ワイン試飲コーナーで見た、営業の真髄


ワイン試飲コーナーのお話し、シリーズ化した感もありますが、続編です。

この週末、件のワイン試飲コーナーに行きました。妻が担当している企画でお客様にワインを出すことになっているのですが、この試飲コーナー担当の方がワインセレクションの案を作って下さったとの連絡をいただき、出かけました。

一本2000-3000円程度のワインを8本程度なので、それ程高い買い物ではないのですが、用意していただいた案を見て驚きました。

十数種類のワインを組み合わせて、3つの案が分かり易く表形式にまとめられています。しかも、これらのワインの産地、品種、ヴィンテージ、造り手、ラベル、コメントが写真付きでまとめられています。

これを作るだけでも、かなりの時間と手間が掛かっている筈。感激してしまいました。

この案について色々とお話しているうちにまた試飲させていただいたのですが、その傍らで、この担当の方のお得意さんが次々とこのコーナーに立ち寄ってワインを買っていきます。

その中の一人で、ある女性が1700円のドイツワインを1本買おうとしていました。

このコーナーの担当の方は、「来週から1990円ですよ」と説明。「じゃあ2本買うわ」ということで、このお客さんがもう1本手に取ったところ、「3本で2割引ですよ」との説明。「じゃあ3本」ということで、結局このお客さんは3本購入しました。

ワインを3本手に持ちながら、このお客さんは私達にこのワインがいかに美味しいか、いかにお買い得か、嬉しそうに説明してくれます。なんでもお子さんがこのワインが大好きだとか。

周りには試飲コーナーが数箇所ありますが、この担当の方のコーナーには常にお得意さんが立ち寄って、次々とワインを買って行きます。

曰く、

「だって、私、ワインが大好きですから」

単にワインを売っているのではなく、ワインの楽しみを伝えているのですね。

嬉しそうなお客さんの顔を見ながら、営業の真髄はこんなところにあるのではないか、と思いました。

関連リンク:
ワイン試飲コーナーで考える、顧客中心主義のあり方
「そこまでやるか!?」18,000円のワインの試飲

ワイン試飲コーナーで見た、営業の真髄」への2件のフィードバック

  1. サッカーはドイツファンなのに、今まで、ドイツワインはほとんど飲んだことがなかったのですが、最近飲んだベルンハルト・フーバーやシュペート・ブルグンダーに感激。エレガントでコストパフォーマンスもとてもいいです。「だまされたと思って」と言われ、飲んでみてその良さに初めて気がつきました。ちょっとしたきっかけで、幸せが一つ増えました。その営業さん、素晴らしいですね。お客様に幸せのおすそ分けをなさっているんですね。ちなみに永井さんはどのワインがお好きですか?

  2. CKさん、コメントありがとうございました。
    とてもお詳しいですね。
    私は、この営業の方の影響で最近ワインを飲み始めたので、基本の最初のあたりから勉強中です。
    個人的には、さっぱりしたリースリングが好きなんですが、まだ造り手とか産地とかヴィンテージ等、よく分かっていません。
    少しずつ勉強していければ、と思っています。
    よろしくお願いいたします。

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