「さよなら、僕のコダクローム」という記事のタイトルを見て、驚愕してアクセスしたところ、在庫限りで販売終了、現像も国内では2007/12/20まで、その後はアメリカ・カンザス州で受付とのこと。
「コダクローム使い」を自認するワタクシとしては、寂しい限りです。
ライフワークとなっている"Tokyo Bay Area"という作品も、全てコダクロームで撮影しています。この際だから、1024×768の壁紙もゲットできる非公開ページも公開します。 ⇒こちら
こんな感じで渋みと鮮やかさを両立した発色をするフィルムは、コダクロームだけでした。耐久性も素晴らしく、20年前に撮影したフィルムはどれも全く問題ありません。
PKR (コダクローム64プロフェッショナル)36枚撮を100本単位で購入していたのも、懐かしい思い出です。
東京湾岸をこのフィルムで撮り続けていたのは、ほんの2年前までです。
ではなぜ使わなくなったかと言えば、私もデジカメに移行したためです。(^^;)
特にRAWデータで撮影することで、デジカメでもコダクロームに近い表現が可能になりました。しかも、夜景での表現力は、こちらに書きましたように、圧倒的にデジカメの方に優れています。
私のようなカメラマンが多かったのか、デジカメの影響でコダクロームの需要は大幅に落ち込んでいたそうです。
一時代を築いた銀塩フィルム時代の傑作商品が、また一つ、市場から消えることになります。
2006年10月~12月期決算でコダックは9四半期ぶりに純利益を計上しましたが、これは大規模なリストラの結果とのこと。逆に言えば、このような状態になってまでコダクロームを提供し続けてくれたコダックは偉大ですね。
1935年にこの世に生まれ、1980年代から今世紀までの私の写真活動を支えてくれたコダクロームには、ただ感謝あるのみ。ありがとうございました。