企業の経営者やマネジメントから講演の依頼をいただく際に、こんなご相談をよく受けます。。
「全社で『顧客目線』を徹底したいと考え、指示も出しているのだが、
なかなか製品中心の考え方から抜け出せない…。これを変えるきっかけが欲しい」
この状況を解決するためには、当ブログでいつもご紹介しているように、「自社の強み」と「お客様の課題」を把握し、「お客様が買いたくなる商品」を生み出すことが必要です。
そこで社員の皆さんに講演でこのようなお話しをするのですが、講演の後、こんなご相談をいただくことがあります。
「講演で、当社の社員の気づきが深まりました。
これを活かして、今後の実務に繋げていく研修ができませんか?」
そこでこの3年間、ご相談いただいた企業様向けに、個別に1日ワークショップや半年間マーケティング実習などの研修をご提供してきました。最近になって、このようなご要望が急に増えてきました。マーケティング戦略思考が、企業でますます必要とされていることが背景なのでしょう。
企業でマーケティング実習を行う際に、絶対に外してはならないとても重要なポイントがあります。
実は、「自社の強み」もお客様のことも、一番理解しているのは、他ならぬ社員の皆様です。経営者やマネジメントの悩みの解決策も、実は自社の中にあるのですね。
しかし「自分の中にある解決策」は、自分ではなかなか気づけません。
これは、個人の場合もそうですし、企業の場合もそうです。
「自分の中にある解決策」を見つける手法が、世の中にあります。
それは「コーチング」です。
私は会社員時代に、後輩のマーケティング担当者や部下のコーチングを行ってきました。3年前に独立後は、企業のお客様に同じことを行っています。
この10年間、コーチングを行ってきて
「コーチングは、相手の中にあって気づかない解決策を気づかせることだ」
ということを、肌で実感してきました。
たとえばキャリアで悩んでいる個人の場合、悩むようになったきっかけを自由に話していただきます。そのきっかけを辿りながら、これまでのキャリアを振り返り、今のキャリアに行き着いた経緯を一緒に追体験していくと、思わぬ「ご自身の強み」に二人で気がつくことがあります。その上で、私が知っていることも紹介しながら、その方のキャリアとして将来どのような選択肢があるのか、一緒に考えていきます。
この個人のケースでは、実は自分の中にあって気づかなかったご自身の強みを発見していくプロセスです。
企業のマーケティング実習でも、マーケティング戦略思考に、このコーチングの考え方を取り込むことで、企業が悩む解決策を見つけ出すことができます。
ただチームで行う場合、コーチングの対象はチームになります。
たとえば、営業部のセールスがお客様から言われた課題をそのまま抱え込んでいるケースは、意外と多いものです。ワークショップではそれをチーム内で共有していただきます。すると同じチームにいるエンジニアが「その課題はこうやれば対応できる」と答えることがよくあります。その議論を、私がマーケティング戦略のフレームワークで整理したり、他業界での参考になる取り組みをご紹介しながら、「お客様が買う理由」を一緒に創りあげていきます。
このチームのケースも、実は会社の中にあって繋がっていなかったお客様の現実とそれを解決できる自社の強みを発見していくプロセスです。
このように、私が企業のマーケティング実習で行っているのは、マーケティング戦略思考を取り入れたコーチングです。このコーチングを通じて、社員の皆様が「お客様が買う理由」を自力で創り出せるようになれば、会社全体の力は大きくアップします。
「それならば、これまで個別に提供してきた実習を、コーチングとマーケティング戦略思考でわかりやすく整理すれば、もっと企業の悩みの解決に貢献できるのではないか?」
と考え、先日発表したのが、
です。
「マーケティング戦略コーチングプログラム」は、数多くのお客様プロジェクトで弊社が蓄積した経験に基づいて、弊社独自のマーケティング戦略フレームワークとコーチング手法を組み合わせたものです。
個人向けと企業向けに、下記3つのプログラムをご用意しています。
(なお本プログラムは、過去に弊社講演を受講された方が対象です)
【個人向け】個人コーチング(2時間。経営者・マネージャーが対象)
→ビジネスの課題について、コーチングにより解決策を探っていきます
【企業向け】グループワークショップ (1日間。20名/4チーム)
→1日間のワークショップとチーム発表・ディスカッションを通じて、「お客様が買う理由」の考え方を身につけていきます
【企業向け】チームプロジェクト(半年間。5-6名/1チーム)
→半年間の新事業/新商品開発の実プロジェクトを通じて、実際に「お客様が買う理由」を作りあげ、新事業・新商品を実現します
詳しくはこちらをご覧下さい。