ちょっとした一文に、「自己顕示欲」「自己愛」「劣等感」「満たされぬ欲求」が現れる


日経Bizアカデミーで、臼井由妃さんが「ほんのひと言の違いで、好かれる人にも、嫌われる人にも」という記事を書いておられます。

たとえば、次のような違いが紹介されています。

あと3日しかない
あと3日もある

○○さんは、文字は、きれいですね
○○さんは、文字が綺麗ですね
○○さんは、文字も綺麗ですね

ショートカットが似合うね
ショートカットも似合うね

「しかない」と「もある」、「は」と「が」と「も」といったひと言の違いで、相手が受ける印象がだいぶ違いますよね。

 

自分で書く文章も、見直してみるとこのような違いを発見することがあります。

これは自分の心の中を探ってみると、自分の潜在意識が現れているのですよね。

田坂広志著「プロフェッショナル進化論」で次のような文章があります。

—(以下、引用)—

「文章を書くこと」とは、究極、「人間を磨くこと」であり、「人間力を身につけていくこと」であることを、知るべきであろう。

文章を書くとき、まず、自分の内面を見つめ、そこにある「自己顕示欲」「自己愛」「劣等感」「満たされぬ欲求」を静かに見つめることであろう。

「文章の力」とは、実は、その透徹した「エゴ・マネジメント」から生まれてくる。

—(以上、引用)—

実際に自分の文章を何回も見直しているうちに、ここに書かれている「自分の自己顕示欲」「自己愛」「劣等感」「満たされぬ欲求」といやがでも向き合うことは多く経験します。

気づくのは辛い場合もありますが、考えようによってはとてもいい訓練です。

毎日ブログを書く意味も、そんなところにあるのかもしれません。

 

 

2013-05-04 | カテゴリー : 社会 | 投稿者 : takahisanagaicom