先日のエントリー『11/26「ビジネスパーソンのための出版戦略」の結果報告』で、「一人称、実名で書く。 (退路を断つ)」と書きました。
また、竹内さんがトラックバックして下さったエントリーへのコメントでも、
(竹内さんの)「一線を越える勇気」は必要、という意見に全く賛同いたします。
実際に一歩踏み出してみれば、そのような懸念は幻想であったと分かることも多いのではないでしょうか?
と書かせていただきました。
一方で、昨日12月3日(木)発売のモーニングに連載されている「勝間和代の『誰でも出来る』日本支配計画」で、勝間さんは下記のように書かれています。
—(以下、引用)—
会社員時代に私が出した著作は、組織人として会社に迷惑をかけないために、本名を隠してペンネームで出さざるを得ず、積極的にセールス活動をすることもできませんでした。独立後、ほとんど同じ内容の本を本名で出版し、セールス活動をしたら、当時の20倍以上売れました。
—(以上、引用)—
なるほど、あの勝間さんも、会社員時代は色々な事情があってペンネームで出版なさっていたのですね。
ちなみに、この会社員時代、勝間さんは外資系証券会社に勤務されていたそうです。外資系でも本名を出すのが難しい場合もあるのですね。
そう言えば通産省(現在経済産業省)の官僚だった時に「油断」というベストセラーを出された堺屋太一さんも、ペンネームでした。
ここで先日のエントリーを一部補足させていただきます。
先日書いた『11/26「ビジネスパーソンのための出版戦略」の結果報告』では、1時間半の講演内容を短いブログの文章でまとめさせていただきました。
そこで箇条書きで講演内容を紹介したために、
「一人称、実名で書く。 (退路を断つ)」
と書きましたが、実際には講演では、この部分は下記のようにお話ししました。
一人称で書くこと。できれば本名が望ましい。その方が退路を絶てるし書いている内容に最終責任を負えるから。
ただし、ペンネームやハンドル名でも、書いている内容にコミットして書くのならば、それでもよい。
銀行員だった小椋佳さん、通産官僚だった堺屋太一さんは、ペンネームでも、自分のコンテンツにコミットしていた。
「現代でも、組織によっては、本名でメッセージを出すのが難しい場合は多いのだ」、と勝間さんの連載を読んで改めて思いました。
竹内さんがエントリーで紹介して下さった事例は個人、経営者、個人事業主の方が多いので、この辺りのリスクはご自身で取っておられるのでしょう。
いずれにしても、やはり本人がコンテンツにリスクを取ってコミットしているかどうかが問題なのであって、本名にするかペンネームにするかは、その次に考えるべき問題なのでしょう。
しかし、独立後、ほとんど同じ内容の本を本名で出してセールス活動したら20倍以上売れたという勝間さんは、すごいですね。
私の本棚にも、サラリーマン時代にペンネームで出版し、退職後に実名を公表するも、ペンネームをそのまま使っているという方の本がありました。
実名を出さないで本を出版するって、作品に対する思いが強いからこそできることなんだろうなと思いました。
タケウチさん、
ペンネームを使う方には、ペンネームに思い入れがある方も多いのでしょうね。また現実問題としてペンネームの方が売れてしまったケースもあるかもしれませんね、