「私はジェラシー病を捨てました!」という記事を読みました。
いい話です。
この話を書かれたナタリア・ロシナさんは、モスクワ生まれのニュージーランド国籍の方で、日本には10年以上住んでおられるそうです。
「理念を持って仕事をしていれば、自分を磨くことがまず大事になるし、他人の成長にジェラシーではなく喜びを持つはず。」
全く同感です。
世の中には、状況によって言うことを変える人と、理念に基づいた原理原則を持ちブレない人の2種類があります。
理念を持っている人は、状況で言うことが二転三転することはありません。
つまり、理念を持つ、ということはぶれない軸を持つことでもあります。
ナタリアさんが
「….自分を磨くことがまず大事になるし、他人の成長にジェラシーではなく喜びを持つはず。」
とおっしゃっているのは、理念を持っていれば、自分との比較対象は他人ではなく、昔の自分(=出発点の自分)・今の自分(=通過点の自分)・未来の自分(=理念を実体化した自分)であり、自分がどれだけ成長したかが評価軸であり、同様に他人の成長も喜びとなる、ということだと思います。
コーチングを行う人も、他人の成長が自分の喜びです。
逆に言うと、ジェラシー病にかかっている人は、コーチングには適任ではないのかもしれません。
ただ、ジェラシーを完全になくすことは難しいのでしょうね。
これについては、田坂広志さんがエゴについて語っておられる以下の言葉と同じことが言えるのではないかと思います。
我々が「エゴ」を捨てることは不可能です。
しかし、我々は「エゴ」を見つめることはできます。
「エゴ」を見つめその動きが見えていることで、
その「エゴ」が衝動的に活動することによってもたらされる破壊的な影響から、
我々を救ってくれるのです。
ジェラシーとエゴは表裏一体です。田坂広志さんがエゴについて語っているのと同様、ジェラシーをなくすのではなく、自分のジェラシーに気付くこと、そして成長志向に転化することで、私達はジェラシーから解放されていくのではないでしょうか?
状況に左右されたり、他人と自分を比較して一喜一憂することなく、常に自分の成長を志向し、過去と現在の自分を比較しつつ未来を見つめていく自分でありたいものです。
嫉妬の美学
ジェラシー病。 そう。人は、嫉妬する生き物である。(と思う) 「ジェラシー病から…