4月2日は、第96回の朝活・永井塾。テーマは「現代中国の課題を考える … 毛沢東、鄧小平、許紀霖 」でした。
今後、米国と中国という二大大国の狭間にいる日本では、中国に対する現実的でリアルな知見を持つことが必須です。
一方で「最近、中国人の知人や同僚が増えた」という方は多いのではないでしょうか。これはいま中国で「第3次日本ブーム」が起こっており、中国から日本に移住する人たちが急増しているためなのです。
中国は世界的に大きな影響力を持つようになりましたが、私たちはお隣の大国・中国のことを意外と理解していません。
考えてみると、中国は実に不思議な国です。
中国共産党独裁で、国民の選挙は事実上ありません。
「表現の自由」もなく、発言や報道は検閲。
不適切だと中国共産党の一存で即削除。
ときに「自己主張が激しい」とも言われる中国人は、そんな状況をなぜか受け入れているようにも見えます。現代の日本では、そんな中国の理解が必須です。
そこで今回の朝活永井塾では、現代中国を理解する3冊を取り上げて、学んでいきました。
■『抗日遊撃戦争論』(毛沢東著)
→組織は創始者の思いが組織文化に刻み込まれ、末長く受け継がれます。そこで中国建国の父・毛沢東が書いた3つの論文から、中国建国の考え方を学びます。
■『現代中国の父 鄧小平』(エズラ・ヴォーゲル著)
→中国の本質は、中国を支配する中国共産党の論理と価値観を理解しないとわかりません。そこで毛沢東の後を継ぎ、中国を変革して立て直した鄧小平について書かれた本書から、中国共産党の論理を学びます。
■『普遍的価値を求める 中国現代思想の新潮流』(許紀霖著)
→驚くべきことに中国国内にリベラリスト(自由主義者)の思想家がいるのをご存じでしょうか? それが本書の著者・許紀霖(きょ・きりん)です。アイデンティティを喪失した現代中国は、自分を見失い、様々な課題を抱えています。そこで数少ない邦訳された中国思想書である本書から、現代中国のジレンマを学びます。
ご参加下さった皆様、有り難うございました。
【プレゼン部分】







またリアルタイムに参加できなかった方々には動画配信をお送りしました。
次回・2025年6月4日(水)の朝活勉強会「永井塾」のテーマは「自由民主主義の源流 …… アリストレテレス、ロック、ルソー、ミル」です。申込みはこちらからどうぞ。