自費出版の道#07: なかなか収束しないエラー


書き始めの当初は、作業はサクサク進み、

「思ったよりも、ずっと早く簡単にできそうだ」

….と思いました。

実際、5月末から作業を始めて、最初のドラフトは10日後にできあがりました。

 

全体の構成の中で、足りない箇所もいくつかありましたので、それらの部分については新たに書き起こしました。

しかしその中には、実際に読者にどの程度受けるのかがよくわからないものもありました。

ブログに書いているものであれば、ブログのコメントやはてブ等でどの程度読者に受けるのかがある程度予測することができます。しかし、新規書き下ろしとなると、そのようなチェックができません。

そこで、新規に書き下ろした文章のうち、読者にどの程度受けるかどうか分からない文章については、ブログに書いて反応を見てみることにしました。

例えば、このエントリーは、そのようにして書いたモノです。

幸い、ブックマークされ、ポジティブなコメントが付いていたので、意見を反映して修正の上、採用しました。

 

全体のドラフトができ、改めて読み返してみました。

「ううむ、これではまずい」

本としての体裁を全くなしていないことがわかりました。

まず、2年間かけてブログにバラバラに書いた文章を集めてきたため、整合性が取れていません。

例えば、ロジックの整合性。

考え方はそれなりに首尾一貫して書かかれているのですが、本としてまとめてみると各所で書いている論理が矛盾している箇所が目につきます。

また、用語の整合性も取れていません。同じ用語を様々な言い方で書いています。

パソコンの画面では気がつかなかったこのような問題も、印刷して紙でみると、よくわかります。

 パソコンの画面上で一通り書き上げて、論理構成を見直す

→目次を作成して頭から流れをチェックする

→印刷して、再度確認する

これを何回も何回も繰り返しても、見るたびにそれまで気づかなかった間違いや不整合が見つかります。

新書にして240ページ程度の量ですが、この程度のボリュームでもなかなか収束しません。

最終的に、全体のロジックレベルでの大きな問題となるエラーがなくなるまでさらに2週間、大きな間違いが一通りなくなるまでさらに2-3週間、誤字脱字が収束するまでさらに2-3週間を要しました。

一気に書き下ろす場合とは異なり、ブログから本を作る場合ならではの問題かもしれません。

具体的な誤字・脱字・間違いの例は、後ほど校正の様子をご紹介する際にご説明します。

自費出版の道#07: なかなか収束しないエラー」への2件のフィードバック

  1. エンジニアは何だかんだと文章を書く機会がありますが、だからといって本として作れるか、とゆーのは別の才能(や訓練)なのだなー、と、痛感します。
    次のエントリの予定が校正とのコトですが、ワシも自分が書いたモノは、必ず紙に印刷して赤入れしています。内容以前に誤字脱字だのてにをはだのがダメだと、読むヒトはそっちが気になっちゃって、内容を考えてもらえないんですよねー。

  2. ヨシムラさん、
    コメントありがとうございます。
    ホント、パソコンの画面で見るとの、紙で見るのは、全く違いますね。
    てにをはの違い、私もとても気になります。
    でも本人はなかなか気づかないんですよね。
    ソフトのバグ潰しと同じですね。

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