「消したい自分の過去」を消せるサービス


今年7月に書いたエントリー「消したい自分の過去」で、「そのうち、過去の自分の情報をネット上から消す代行サービスが生まれてくるかもしれませんね。」と書きましたが、そういうサービスが既に今年10月に米国で開始されているそうです。

「米国で話題の“ネットの削除人”,失言・失態・都合の悪い過去も抹消できる?」

ReputationDefenderという名前のサービスです。「評判の防御人」というような意味ですね。

記事によると、仕組みは、「半分は技術,半分は(人手による)芸術」で、「独自の検索ソフトを利用(技術的仕組みは非公開)」とのこと。

2006/12/4現在、myreputation、mychild、myprivacyという3つのサービスが提供されています。この3つとも、技術的な仕組みは同一のようなので、顧客の要望に対応しながら巧みに多角化を図っているようですね。

また、「悪情報を探すスタッフの数は11月末時点で28名」、「依頼が多すぎて人手が足りないので,毎日2人づつ増員」とのことで、引き合いは大きいようです。

日本でもサービス提供を検討中とか。

日本市場でも潜在力は大きいサービスだと思いますが、下手にコンテンツを削除して逆に炎上することもあったりしますので、削除依頼作業を行う担当者は、結構ストレスのかかる仕事になりそうですね。この辺りは、コールセンターのクレーム対応管理ノウハウは少し参考になるかもしれません。

関連リンク:消したい自分の過去

「消したい自分の過去」を消せるサービス」への12件のフィードバック

  1. 実名は伏せますが、世界的に有名な中部(バレバレですね)の製造業の会社ののドメイン名xxxxxx.co.jpでググると、以前は仲間内の掲示板とかの書き込みが見つかったものです。 過労死で騒がれるような会社の社員の方々とは思えないくらいの楽しい仲間内掲示板の書き込みに添えられた会社のメールアドレスでしたが、3~4年くらい前からと思いますが、一切、検索にはひっかからなくなりましたね。 消せるもんなんだな~とひとしきりどうやったのか考え込んだことあります。 そういう業務を担当しており、自分の勤務先のドメインでググって幻滅してしまったので、はたして他社さんは?と思い立ってググってみたまでだったのですが。

  2. うーん、確かに消したい過去はたくさんありますが、それも含めて自分なわけなので・・・
    とはいえ消してくれるのなら便利なものですね。
    人のうわさも七十五日と言っていた昔だったら必要ないサービスなんですけどねぇ。
    便利なるのも困り者ですね。

  3. マリコさん、
    そうなんですよねー。私が7月にこの記事を見つけたのともしかしたら同時期にこのビジネスチャンスに気が付いて、3ヶ月間でサービスを始めた人がいるということですよね。(私は邦訳記事を見ましたが、原文は英語ですので)
    私も、実行することが何よりも大切と再認識した次第です。

  4. こんにちは!
    ・・・ある意味微妙なサービスですよね。
    確かに、
    まったく知らない第3者に開示されたくないという点は非常に納得いきますが、
    当人にも一定の責がある情報を、このサービスで消すことが可能である、ということでしょうか?
    使い方次第では、「悪事の記録を抹消できる技術」に転換されてしまうリスクがあるということなのでしょうか???

  5. 逆に「消されないサービス」というもの考えられますね。たまーに都合が悪くなってメッセージを消しちゃう人もいますからね。archive.org も完全ではないですし。

  6. トラパパさん、R34さん、
    コメントありがとうございました。
    確かに、この辺りは微妙ですね。
    このサイトのFAQにも「特に難しいサイトが対象の場合は、返金します」というようなことが書いています。コストのことを考えると仕方ないですね。

  7. mohnoさん、
    archive.orgというサイトがあるのですね。
    ちょっとみてみます。ありがとうございました。

  8. 過去を消したところで
    本人の心が変わってなければ
    同じことだと思います。
    変わってれば
    気にならないかと・・・

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