私はケータイ・メール等も一応使いますが、入力文字数で換算すると恐らく99.99%はパソコンで入力しています。
ある程度パソコンを使えることで、比較的進んでいる新世代にいる積もりでしたが、もしかしたら私は既に古い世代になってしまったのかもしれません。
昨日(2007/4/17)の日本経済新聞特集「われらケータイ族―パソコン族と摩擦を超え」では、パソコン族とケータイ族の行動様式の違いを描いています。
—(以下、引用)—–
二つの族は同じネット文明の下で暮らしていても思考や行動様式が異なる。時にはあつれきも生じる。
国内最大の競売サイトのヤフーでは、パソコン族の出品者がケータイ族の入札者の礼儀のなさを憤る。落札直後に丁寧なお礼のメールを送っても、返事は「はい。分かりました」とそっけない。一方、ケータイ族はパソコン族に商品の内容を問い合わせたのに「一時間たっても返事がこない」と怒る。通話の延長線上の携帯メールと、手紙の延長線上のパソコンメール。時間や表現方法に対する感覚の違いが摩擦を招く。
—(以上、引用)—–
確かに、ケータイからのメールで「そっけない返事だなぁ」と思うことは時々あります。
一方で、常にパソコンに向かっていて時間がある程度余裕があるのであればともかく、一時間以内で返事をするのはパソコン族としては難しいのですが、これはケータイ族にとって許されないことだったのですね。
同記事で、ケータイで小説を書いたり、大学のレポートを提出する例も紹介されていますが、私にはそもそも、大学のレポートがケータイで書ける、という発想ができません。
巷で流行のモバゲーも、私にとってかなり敷居が高いように思います。(ただ、これは食わず嫌いという面もあります)
時代はもの凄い速度で走っているのですね。
とりあえず、取り残されないようにしましょう。
私自身は携帯電話を持っていないので、メールは全てPCから送信していますが、同じ知人にメールを送った際に、PC用アドレスに送った際と、携帯電話用アドレスに送った際に、明らかに返答の内容が異なっていることを以前より興味深く思っておりました。後者の方がご指摘の通り「そっけない」んですよね。
おそらくは画面の狭さやキー入力のやり方、あとメールの「リアルタイム性」の関係で、短く・早くが求められているのではないかと思っています。
また、同じPCメールでも、パソコン通信世代とインターネット世代では書き方が異なる(特に全文引用を許容するかどうかで大きく異なる)あたりも、育った環境で文化が異なっていく好例だと思います。
私も取り残されたくはないですが、ああいうそっけない書き方はどうも趣味じゃないんですよねぇ…古いだけかな(汗)。
私自身メールはメールと割り切って使っているし、急ぎなら電話しちゃうんでケータイのメールへの返事が即返ってこないと怒るようなことは無いのですが、会話するようにメールを使う人がいるのは事実のようですね。微妙に時差のついたチャットという感覚かもしれません。だから以前別のエントリーでもあったように、夜中のケータイメールがトラブルに発展することもあるのではないかと思います。
ちなみに一応通信事業者の端くれとして知っているレベルで言うと、いろいろな理由でメールの遅延が起こりはじめると通信事業者は即関係者非常召集です。あっという間にコールセンターや営業にクレームの電話がバンバン入ります。たとえば携帯電話各社にとって年末年始は間違いなく輻輳を起こしたりメールの転送で遅延が起きたりするのが判っているので、保険のために接続制限をして、かつそれをメディアを通じて告知したりするわけです。それでも遅延は起きるようです。
個人利用でももちろんなんですが、ケータイのメールで仕事を進めている人が結構いて、かつそのメールが遅延するとは思っていない人が多いのも理由のひとつですが、メールの仕組みをお話しても許してはもらえないので、サービスする側は本当に必死です。
ちなみに私自身は普通の携帯電話、最近使い始めたフルキーボードのついたスマートフォン、PCと三つの方法でメールを使っていますが、それぞれ使い勝手がぜんぜん違うので、自然とそれぞれに合わせた文面や表現になりますね。意識的にはケータイ世代とPC世代のちょうど中間あたりになるのかもしれません。
もっとも私の場合携帯は事実上プライベート専用、スマートフォンは仕事専用なので、自ずと内容も相手もメールの仕組みへの要求レベルも変わるという違いがありますが。
おおたさん、
コメントありがとうございました。
確かに私もケータイのメールを書く時は、我ながら実にそっけないですね。(^^;
入力に慣れてないのが一番大きな理由ですけど。
bibendum_iwaさん、
通信業界の内情がわかるコメントを下さり、ありがとうございます。いまや社会のインフラですので、責任も大きいのですね。
私も使い分けています。実は例の仕事以外にたまに原稿を依頼されるのですが(チョビ小遣いで…^^;)自宅に戻ってからPCに入力するのでは時間が足りないのです。私の場合、通勤時間は往復で約2.5時間。平均22日勤務とすると月約55時間。馬鹿にできないんです、この時間。つまり原稿依頼が入ると、下書きに当る部分は電車の中で携帯に入力。ひとつの枠に大文字で3000文字まで入力可能、ということは原稿用紙7.5枚分。その単位で区切れば、何枚書けたかもすぐわかりますし、入力し終わった分は自分のPCへ、間に合わない時は相手のPCへ直接送信、なんてことも(笑)但しこれは短い時に限りますが。というわけで、私の携帯のメモリーは常に98%超え、という異常数値なんです。そっかあ~、あんなに急いで送信した原稿も、間に合っていない場合もあったかも、なんですね。悲しいィ~
MM17さん、実はライターだったのですね。
しかしケータイで原稿が書けるとは….。尊敬します。でも考えてみると、満員電車で座れない場合はパソコン広げられないし、ケータイで入力するのは結構現実的かもしれませんね。