは想像できませんが、確実に予測できるのは、このブログでも何回かご紹介したように、人口ピラミッドから推計できる人口形態です。
次々と新築マンションが供給される一方で、日本の人口はこれからどんどん減っていく訳で、結果としてマンションに住む人も減っていきます。(海外からの移民は除外して考えています)
単純計算すると空き家は増えていくことになりますね。
空き家が増えると何が問題になるか、というと、マンションの場合、管理が非常に大変になります。
一例を挙げると、昔作ったリゾートマンションの一部は、実質的にほぼタダで販売しているケースもあるようですが、それでも売れないそうです。このようなマンションは管理ができずに急速にスラム化する一方で、所有権を持っていることに伴って様々な責任が生じます。
これは所有者としては恐ろしいことですね。
このように考えると、マンションを買うということ、結構勇気があることなのではないでしょうか?
一軒家なら、まだこのような問題は少ないかもしれません。
しかし、空き家が増えると、需要と供給の関係で価値は下がるのは、マンションも一軒家も同じです。
ということで、持ち家を手放した私は、借金からも解放され、家の管理責任からも解放されて、今は気楽な貸家住まいです。
持ち家(≒借金+管理責任)を持っていないということは、非常に快適で素晴らしいことである、と再認識している次第です。
不動産の価格の変動に一喜一憂しなくなったのもよいですね。
もちろん、色々な意見があると思います。
長い人生、やっぱり自分の家を持ちたいという人もいるでしょう。また、老後のことを考えると賃貸に住み続けることは難しいという考え方もあります。
私も以前は持ち家派でした。それが賃貸派になった、ということです。
…しかし、高橋さんの3万冊の蔵書というのは凄いですね。
とおるです。永井さんが書くと、私と違って論理的になるなあ。
3万冊は、計算です。もう数はあまり意味がないですね。普段倉庫代わりにしている部屋には、本棚が8個ありますが、むろん本棚では足りず、6畳の部屋は大体1mの高さで、一面に積んであり、入れません。入る時は積んである上を匍匐前進で入っていきます。他の部屋も同じ状況になりそうです。単なる馬鹿ですな。
手が届かないところにある本をもう一度読みたい場合は、労力より買った方が早いので、岩波文庫の金谷治氏の論語は5冊、李白詩選が4冊ぐらいあると思います。微妙に版刷が違うぞ!自慢は、古書、お宝本がないこと。売っても二足三文です。あ。でもBookoffに全部売ったら、一冊100円でも300万円になるな!
とおるさん、コメントありがとうございました。
3万冊もどうやって読んだのか、それだけでももう尊敬です。1年で100冊読んでも、30年で3000冊…まだケタが一つ足りない。しかも、結構内容が濃い本が多いようですね。
ところで、Bookoffって1冊100円ももらえましたっけ?