2012/04/09の日本経済新聞夕刊の記事「トップが語るワークライフバランス りそなホールディングス会長細谷英二氏」で、細谷会長が次のように語っています。
—(以下、引用)—
「組織に重要なのはダイバーシティー(人材の多様性)。異質なものと異質なものがぶつかり合うことで新しい知恵が生まれ、リスクへの感度が高まり、リスクマネジメントにも有用だ。画一的な環境で育ち、考え方が似通った者が集まる金太郎アメのような組織はダメ。特にグローバル時代は多様性がさらに求められるようになる。仕事と生活のバランスが取れる職場風土を育てないと多様な人たちが働ける環境にならない」
—(以上、引用)—
全くおっしゃる通りと思いました。
同じ考え方を持った人材だけで構成された組織は、状況が安定しているときは強いかもしれません。しかし現代のように環境が激変している時は変化に対応しきれません。同じ理由で、同じ成功体験を持った人材だけで構成された組織もまた、もろいのです。
だから組織の中で多様な考え方を持った人材が活躍し、お互いに意見を取り込んで創発し合うことが大切です。
様々な価値観を持った人材がもっと企業の中で活躍するようになると、働く場所として企業も魅力的な場になりますし、そのような企業は変化に対しても強い筈です。
ダイバーシティは、企業のサステイナビリティと、個人の幸せを両立する観点で考えるといいのかもしれません。