「決定的瞬間」という単語をご存知の方も多いと思います。実は、この言葉は、アンリ・カルティエ=ブレッソン(Henri Cartier-Bresson)という写真家が出した写真集の名前です。
彼の写真は、まさに「この瞬間しかあり得ない」という決定的瞬間を収めたものばかり。
写真ばかり撮っていた学生の頃に、この写真集を見た時の衝撃は今でもよく覚えています。
ただこの写真集はとても高く、若かった当時は書店で見たり、鎌倉で行われた写真展を見に行ったりしていました。
この写真集に出会ってから約25年が経過したこの週末、出かけた先でふと入った書店で、アンリ・カルティエ=ブレッソンの各種作品を収めた写真集"the man, the image & the world"を見つけました。大判で400ページ以上の大作です。
思わず学生の頃を思い出して見入ってしましました。やはり一つ一つの作品が持つ力は凄いですね。同時に彼が20代だった1930年代と、60歳になろうとしている1960年代の作品が、全く同じメッセージを発しているのにも驚きました。
「このような写真集には、もうなかなか出会えないかもしれない」と思い、購入しました。
素晴らしい写真集は、単にシャッターチャンスや構図のような技術面だけでなく、その人の生き様や時代等、様々なことを教えてくれます。時間があるときにページをめくりながら、学んでいきたいと思います。
はじめまして。オルタナティブ・ブログ全体のRSSを読んでいたら、「ブレッソン」の文字が目にとまって、飛んできました。
私も今、写真ばかり撮っている学生です。写真を専攻しているわけではなく、社会学を学んでいますが、写真と社会(時代)の関係は本当に深いと感じます。今年は、ブレッソンのドキュメンタリー映画・テレビ番組などが放送されて、再び注目を浴びたブレッソン、私も彼のメッセージに惹かれてる一人です。言葉で表すのは難しいですが、「写真が語っている」ものを「心で読む」。そんな想像力をかき立てられるような、ワクワクするような写真ですよね。
URLは、創価大学写真部のサイトです。
「風の写真館」と、このブログと、また来させてもらいます!では。
montaさん、コメントありがとうございました。
まさに私の学生時代と同じ学生生活を送っておられるようで、うれしいですね。
おっしゃるように、今、昭和時代に撮影された様々な写真家の作品を改めて見てみると、社会そのもののエネルギーを感じますね。
でも、これらも当時は当たり前のシーンだったのですよね。
ということで、今、我々が当たり前と思っているシーンやスナップも、確実に後世では社会を反映した時代のワン・シーンとして残っていくと思います。
写真それ自体が語りかけるような写真、撮っていきたいですね。
アンリカルティエブレッソン初展示の写真集
アンリカルティエブレッソンが1946年までに集めた300の作品をスクラップブックにまとめた写真集復刻版です。
2004年の彼の死後未発表部分も含めてメモリアルの収集になったスクラップブックとなります。
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