何回か引用させていただいている日本経済新聞に連載中の江崎玲於奈さんの「私の履歴書」ですが、本日(2007/1/25)はアルフレッド・ノーベルの遺言が紹介されています。
「自然に対する基本的な知識は人類にとって最も価値のある宝物の一つであり、すべての人類がその恩恵に浴さねばならない」
この言葉は、ネットを介して知識を共有しコラボレーションを行えるようになった現代でこそ、改めて重要な意味を持ってきていると思います。
ただ、難しいのはどのような情報をシェアすべきか、ですね。
基礎研究を共有することは割とコンセンサスが得られているように思いますが、著作権等の権利が生じている場合の難しさは改めて言うまでもありません。
しかし、世の中のイノベーションを推進するためには、様々な障害を乗り越えて、出来る限り情報共有を行い、創発を促すことも大切だと思います。
ということで、私は、どちらかと言うと、プライバシーや機密以外の情報は出来る限り共有すべき、という考えが結構身に染みついているのですが、皆様はいかがでしょうか?
ある写真家の写真展に行き、その後パーティーにも参加させていただきました。
そこにいらしていた、写真雑誌の編集長さんとたまたま永井さんの話になりました。
彼は、永井さんが自分の作品を無料でネット配信していることに驚いていらっしゃいました。「永井さんの懐の深さ、というか人間性・・・なんでしょうネ」
改めて「共有する」ことの大切さ、すごさ、を考えさせられました。
あら、その写真雑誌編集長さんって、もしかしてIさんですか。
私が写真をネット配信するのは、懐が深いわけでも人間性でもなく、ただ、他人に写真を見ていただきたいというだけですので、そんなに言われるとちょっと緊張です。はい。