中原淳著『研修開発入門 会社で「教える」、競走優位を「つくる」』(ダイヤモンド社)を読了しました。
本書は、企業での研修を企画・実施する方法論を、とても網羅的・実践的に書いています。
自分の人材開発マネージャーの経験と照らし合わせて知識の棚卸しができましたし、現在の自分に足りない部分も色々と見つかり、とても勉強になりました。
人材開発に携わる方は、是非ご一読をお勧めします。
もう一つ、本書のあとがきで「なるほど!」と深く腹オチした言葉がありました。
著者の中原先生が、知財専門の法律事務所の先生から聞いた言葉が紹介されている箇所です。
—(以下、引用)—
「方法・手法に、法律は、著作権を認めませんでした。中原さん、それはなぜかおわかりですか? それは、私たちの文化を発展させるために、それらは自由に流通させた方が、社会全体のためになると法律が考えているためです。そのことで、『不利益を生じる個人』が、もしかすると生まれるかもしれません。でも、社会全体の功利を考えれば、方法、手法は流通した方がよいのです。方法・手法は流通することを待っているのです。」
—(以上、引用)—
ともすると、「研修や講演でビジネスしよう」と考えると、自分のノウハウを出し惜しみしがちです。
しかし実際には、そのノウハウを広く世の中に情報発信して拡げることで、よりよい世の中を創ることができます。
改めて、情報発信の継続が必要だと認識しました。